STAR WARS JEDI STARFIGHTER
暫定報

■ゲーム概略

 映画『エピソードII』を題材にした宇宙戦闘機物ゲームで、シューティングとフライト・シミュレ
ータの両要素を持つゲームと言えます。

 映画『エピソードI』を題材にした『STAR WARS STARFIGHTER』の続作で同ゲームのシステムをほ
ぼ踏襲していますが、名前に「ジェダイ」が入っているだけに何と戦闘機でフォースが使るようにな
っています。


■プレイ・キャラクター

◆アディ・ガリア(ADI GALLIA)

 コルサント生まれの人類。女性ジェダイ・マスターにしてジェダイ評議会の構成メンバーのひとり
です。愛機は本ゲームの主役とも言える『ジェダイ・スターファイター』です。

◆ニム(NYM)

 惑星ロク(Lok)出身のフィオレン、男性。愛機は『ザ・ハヴォック』です。前作ゲーム『STAR
WARS STARFIGHTER』に続く登場です。


■プレイ戦闘機

◆ジェダイ・スターファイター

 映画『エピソードII』でオビ=ワンが乗っていたのと同じタイプの軽戦闘機です。武装はレーザー
・キャノンのみと軽武装ですが、その代わり4種類のフォースを使う事が出来ます。

 ただしレーザー・キャノンやフォースでは、敵の大型艦を沈めたり惑星表面の建築物等を破壊する
重戦闘が行えません。

◆ザ・ハヴォック

 重攻撃機です。レーザー・キャノンに加え、エネルギー爆弾、巡航ミサイル、クラスター・ミサイ
ル、触発機雷などの攻撃兵器を装備しています。


■武 装

◆レーザー・キャノン

 全戦闘機に装備されるエネルギー無制限のレーザー砲です。破壊力は低く、空戦や敵艦に対する火
器制圧攻撃、対地攻撃等に使用出来ます。

◆エネルギー爆弾

 『ザ・ハヴォック』の武装のひとつです。エネルギー弾ですが重力や引力に影響を受けるため、惑
星や衛星の地表戦では弾道が曲がります。いちおう弾数には制約がありますが、使用した分は時間が
経つと自動的に補充されて行きます。

 対艦、対地戦闘の両方に使用可能で、地表に着弾すると円形に爆発が広がるので、戦車や戦闘ドロ
イドなどが相手の対地戦では複数の敵を一気に屠る事が出来ます。

◆巡航ミサイル

 『ザ・ハヴォック』の武装のひとつです。読んで字の如し、破壊力の大きい巡航ミサイルで重目標
の攻撃に使用しますが、旋回性能が低いため移動する相手に対しては外れる事があります。

 搭載弾消費タイプの兵器で搭載数がそれほど多くないため、主に大型艦や地上施設などの攻撃に使
用します。

◆クラスター・ミサイル

 発射した時の光景を見たまんま言うと「小型ミサイルの乱れ撃ち」です。比較的近距離でしか使用
出来ませんが、敵の攻撃機1編隊を一撃で殲滅出来ます。

 対艦攻撃に使用してもあまり効果が無いので、空戦用の兵器と言えます。搭載弾消費タイプの兵器
です。

◆触発機雷

 読んで字の如し宇宙機雷です。撃ち出すと一定距離移動してから停止し、触れると爆発して相手に
ダメージを与えます。

 実際のプレイにおいて使用して見ると、敵の移動ルート上に仕掛けて命中させるのは至難の技だっ
たので、活用するとしたら後ろから追って来る敵機の迎撃に使うぐらいだと思うのですが、前方に射
出されるため、後方の敵機に当てるためには機雷の至近を通過する必要があり、後ろに行った機雷が
当たっているのかどうかさっぱり分かりません。

 個人的には対艦攻撃時にミサイルが足りなくなった際の代用兵器として敵艦に直接ぶつけて使用し
た程度でした。


■フォース

 『ジェダイ・スターファイター』に乗っている時に使用出来るフォースの「技」です。

◆フォース・シールド

 これを使用すると機体装備シールドに加えてさらにシールドが展開され、一定時間、被弾時のダメ
ージを防ぎます。

◆フォース・ライトニング

 爆撃機以下の小型メカにしか使用出来ませんが、これを使用すると距離に関係なく敵メカにダメー
ジを与え、戦闘機以下のメカならば一撃で破壊します。敵が密集編隊を組んでいる場合は複数の敵に
対して同時にダメージを与えられます。

 敵を視界内に捕らえていなくても、ターゲット・トラッカーで捕捉していればこの「技」を使って
攻撃出来ます。

◆フォース・レフレックス

 これを使用すると、何とプレイヤー機以外の動きを短時間スローモーションに出来るとんでもない
「技」です。

 複数の敵機から集中攻撃を受けていたり、足の速い敵機を捕まえる際に使うと一方的に敵を攻撃で
きます。

◆フォース・ショックウェーブ

 これを使うとプレイヤー機周辺にいる敵を一気に破壊出来ますが、近距離にいる敵にしか効果はあ
りません。


■僚機への命令

 ゲームでは1機〜数機の味方機や地上部隊などが登場しプレイヤー機と共に戦ってくれます。これ
らの味方に対して下記の4つの命令を与える事が出来ます。

◆目標を攻撃せよ

 ターゲット・トラッカーで捕捉している敵を攻撃させます。

◆報告せよ

 味方に状況を報告させます。

◆私を守れ

 プレイヤー機を援護させます。

◆目標を守れ

 ターゲット・トラッカーで捕捉している味方を援護させます。


■ゲームの個人的感想

 前作『STAR WARS STARFIGHTER』と同様にグラフィックが美しく、やたらと忙しいミッションの多
いゲームです。

 本ゲームではフォースが使えるようになりましたが、ミッションの戦況を左右するほどの威力はな
いものの、これまでの戦闘機物ゲームでは味わえないような戦い方が出来てしまいます。

 シチュエーション的には、空戦や対地戦闘をこなしながら地上部隊を指揮するミッションがあった
りと、前作より種類は若干増えていました。

 僚機や敵味方の登場艦船数も増えて戦闘のスケールが大きくなったミッションもあり、個人的な印
象としては、プレイヤーが扱う機体装置類が少ないのを別とすればフライト・シミュレータに準じた
出来映えのゲームだと思いました。