タイトル | 朝鮮半島炎上 |
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出版社 | 二見文庫 |
定 価 | 上・下巻各705円 |
個人的ハマリ度 | B(AA、A、B、Cの4ランクにて評価) |
ダイジェスト |
北朝鮮で軍事クーデターが勃発し、朝鮮人民軍陸軍元帥キム・スンヒーが全 権を掌握した。キムは、密かに準備を進めていた「乾坤一擲」作戦を直ちに 発動。北朝鮮軍の精鋭25個師団がソウルを目指して非武装地帯を越えた。経 済の低迷から軍備の縮小を進めていた上に、北朝鮮の動向を察知出来ていな かった韓国軍は完全に不意を突かれ、非武装地帯の守備についていた部隊は パニック状態に陥った。韓国軍の守備を突破した北朝鮮軍は、アメリカ第2 歩兵師団の第72機甲連隊第2大隊が守備する地区へと迫りつつあった。 |
コメント |
アメリカのM−1A2戦車が、いささか強すぎるような印象を受けてしまい ましたが、湾岸戦争の際にも本作品と同様の強さを発揮したと言いますから 驚きです。著者であるジョン・アンタルは現役のアメリカ陸軍将校であり、 在韓米軍勤務時代に本作に登場する第2歩兵師団所属第72機甲連隊第2大隊 の指揮を実際に執ったと言うだけあって機甲部隊の細かな描写までが実にリ アル(と、言うよりマジ)でした。現代朝鮮戦争もの作品はいくつか読んで 来ましたが、北朝鮮軍全軍挙げての韓国全土制圧ではなく、北朝鮮の現状を 考慮し、投入戦力を精鋭25個師団に限定した上で電撃作戦でソウルの占領を 目指すと言った設定がいかにも玄人的でした。 |