『X-WING』よ永遠なれ


 本コーナーは、今や消え行くゲーム『X-WING』に対する私の個人的な思い入れを綴っただけのもの
です。(^^;

 『X-WING』から始まったルーカス・アーツのSWコンバット・フライト・シム・シリーズですが、
CGが強化された続作の『TIE FIGHTER』や、それに続く『TIE FIGHTER COLLECTOR'S CD-ROM』、そし
てシリーズ最強の高CG化が図られた『X-WING vs TIE FIGHTER』の登場となった現在では、大多数
のパソコン・ソフト・ショップの店頭からは、新品の『X-WING』や『X-WING COLLECTOR'S CD-ROM』は、
すっかり姿を消してしまいました。

 ゲーム・ソフトおよびパソコン・ハードウェアの進歩に伴い、『X-WING』がロートル化する日が来
る事は、いずれにせよ避けられなかったでしょう。しかし、『X-WING』には、銀河大戦における反乱
同盟軍の戦いの歴史そのものがありました。

 ヒストリカル・ミッションでは、映画『ジェダイの復讐』で同盟軍艦隊の司令官を務める事になる
モン・カラマリ人のアクバー提督を帝国のモフ・ターキンから救出する作戦がありました。

 TOD2-11では、レイア姫が乗る同盟軍コルベット艦『タンティブIV』がデス・スターの設計図を受
け取るのを援護しましたし、TOD3のラストでは、第1デス・スターに突入し、これを破壊しました。

 第1デス・スター破壊で凱歌を上げたのも束の間、それに続くTOD4は、惑星ヤビンから脱出するミ
ッションで始まり、TODの序盤は執拗な帝国軍の追撃をかわすための苦しい後衛戦闘が続き、TOD中盤
になると同盟軍の補給物資は底をつき、物資を確保するための戦いを強いられ、TODの終盤に至って
は作戦遂行用の戦闘機までもが不足し、帝国軍の戦闘機を奪って補充しなければならない有り様でした。

 TOD4における同盟軍は、まさにドン底の状態であり、プレイしていてみじめな気持ちになりました
が、これこそが同盟軍の戦いの歴史であり、それを乗り越えた時は、まさに同盟軍戦士になれたよう
な気がしました。

 メディアでは語られていませんが、映画『スター・ウォーズ』のヤビン会戦の後から『帝国の逆襲』
の惑星ホスの戦闘に到るまでの間の同盟軍の苦しい戦いが、『X-WING』のTOD4と5では物語られてお
り、SWのファン多しと言えども、その戦いを詳しく知っているのは『X-WING』を最後まで戦い抜い
た人たちだけなのです。

 シリーズの主力を『TIE FIGHTER』以降のゲームに移したSWフライト・シム・シリーズですが、
同盟軍の歴史を体験出来るのは未だに『X-WING』だけであり、それを戦い抜いた私は、今でもそれを
誇りに思っています。


 ちと話題を変えまして。私は、元祖FD版『X-WING』と、『X-WING COLLECTOR'S CD-ROM』で、計2
回のTODを戦いました。

 TOD1〜5で合計78あるミッションで、いったいどのぐらい帝国軍に損害を与え、逆に同盟軍が損害
を被っているのか興味があった私は、『X-WING COLLECTOR'S CD-ROM』で2度目のTODを戦った際、詳
細な記録を取って見ました。

 結果、私を含む同盟軍が帝国軍に与えた損害は、戦闘機1321機、輸送機80機に、スター・デストロ
イヤー6隻を含む戦闘艦76隻、輸送船30隻と言う膨大なものでした。

 一方、同盟軍は延べ327機の戦闘機を出撃させて113機を失い、共に出撃したパイロットの内、57名
が帝国軍の捕虜となって帰って来ませんでした。

 また、戦闘機以外にも、同盟軍は輸送機8機に、カラマリ主力巡洋艦『マキシマム』を含む戦闘艦
12隻、輸送船7隻を失っていました。

 これを見て、同盟軍がいかに苦しい戦いを強いられているのかと、膨大な損害を与えているのにも
かかわらず揺るがない帝国の強大さが伺えます。

 出撃する戦闘機には、すべてトップ・エース級のパイロット達を乗せて行きましたが、TOD1を通じ
てずっといっしょに戦って来たパイロット達が、ミッションが進むにつれて次々と撃墜され捕虜とな
っていなくなり、その度に新顔のパイロットと入れ代わって行くのを見ていると、あぁ、戦争なんだ
なって感じてしまいました・・・。(^^;