3月28日(月)[コーカサスの白墨の輪]本年も宜しくお願いいたします。只今は、 「コーカサスの白墨の輪」 という舞台の現場にいます。 昨年から稽古がはじまったこの現場は 1月30日 世田谷パブリックシアター 初日です。 年をまたいでの現場です。 ですので、どうも、年の区切りの「区切り」感がないのです。 つくづく 私の時計は、 現場区切りで動いているのだと、思っている次第であります。 新年明けて 4日から 稽古開始の この現場。 さても 初日が楽しみな この現場であります。 2004年の おわり と 2005年の はじまり 「年」ふたつの この舞台。 只今 稽古 真っ最中です。 2005年。 お互い様に、 楽しく 真剣で 愉快な 本年でありますように。 上記の挨拶は、この2005年の年賀状の挨拶です。 新年の御挨拶なのに、上記の文面通り、年の区切りの「区切り」感がなくて、 年賀は年賀にならずな、遅くの投函でした。 [コーカサスの白墨の輪] いい舞台だった。 毎公演欠かさず観ていたい舞台だった。 演出助手での参加のこの舞台、 その本番は、わりに劇場に通い、観ていられた。 が、東京公演千秋楽。 そして、大千秋楽の まつもと。 千秋楽はふたつとも、そこにいることが出来なかった。 仕事ですよ! しかし! 仕事があることの喜び! 裏腹に、 演出助手は、もう行かなくてもいい本番迎えた舞台だけど、 だけど観に行きたい気持ち! 「仕事」とは、「人生」です。 大学生の頃、私達は自分らの課題のことを「仕事」と呼んでいました。 デザイナーである我らは、 デザイナーであるが故に、 皆の中の「我」を、客観的に捕らえることが必要でした。 仕事。 その言葉は、義務であり、宿題であり、 なにより 誇り な言葉でした。 だから、私が今「仕事」という言葉を発する時、 それは「誇り」と「人生」の両方含んでいます。 さてさて、[コーカサスの白墨の輪] 最終公演地、松本での公演二日目。 初日まで、松本にいても、ホテルと劇場だけの数日過ぎた、初日明けのこと。 松本、初日翌日の朝。 朝、劇場に行き、その時のことを忘れないよう、書き留めたことを、今書く。 集合時間の6時間前、まだ誰もツアーメンバーがいない劇場に来る。 シアターに立つ。 天井にある照明用のセロファンが時折微かな風にあおられ シャラシャラと音を立てる以外は静寂。 この円形劇場が静寂な様など、今ここに立つ私しか知らないのだと。 目が慣れてくる。 非常灯だけのシアターが闇に浮かび上がる。 役者の幻影を、音の木霊を、感じる。 私は円形のコロシアムの最上段に立つ。 見下ろすのは、幸せな空間だ。 今も、目を閉じると、耳をすますと、蘇る。 また一緒に「仕事」をしよう。 1月1日(土)[2005]あけましておめでとうございます「高慢で、夢みたいなことばかり言っている、クールなロマンチスト」 己が己に失望したり退屈などしている暇などない 今年を過ごせる人間でありますように。 そうして、お互い様に、 楽しく真剣で愉快な本年でありますように。 |