■■■SUNの舞台評■■■



真夜中のゴースト〜宝塚雪組公演

観劇日:1997年9月19日(金)
    14:00〜(2階 11列 4番)

    1997年9月20日(土)
    11:00〜(1階 7列 3番)

劇場 :宝塚大劇場

         作・演出:中村 暁
        作曲・編曲:吉田優子

        チャールズ/轟 悠
          マリー/花總まり
         エリック/和央ようか
      バーラント子爵/箙かおる
       マーガレット/星奈優里
        ウィリアム/安蘭けい
         アラベラ/貴咲美里
        スティーブ/汐見真帆
       エルドリッジ/貴城けい
       カートランド/夢輝のあ
               雪組一同

行ってまいりました。イシちゃんの御披露目。
(雪組トップ轟 悠の初トップ披露公演)だ。

東京から、はるばる行ってきました兵庫県宝塚市。

「ルキーニ役者、轟 悠」
なんてなことを小藤田千恵子さんにパンフに書かれてしまっている
イシちゃん(=轟 悠)っていったい・・・。
御披露目なのに。
しかし、そのせいで、文学座「宝塚ファンクラブ」(=仮名称)では、
『轟 悠=ルキーニ役者』と呼ばれるようになってしまった。
イシちゃんすまん。

それにしてもつまんない戯曲だよ中村先生。
(2回目観劇の前にロビーで中村先生に出くわした時に
 引き留めて言えば良かった、と後悔した)。

何もかもが今まで宝塚にあった作品の
シーンの繋ぎ合わせといった感じだ。
例えば、イシちゃんのゴーストと花總まりの関係は
「エリザベート」だし。
イシちゃん演ずるチャールズの戦闘シーンのダンスは
「風と共に去りぬ」のバトラーの戦闘シーン
or「ベルバラ」の戦闘シーンかと思った。

それにしても、ショーも含めて、
「これは和央ようかと花總まりの御披露目公演か!?」
という構成である。
いくらこの二人が新組みのメンバーといえど、
イシちゃんの御披露目として彼女が可愛そうだ。
そう思ったのは私だけではあるまい。
(一緒に観劇した文学座の役者、阿部桐子嬢もそう言っていたが)

それに中村先生、宝塚大劇場という広い空間の使い方が
分かっていらっしゃらない。
銀橋という特異な舞台空間の使い方で、
その演出家の空間把握は知れるというもの。
もっと、空間を自在に使ってほしかった。

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