観劇日:1997年7月14日(月) 13:30〜 劇場 :紀伊國屋ホール 作:坂手洋二 演出:栗山民也 出演:津嘉山正種 中田喜子 岡本健一 茅野イサム たかお鷹/その他・・・ たかお鷹さんは文学座の役者さんだ。 今、8月の文学座アトリエ公演「河をゆく」の稽古でご一緒している。 まだ「海の沸点」の公演中なので それが終わってからかけつけてくれてたりする。 とっても素敵なおじさまだ。 この「海の沸点」を観にいったのは、 友人が「面白いかもしれない」と言ってたこともあるが、 来年坂手洋二氏の戯曲を文学座で演るというので、 実をいうと今まで氏のものを観たことがない私は 「観にいかねばなるまい、地人会だし」ということでの観劇だったのだ。 (その友人と一緒に行った) 栗山民也氏は今回はいけない。 いきなり大胆なことをとお思いでしょうが、 言わせていただく。 氏は東宝現代劇などを、芸術座や宝塚劇場で演るノリで今回も作っている。 そんな感じを持った。 氏の「丁寧」な見せ方を必要としない観客なのだよ、 地人会を観に紀伊國屋まで足を運ぶ観客は。 東宝現代劇じゃないんだから (決して”それ”が低俗だと言ってるわけじゃなのよ、 観客の層の問題としてということだから、 そのへん誤解なきように) 「観念」という (これは言葉足らずかもしれないが) やつをなんとか「リアリズム」 (これも違うかも・・・) でわかりやすくしようとしたのだね。 沖縄の基地問題の戯曲を(幽霊も出てくるのに=岡本健一) あんまり「リアル」にやりすぎたね。 そして、そこに中田喜子さんを初めとする現代劇の皆さんが、 その”現代劇”演技をしたのだ紀伊國屋で。 たかお鷹さんだけだった。その空間に生きていたのは。 今回は演出家の責任です。 地人会、演出家を選ぶべし。 |