銀河鉄道999


 松本零士氏の代表作のひとつ。テレビ・シリーズと映画の両方が制作された。未来の地球、宇宙超
特急銀河鉄道999に乗ってアンドロメダ星雲にある機械化母星に行き、機械の身体を手に入れ永遠
の命を得ようとしていた少年星野鉄朗は、母親と共にメガロポリスを目指していたが、機械伯爵によ
って母を惨殺されてしまう。

 悲嘆に暮れる中、ひとりメガロポリスにたどり着いた鉄朗だったが、999のパスは一般庶民には
とても手が届かないほど高価である事を知り、途方に暮れてしまう。

 そんな時、メーテルと名乗る美少女が鉄朗の前に現れ、これからアンドロメダへ向かう自分を守る
事を条件に999のパスを鉄朗に与えると申し出た。

 このままメガロポリスで果てるぐらいならと鉄朗はメーテルの条件を飲み、二人は999に乗って
アンドロメダへ向けて旅立った。

【コメント】

 原作の漫画の方は、作者の都合からか途中で連載が止まったままとなっていて、それに伴ってテレ
ビ放映されていたアニメの方も途中で切れた状態で終わってしまったのですが、映画では『銀河鉄道
999』と『さよなら銀河鉄道999』の2作が制作され、物語としては一応完結を見ています。

 原作は999が途中停車する惑星で起こるエピソードを描いた冒険物語となっており、映画『銀河
鉄道999』も前半はそれのダイジェスト的な構成になっていましたが、後半は原作ではまだ語られ
ていなかった謎だったメーテルの出生の秘密や機械惑星の謎などが明かされています。

 999の完結編である『さよなら銀河鉄道999』では、さらに鉄朗の過去の秘密が明かされてい
ます。

 この "さよなら銀鉄" は個人的には最高のアニメのひとつだと思っている作品で、特にラスト・シ
ーンは999を最初から見続けて来た者にとっては万感迫るものがあり、思わず涙してしまいました。


■所有メディア

劇場版『さよなら銀河鉄道999』LD
(東宝ビデオ:TE-D013:1981年)


『交響詩銀河鉄道999』LPレコード
(日本コロンビア:CQ-7025:1979年)


『交響詩さよなら銀河鉄道999』LPレコード
(日本コロンビア:CB-7114-5:1981年)


『銀河鉄道999/シンセサイザー・ファンタジー』LPレコード
(日本コロンビア:CX-7042:1981年)