ホソミオツネントンボ

(アオイトトンボ科)



ホソミオツネントンボの写真

◆ オツネンは「越年」のことで、5〜6月に産卵されたものが7〜8月に成虫になり、そのまま冬を越す珍しいトンボです。越冬中は林の中ですごし、3月頃まで小枝に止まってじっとしているのですが、枯れ枝そっくりの色をしていて見つけるのは大変。15〜16度になると動きだし、春になると鮮やかな水色をしたとてもきれいなトンボに変身し、生活の場を水辺に移します。
 他に成虫で越冬するものとしてオツネントンボ、ホソミイトトンボというのがいるそうですが、市川にいるのはホソミオツネントンボだけのようです。

◆ 写真は2月に撮影したもの。トクサのてっぺんに止まっていたのですが、いる場所を教えられてもすぐには気付かないほどみごとに枝と一体化していました。しばらく見ていても微動だにせず、数時間後に確かめても、やはり同じ場所、同じ姿勢で止まっていました。

◆ 大きさ(頭から尾の先まで):約3.5cm