僕がライヴを観る回数が最も多いアーティストは、まず間違いなく朴保だろう。本来なら今までもライヴを観る度に、きちんと記録を残しておくべきだったのだが、ずぼらなため、雑誌や機関誌の記事にする時にしか書いてきませんでした。スタッフの皆様、ごめんなさい。ホームページを作ったこの機会に、そうした態度を改め、今後は出来る限りこの場所で印象を書き残していきます。 |
◎2005年03月16日 朴保、朴実、大熊亘、みわぞう、ツノ犬、三田村卓、秋山公康
|
朴保、朴実、大熊亘、みわぞう、ツノ犬、三田村卓、秋山公康 at 東京入国管理局前
|
朴保、朴実 at下北沢 ぐ 序盤は朴保独りの弾き語り。アコースティック・ギターとピアノを持ち換えつつ、今まで聴いたことのなかった新曲を中心に構成。まだ手探りの段階の楽曲が多かったようだが、そんな中で8月7日に初めて披露した「乾いた心に」が、一番リアルに響いた。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at荻窪 ROOSTER 朴保酔っぱらいモード全開。歌い出す部分で歌い出さなかったり、おそらくリハとは違うフレーズをギターで弾き始めたりすることがしばしば。しかしそれで客席がしらけることがないのは、バンドの包容力と朴保の愛嬌の賜物。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜、Sassy Tomo at初台 DOORS アルバム発売記念ツアーの東京公演。即興的な要素はあまりなかったが、ツアー・ラストだけあって、ダイナミックなアンサンブルの冴えは格別。以前からの僕のお気に入り「TODAY」も嬉しかった。「LOVE
IS A
MYSTERY」では、朴保のお子さんがステージに乗っている状態で、Sassy
Tomoが一部ヴォーカルをとるという何とも微笑ましくも感動的な一幕も。今回のSassy
Tomoは、キーボードでの活躍が目立ち、レギュラー・メンバーの一員に近い存在感を発揮していたのも印象的。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜、Sassy Tomo at ONE KOREA FESTIVAL TOKYO 2004 代々木公園における野外イヴェント。横浜を拠点とするFIREBALLのCHOZEN
LEE。飛び入りのソニン、そして波人というものすごい出演順。初めて見るCHOZEN
LEEは、バンドを従えてのソロ名義のステージ。ノドの強さと言葉をまっすぐぶつけてくるDJスタイルで、客あしらいの巧みさもあって惹きつけてくれた。ソニンはオケを流す部分もあったが、あえて生ギターを持って登場するところに、本人の意志が感じられた。 |
朴保、松藤英男、吉田達二、Sassy Tomo、伊藤孝喜、 朴実、清水達生 at下北沢ぐ 恒例の年末ライヴ。前半は朴保、松藤英男、吉田達二、Sassy
Tomo、伊藤孝喜の5人で、後半にさらに二人が加わるという贅沢極まりないラインナップで、朴保はエレキ・シタール・ギターをがんがん弾きまくり、究極のジャム・バンド状態に。そもそも自然食レストランの片隅で、7人もの大所帯で演奏するということ自体、どアホな行為だが、どアホになった朴保がのりまくった即興の説得力は無敵!! エゴも力みもなく、世田谷が世界に誇る音楽獣の本領を発揮したすさまじいライヴだった。アンコールのクリスマス・ソングも小粋。 |
朴保、朴実、武田裕一、清水達生 atはらっぱ祭り 今回は波人ではなく、久々に朴実との共演。ベースの武田さんは80年代の切狂言だった人物、ドラムスの清水さんと演奏するのは初めてで、セッションを楽しんでいるといったあんばい。ドラムスは滑らか、武田さん気合い入りまくり、マイペースの朴実、楽しそうな朴保と、メンバーの佇まいもそれぞれで、いかにもセッションという感じ。ただステージ自体はなごやかにやっているのだが、前半の選曲にはヘヴィなメッセージのものが多く、なごんでよいのか、歌と向かい合って聴くべきか個人的には少々戸惑う部分があった。とはいえ観客の盛り上がりは上々。また「峠」はどんな聴き方をしても染みていく曲だな、と改めて実感した。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at竹の塚ダンデライオン 前回から3ヶ月ぶりに見た波人は、リズム・セクションの充実ぶりが印象的。伊藤孝喜のドラムスはタムの響きがど迫力。関さんのベースも唸りまくり。曲自体は特に目新しいものはなかったけれど、「峠」などは以前と完全に違う印象になっているのに驚かされる。バンドとしての充実に拍車がかかった感じで、何か新しい展開がありそうな気配を感じさせるステージだった。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at初台 DOORS 高円寺の颱風の主催によるイヴェント。平安隆バンド、Tequila
