重戦機エルガイム


 何に続くか分からなくなったが、ともかくダンバイン以後に制作された富野由悠季氏原作のテレビ
・シリーズ・アニメ。

 舞台はペンタゴナ星系。謎の人物ポセイダルは、星間紛争の絶えなかったペンタゴナ星系を瞬く間
に平定し、表面的には平和がおとずれたかのように見えていた。

 その頃、ペンタゴナ星系の惑星のひとつコアムの山奥では、父親の形見のヘビーメタル『エルガイ
ム』を携えた若者ダバ・マイロードが幼なじみのミラウー・キャオと共に行方不明になっている妹を
探して旅をしていた。

 ダバは、山賊ミヤマ・リーリンや、ポセイダル正規軍に入ってひと旗上げようともくろむギャブレ
ット・ギャブレーらと小ぜりあいを繰り返す内にポセイダル軍に目を付けられて追われるようなり、
やがて反ポセイダル勢力と接触すると、ポセイダル軍対反ポセイダル勢力紛争へと巻き込まれて行く。

【コメント】

 モビルスーツから始まった富野氏の "非スパロボ" 作品も数を重ね、そろそろ斬新なネタも尽きる
頃かと思えばさにあらず。

 本作で登場した永野護氏デザインなる "ヘビーメタル" は、兵器である事を前面に押し出したモビ
ルスーツと違い、むしろ華奢とも言えるスタイリッシュなデザインを重視したロボットでした。

 永野氏は本作のキャラ・デザインも手がけており、まるで洋服のデザイン画みたいなファッショナ
ブルなキャラ設定は、私がそれまで見てきたアニメのキャラとはまるで違う雰囲気を醸し出していま
した。

 主人公のダバ・マイロードは、現実型と楽天型のちょうど中間でわりかしドライな性格で、キャオ
とアム、それにレッシーの4人で行動していた物語の前半はひょうひょうとやっていて悲壮感はあり
ませんでしたが、反ポセイダル勢力と合流し、クワサン・オリビーが登場した物語の後半では、少々
じとっとしていました。

 こいつは余談ですが、私は本作に登場する女キャラのレッシーが非常〜〜〜に気に入っています。


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『重戦機エルガイム/BGMコレクションVol.1』LPレコード
(キング・レコード:K25G-7180:1984年)