■■日本語教室日記2002




日本語教師ジェシー(自称)から、
気が向いた時に送られてくる
メールによる「日本語教室日記」

いやぁ、本当に『気が向いたら』だから、これが。
てなことで久々の登場だ。

もっと書いてよー。
面白いんだから。

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2002年8月2日[ワールドカップ記念]


8月2日(金)

[ワールドカップ記念]

今回はワールドカップにちなんだ話をしてみようと思う。

ワールドカップと日本語?!
関係ないじゃん!!
と思うかもしれないけど、まぁまぁ、ちょっと読んでみて。

さて、決勝戦はブラジル対ドイツでしたね。
わたしはドイツのゴールキーパーのファンではありましたが、
チームとしてはブラジルを応援しておりました。
(ブラジルサッカーのほうが見てておもしろいから)

前半、カーンのスーパーセーブ連続にほれぼれしつつも、
ああこのままじゃぁブラジルの負け。
カーン最高!と思いつつもブラジルどうした!
と、後半ヒバウドのシュートをカーンがこぼす。
キャー。
そこを詰めていたホナウドすかさずシュート。

ゴーーーーーーーーーーーーーール!

そして、ヒバウドからのパスでまたもホナウド追加点。
カーン ゴールポストでボーゼン状態の幕切れ。
(でもこれがまた、かっこよかった。)

ということで、ブラジルの勝利でしたね。
さて、皆さんお気付きですね。ホナウドってだれ?
ヒバウドってなんだ。

はい、皆さんの想像どおりホナウドはロナウド、ヒバウドはリバウドです。
ポルトガル語の発音で日本語表記してみました。
ご存知の通りブラジルではポルトガル語が話されています。
Rの発音は英語のHにあたるんです。

RONALDO→ホナウド
RIVALDO→ヒバウド

だから、ブラジル人サポーターはホナウドー!ヒバウドー!と応援し、
ホナウジーニョ!と叫んでる。
ブラジル最強3Rの名前は実はホやヒで始まるのでした。

じゃ、元ブラジル代表で、鹿島にいたレオナルドは・・・。
「ヘオナルド!!」
ブッブー!! 違います。
レオナルドはLEONARDO。
Lで始まるんですよーー。
だからレオナルドのまま。
ホントにLとRってやっかいだよね。
もちろんRENATO レナートって名前の人はヘナートになるよ。

4年後目指してジーコJAPANが誕生しました。
トルシエのフランス語に変わって、
今後ジーコのポルトガル語が頻繁にマスコミに登場する事になると思うけど、
気を付けて聞いてみてはいかかでしょう。

外国の人名や地名等の固有名詞は最近、
その国の発音で表記しましょうという傾向になってるみたいなんだけど、
ポルトガル語はそこの範疇に入ってないみたい。
でも、ブラジル人にロナウドって言っても
誰のことを言っているかちゃんとわかってくれるから大丈夫。

現地語発音に近い表記になっている例をあげると・・・
アメリカの俳優トム・クルーズのズの音はZ。
スペインのスターサッカー選手、ラウール・ゴンサレスのスペルはというと、
RAUL GONZALEZ でZがちゃんとスペイン語発音のままの表記になってる。

スペイン語Zの発音は英語発音のS
GONZALEZって割と有名なスペイン名。
ちょっと前までよくゴンザレスって表記だったよね。
でもラウールって名前だけでサッカーファンから呼ばれてるけど、
イエロ(同じくスペイン)は名字。
イタリアの選手はみんな名字で呼ばれてたみたいで、ブラジルはその反対。
なんでだろ・・・ってちょっと脱線。

クラブチーム名はどうなのかというと・・・
めでたくW杯後も日本選手は海外で活躍中です。
鈴木の行ったベルギーのクラブは最初ヘンクと報道されたけれど、
後でゲンクGENKになりました。
稲本の行ったイングランドのクラブは最初フルハム。
今はフラムFULHAMと書かれる事が多くなりました。
両方とも現地語発音に近づけようとした結果なんではないかと思います。
イタリアの一部リーグもセリエA(アー)って言われてる。
なぜかNHKは頑固にセリエA(エー)と言ってますが。

日本語表記通りでは、さっぱりわかってもらえなかった
南米有名サッカー選手を紹介します。
それはチラベルト。
パラグアイの名物ゴールキーパー。
チラベルト!チラベルト!チラベルト!
と3回いってもチリ人にわかってもらえず、
「パラグアイのゴールキーパーなんですけど。」
なんで知らないの。すっごい有名なのに!!この〜、と思っていたら、
「あぁ、チラベル(CHILAVERT)!いいゴールキーパーだよね。」
Tの後にOはないのでした。
でも日本語にはTで終わる、そんな音ないもんね。
チラベルッって書いた方が近いかも。
南米にあるチリもパラグアイでもスペイン語が話されていて、
Vの発音はBと同じ。英語のような区別はありません。

いくら原音に近づけようとしても
日本語に無い音をもっている言語はいっぱいあるわけで、
その辺が日本語にする時に難しいわけです。
外国人にはカタカナ言葉の方がわかり易いと思われがちですが、
実は彼らにとって厄介な日本語の一つなんです。





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