タイトル | 正義の雷鳴 |
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出版社 | 光人社NF文庫 |
定 価 | 952円 |
個人的ハマリ度 | A(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
北朝鮮領海のすぐ外側の公海上にいたアメリカの情報収集艦『キメラ』が北 朝鮮軍の攻撃を受け、拿捕されてしまった。一触即発の危機の中、アメリカ 大統領は、政治的交渉を進める傍らで軍事オプションの準備を命じ、日本海 にいた空母『トマス・ジェファーソン』を中核とする第14空母戦闘群と、沖 縄駐留の海兵隊水陸両用部隊を北朝鮮沖に展開させると共に、海軍特殊部隊 SEALの1隊を『ジェファーソン』に送り込んだ。アメリカ政府が第二次 朝鮮戦争勃発を危惧し、政治的解決か軍事救出作戦かを決めかねている内に、 ついに人質となっている『キメラ』の乗組員が射殺され始めた。 |
コメント |
"第14空母戦闘群シリーズ" の第1作。先に読んだ第3作は、軍事的描写がい まひとつでしたが、本作品は、軍事的描写も、政治的な描写もまあまあ上手 く書けていました。キース・ダグラスの作品は、戦闘シーンに不必要な派手 さが無いところに好感を持っています。 |
タイトル | 怒りの咆哮/ブライト・ライトニング作戦 |
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出版社 | 光人社NF文庫 |
定 価 | 943円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
隣国ビルマとの国境付近で活動する反政府勢力を攻撃するタイ政府軍を支援 すべく、第14空母戦闘群はタイ沖へと派遣されていた。そのさ中、タイ政府 軍を間接的に支援すべく、国境付近の偵察に送り出されたF−14が、国籍 不明のミグによって撃墜された。さらに、非番でタイのバンコクに上陸して いた空母『トマス・ジェファーソン』の水兵数名が行方不明となった。敵の 正体が掴めず困惑するCBG14首脳部。だがそれは、東南アジアを震撼さ せる大規模な陰謀の序曲にすぎなかった。 |
コメント |
"第14空母戦闘群シリーズ" の第2作。今度の舞台はタイです。本作では、正 規戦闘ではなく、大がかりな陰謀が描かれています。なかなか面白かったの ですが、シチュエーションに、ちと無理があるように思われました。 |
タイトル | ハルマゲドン・モード |
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出版社 | 光人社NF文庫 |
定 価 | 943円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
長年の対立関係にあるインドとパキスタンの緊張が再び爆発し、インドがパ キスタンに侵攻した。優勢な戦力にものを言わせて進撃するインド軍に対し、 パキスタンは開発成ったばかりの戦術核兵器を国境の無人の砂漠地帯で爆発 させてインドに警告を与えたが、インド軍は進撃をやめようとはしなかった。 インドとパキスタンによる核兵器の応酬を懸念したアメリカ大統領は、ディ エゴ・ガルシア島にあった第14空母戦闘群をインド−パキスタン国境沖に移 動させて紛争の調停を図ろうとしたが、これをパキスタンへの支援行動と見 なしたインドは、海軍の全主力艦艇と100機を越える空軍戦闘機を動員して米 空母群への総攻撃を敢行しようとしていた。空母『トマス・ジェファーソン』 に搭載される16機のF−14対インド空軍100機、第14空母戦闘群の6隻対全 インド海軍主力艦艇との戦いが始まろうとしていた。
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コメント |
"第14空母戦闘群シリーズ" の第3作。インドとパキスタンを扱った作品を読 んだのは、これが初めてでした。ストーリー構成は、まあまあであり、戦闘 機の描写も悪くはありませんでしたが、対空ミサイルや艦隊の防空システム に関する知識がいささか勉強不足のように思われた作品でした。
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タイトル | フレイムアウト |
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出版社 | 光人社NF文庫 |
定 価 | 857円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
資本主義経済体制への移行に失敗した独立国家共同体が崩壊し、軍部主導に よるソビエト連邦が復活した。新生ソ連は、内外に対する超大国としての威 信を早晩に取り戻すため、スカンジナビア半島へ侵攻する暴挙に出た。強大 なソ連軍の前にフィンランドは、いち早く占領され、ノルウェー、スウェー デン両国の運命も今や風前の灯火だった。イギリスが脱退したNATOは形 骸化しており、フランス、ドイツ両国も、ソ連との対決を望もうとはしなか った。スカンジナビアの状況に対応してノルウェー沖に配備されていた空母 『トマス・ジェファーソン』と第14空母戦闘群は、またしても孤立無援で、 ソ連北洋艦隊とノルウェーに進駐したソ連空軍との戦いへ向かわされようと していた。 |
コメント |
"第14空母戦闘群シリーズ" の第4作。ついにアメリカとソ連の直接対決で す。ソ連邦の復活は、まぁいいとして、NATOの弱体化は、少々、ご都合 主義のように思われました。第3作以降のキースの作品は、戦闘の規模が拡 大するにつれて軍事的専門知識の不足が露わになって来ましたが、戦闘シー ンの描写は、なかなかの迫力でした。 |
タイトル | メイルストローム |
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出版社 | 光人社NF文庫 |
定 価 | 905円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
フレイムアウトの続編。ソ連北洋艦隊によるノルウェー・ベルゲンへの上陸 作戦をからくも阻止した米第14空母戦闘群だったが、ソ連にとってその敗北 は、軍部の支配力を強化させる結果になっただけであった。ソ連軍部は、再 編成した北洋艦隊の空母戦闘群を南下させると共に、バルト海よりバルチッ ク艦隊を北上させ、第14空母戦闘群を南北から挟撃する作戦に出た。前回の 戦闘により、兵器、兵員共に消耗していた第14空母戦闘群は、強力な援軍を 得られぬまま、圧倒的に優勢なソ連艦隊を迎え撃たなければならなくなった。 |
コメント |
"第14空母戦闘群シリーズ" の第5作にして第4作の続編です。本作のクラ イマックス・シーンでは、作者に基本的な軍事知識が欠如している事が露わ となっていましたが、ストーリー構成は、なかなかのものでした。何と言っ ても、今までは無敵だった空母『ジェファーソン』が、本作では・・・。 (以下、自粛(^^;) |