志田歩/アモーレ下北
楽曲解説
 


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.アモーレ下北〜“Save the 下北沢”サポーター・ソング (作詞作曲d志田歩)
 再開発を巡って、大きく揺れ、全国の注目を集めている下北沢で、今ある街の良さを活かした街づくりを提唱するムーヴメント“Save the 下北沢”に立ち上げの段階から参加しているシンガー・ソング音楽ライター、志田歩が書き下ろした“Save the 下北沢”のためのサポーター・ソング。下北沢の名物を多数盛り込んだリリックは、下北沢の住人ならでは。ベースで参加しているのは、元メスカリン・ドライヴ、THE 3PEACE、現在はサルサ・ガムテープ、サイボーグなどで活躍中の永野かおり。コーラスにはソウル・フラワー・ユニオンのドラマーである伊藤孝喜をはじめ、“Save the 下北沢”のメンバーが多数参加。
 

2.BORN TO BE A FOOL(作詞d志田歩 作曲d荒武靖)

 “Save the 下北沢”は、2003年12月29日、下北沢のロック・バーNeverNeverLandで、マスターの松崎博氏の呼びかけにより集まった5人のミーティングからスタートした。志田が昔のバンド仲間である荒武靖と共作した「BORN TO BE A FOOL」は、元々はそんなNeverNeverLandの日常風景をスケッチしたコミカルな楽曲だった。しかし“Save the 下北沢”がスタートしてから四ヶ月後に、松崎氏がガンのため他界。そのお通夜の場で志田歩はこの歌を追悼の意志を込めて歌っている。このCDに収められているのは、それから半年後に、北沢タウンホールで行われた松崎氏の追悼イヴェントにおけるライヴ音源である。
 アコースティック・ギターで参加しているのは、マリノを率いて活動中の日本のハード・ロックの大御所、大谷レイブン。大谷は志田がお通夜の場でこの歌を歌う時にも共演している。コーラスとタブラで参加しているのは、スパンク・ハッピーの活動を経て、現在チャンチキズで活動中の原みどり。通常のイヴェントではあり得ないようなジャンルを越えた顔合わせの共演が成り立つのも、下北沢という街ならではのマジックといえるだろう。