人類は "使徒" と呼ばれる人型をした生物とも機械ともつかない正体不明のものを捕獲した。人類
は秘密組織『ＮＥＲＶ』を作り、組織専用の秘密都市である "第３東京" を建築すると共にこの "使
徒" をコピーしてエヴァンゲリオンなる人型ロボット兵器を開発した。
『ＮＥＲＶ』の指揮官である碇ゲンドウは、息子であるシンジにエヴァ実用機第１号である初号機
のパイロットを務めるよう命じた。
それまで一介の学生に過ぎなかったシンジは父の突然過ぎる言葉に戸惑い、自分にはエヴァのパイ
ロットは務まらないと断った。
そんな時、第３東京に "第３使徒" の攻撃が始まった。通常軍部隊の攻撃は使徒には通じず、やむ
なくテスト時の事故による負傷が完治していない綾波レイの乗るエヴァ実験機である零号機が迎撃に
発進したが、使徒によって倒されてしまい、第３東京は抗するすべを失ってしまう。
零号機がやられる様を目撃したシンジは、意を決してエヴァ初号機に乗って出撃するが、不慣れな
ためたちまち使徒に倒されてしまう。
動力ケーブルを切断され動けなくなった初号機に使徒がとどめを刺そうとしたその時、シンジの恐
怖に反応した初号機があたかも自らの意志を持つかのように動き出し、使徒を打ち倒した。
【コメント】
私がアニメを退役してからはもう久しく、現在放映されているアニメの中にも好みに合うものがな
いため、１ｓｔ時代からの付き合いでガンダムを見る程度であり、新たにアニメを開拓する事はほと
んどしていませんでした。
ある日、バリバリにアニメ現役である会社の後輩が、半ば強引に１話でいいからエヴァを見るよう
に私に念を押し行きました。
それほど言うならと第１話を見てみると、まずオープニングの庵野氏の名前を見て驚き、本編はさ
らに驚くべき内容でした。
結局、１話だけでは治まらず全話を見てしまったのですが、全話を通じてストーリーと絵質がこれ
ほど高いクオリティを持つアニメはかつて見た事がありません。
庵野氏の非凡な才能が遺憾なく発揮されたその "創り" は単なるロボット・アニメにはほど遠く、
お子様向けには少々内容が重いと思われ、アニメ・フリーク達にとっても好き嫌いがはっきり分かれ
そうな作品ですが、個人的には最高傑作のひとつだと思っています。
『新世紀エヴァンゲリオン０：１』ＬＤ
（キング・レコード：KILA149：1998年？）