下北沢を巡る
ネヴァーエンディング・ストーリー

 「現代思想」誌の2005年5月号で“Save the 下北沢”の特集が組まれた際、僕は自分と“Save the 下北沢”の関わりを書いた原稿を掲載しました。当然ながらそれはプライヴェートとパブリックの接点を探る物語であり、僕自身にとっては『花よ 大地よ 月よ 銀河よ』の制作にいたる20年の続編にあたるものでもあります。
 そこまで私的な文章を「公共性を問う」というテーマの原稿として提出することに最初はためらいもあったのですが、“Save the 下北沢”の活動の中でであったあるCDレーベルの方から受けた「私的な物語の方が面白い」という言葉に勇気を得て書き上げることができました。
 さらにremix誌の書評で勇気を与えていただいた二木信さん、そして貴重な機会を与えていただいた「現代思想」編集長の池上善彦さんに感謝します。なお、ここに掲載しているものは、誌面に掲載したものとは微妙に構成を改めたものとなっています。
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