■■■SUNの舞台評■■■



ミハイル・バリシニコフ&坂東玉三郎

観劇日:1998年8月25日(火)
    18:30〜 19列3番

劇場 :銀座セゾン劇場

    ミハイル・バリシニコフ&坂東玉三郎


バリシニコフだよ、玉三郎だよ、二人のコラボレーションだよ、
これを観ずして何とする。
そうして、勢い込んで行きました。行ったけど・・・。

「こんなの、ブロードウェイなら2日でクローズよっっっ!」
そう言って、帰り道で、前を歩いていた女性二人組みは、
むちゃくちゃ怒って、そして悲しんでいました。
まあ、そういう舞台だったんです。

二人の天才。対照的な。
その二人が一緒に舞うのに、
どちらかが、どちらかに迎合するようなことを、
いったい誰が望むというのだろうか?

振付と構成の失敗。
しかし、それを表現しているあんたたちが何で気付かないのよ!!
少し悲しい夜だった。

だけれど、ある瞬間には「至上の美」を、
やっぱり二人は見せてくれたのです。
己の身体を表現手段としてある舞踏家達を、
やはり私は心から尊敬しています。
この舞台のチケットに骨折りくだすったM氏、心からの感謝を。


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