ダイターン3


 ザンボット3に続く富野由悠季氏のロボ・プロものテレビ・シリーズ・アニメ。ザンボットと違い、
こちらは合体型ロボットものではないが、主人公の波乱万丈(←そうゆう名前なんです)は豪気かつ
トラブルを楽しむタイプの人物で、一般的なロボ・プロ・アニメにありがちな正義の味方側に漂う一
種の苦労性的な雰囲気はなく、見ていて楽しめる作品。

【コメント】

 私が大好きなアニメのひとつです。この作品で私が一番好きなキャラクターは、主人公の波乱万丈
ではなく、万丈の執事を務めるギャリソン時田なる初老の人物です。

 冷静沈着、礼儀正しくて忠誠心が強く、まさに本場英国の執事を絵に書いたような人物で、例え周
囲で激しい戦闘が繰り広げられていようと眉ひとつ動かさないクールぶりです。

 わたしがこの人物を心底好きになったのは、ある話で、主人公の万丈が悪役の妨害工作によってダ
イターンに乗れなくなってしまった時、「やむを得ませんな・・・」の一言で自らがダイターンに乗
り込み、万丈が毎話やるように決めゼリフから必殺技までをすべてこなして敵ロボを倒してしまい、
万丈を足止めして勝利を確信していた悪役側をあっけにとらせてしまったのを見たからです。

 「この日輪を恐れぬならば、かかって来い!」と万丈が毎話言っていたダイターン登場時の決めゼ
リフを、「この日輪を恐れぬならば、かかって参られい!」とギャリソンが決めた時は、もう拍手喝
采ものでした。

 いま考えると、ギャリソン時田と言う人は、実は万丈より数倍すごい人物だったのかも知れません。
あれを越えるキャラクターを、私はいまだに見た事がありません。