■■SPAIN四方山話■■■
  2001
■■■




スペイン在住=勉学中の
[(またの名を)ゴンサレス兼作]から、
気が向いた時に送られてくる
メールによる「SPAIN四方山話」2001年版。



     5月 7日[ゴールっっっ!!]
     4月26日[ディフェンス]



「SPAIN四方山話」2000年版


5月7日(月)

[ゴールっっっ!!]

優勝がかかったユベントス戦で途中出場した中田。
1ゴール1アシスト。

もうゴールみた中田の!!


あれは凄いでしょ、
スペインの新聞でも素晴らしいゴールってほめられてたよ。

あのゴールってどれだけ凄いか多分日本のマスコミはわかってないけど、
あの試合はセリエAの天王山だっただけに
全世界100ヶ国以上に生放送された。
セリエAファンは中南米、アフリカ、
イタリア以外のヨーロッパ諸国にちらばっている。

世界中の人々が、ナカタをみたんだよ生で。
そして、日本人にこういう奴がいるんだって思ったんだ。

この間、近所でエクアドール人とサッカーしたんだ。
彼は違法滞在してんだけど、ナカタをしってたよ。
エクアドール人のおっちゃんがだよ。

世界で日本を先進国ってちゃんとしってる国なんて
アジアの一部とアメリカぐらいだよ。
それ以外の国は、日本のことなんてぜんぜんしらない。
さむらいとか忍者とか相撲ぐらいだ。
そういう人たち、普通に暮らしてる、世界中の人が彼をみたんだよ。

多分日本ではナカタとかイチローとか比べられてるかもしれないけど、
別にイチローを下げるわけじゃなくて、
イチローをしってるのは、多分日本人、
アメリカ人と一部の野球を国技としてる国だけだ。

これ重要、
今彼のゴールを見た人は一生日本人にたいして
ちょっとは違ったイメージをもつとおもうな。
世界の頂点を極める試合で、凄いプレーをする日本人がいるんだ。

彼のおかげで、
100ヶ国以上の国で、
日本人はマネーとかテクノロジーだけじゃないよ。っていえるんだよ。
凄いでしょ、そんな日本人って今までいた?
そういう歴史的ゴールなんだよ。
その重要度って
外国っていう概念しかない日本人にとってわかんないとおもうけど、
本当にすごーいの。
今まで彼ほど国民栄誉賞を値する人間はいないよ。
もちろん中田はそんなの全然興味ないだろうけど。

中田は、世界中の人がしってて、
あのセリエAの試合でファインゴールを決めたんだ。
ぼくは、宣言する、彼が今日本人で一番有名な人間だろう。

ぼくだけかも知れないけど、
本当に素晴らしいゴールしかも大切な試合でってのは、一生忘れないよ。
例えば、90年のワールドカップでストイコビッチが
スペイン相手にきめたゴールとかね。

で世界中の人が、そのゴールを思いだすだろう。

中田おそるべし。
Nakata ブランドおそるべし。
そしてありがとう中田。


4月26日(木)

[ディフェンス]

ちょっとだけサッカーのことについて話すかな。

最近スペインでは、「キャプテン翼」のことが話題になった。

スペインでは、「キャプテン翼」は
「Oliver y Benji」(オリベルとべんじ)と西語訳されて、
日本ほどではないかもしれないが、大ブームになったからだ。

そして、今回日本戦とあって、
スペインのマスコミ達は、今の日本のサッカーを勝手に分析して、
日本の今のサッカー世代は
キャプテン翼をみてサッカーを始めたと論じた。
確かにあたってる所もある。

その他、Jリーグの成立の経緯などに触れている新聞もあった。
ジーコの神聖化とか、そういうトピックだ。
その新聞は結論として、日本にはディフェンスの文化がないと語った。

それは何故か?
何故なら、キャプテン翼で活躍する選手はシュート打つ奴だけだった。
ジーコサッカーも、攻撃基本の80年代ブラジルサッカーだ。

「そういう、世代がサッカーやってるなら
 ディフェンスを知らないんじゃないか」

という分析をしていた。
そいうえば、トルシエも
日本にはディフェンスの文化がないと嘆いていた。

あたっているかわかんないが、
こういった、マクロ的な視点から物事を分析するあたりは、
やっぱり日本とは違うよね。
でも、今日一点しか取れなかったことで、
日本を見直したってどのラジオもいってる。

つづく





−SPAIN四方山話 冒頭へ戻る−

−タイトルへ戻る−