Circuitに続いて波人はトリで登場。共演バンドも顔見知りが多いためか、場内の空気がなんともいい雰囲気。スタンディング形式ということもあって、久々に最前列でかぶりつくようにして楽しませてもらった。 |
朴保ソロ at国立 Zil 久々に見る弾き語り。終盤にはベースのゲストもあったものの、前半は生ギター、後半はピアノによるひとりだけの弾き語りが基本のステージ。メンバーとのキメごとに一切とらわれなくても良いため、知っている曲でも、その場の閃きでリズムも構成も自在に変え、新鮮に変えてしまう朴保の天衣無縫ぶりを、とことん味わうことができた。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at大曲 GLOBAL DINING ONN 伊藤孝喜の故郷での公演とあって、楽屋の空気は「今日は伊藤孝喜&オールスターズだ!」などという声も飛び交うなど、なんともなごやか。 なお個人的なこの日のハイライトは、アンコールの幕開けを飾った伊藤孝喜のドラム・ソロ。故郷に錦を飾らせようというメンバーの想いと、前日にお逢いした伊藤孝喜のご家族などの想いを受けて熱演する伊藤孝喜の姿を見ることができたのは、素直に感動的だった。 ↑ドラム・ソロ中の伊藤孝喜 ↓終演後、彼あてに届けられた花束を抱えて |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at高円寺JIROKICHI 朴保自身は何回も出演しているが、波人では初めてとなるJIROKICHI。今回はプロフィール用のアーティスト写真をデジカメで撮影して欲しいという伊藤孝喜からの依頼を受け、リハーサルのところから立ち会わせてもらった。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜 at下北沢CLUB Que 昨年見た波人と較べてもライヴ・バンドとして格段の凄みを感じた好演。伊藤孝喜がドラムスのセッティングを替え、通常のドラムスのフレーズ以外にタム類を使って、パーカッションのようなフレーズを組み立てるのが非常に効果的。 |
朴保、吉田達二、井手隆一、朴実、伊藤孝喜 at下北沢 ぐ 朴実以外のメンバーは、切狂言で活動していた顔ぶれである。忘年パーティとあって、なんともリラックスしたムード。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、伊藤孝喜、Sassy TOMO、広瀬淳二 at初台ドアーズ ニュー・アルバム『いつの日にかきっと』の発売が遅れたため、リリースに先駆けて行われる形になったワンマン2DAYSの二日目。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、松永孝義、KOKI at竹の塚ダンデライオン 映画「夜を賭けて」のサントラとニュー・アルバム『いつの日にかきっと』のレコーディングなどもあったため、ライブの機会が減っていた朴保を5カ月ぶりに見た。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、KOKI at下北沢ロフト 朴保がトリじゃないライヴを観るのは本当に久しぶり。確かにラストの安曇野めぐ留も良かったのだが、いざそういう場に出くわすと、つい他のアーティストの客に彼の良さを知ってもらいたいと応援する気分が高まってしまう。さらに席が一番後ろだったということもあって、早くから立ち上がってでかい声で歌ってしまった。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、和田啓、井ノ浦英雄 at上野水上音楽堂 「命どぅ宝・平和世コンサート12」のトリとしての出演。今回は和田啓がパーカッション、そしてドラムスは古くはサンディー&ザ・サンセッツ、最近では海の幸などでも演奏してきた井ノ浦英雄が担当。実は井ノ浦は朴保が広瀬友剛と名乗っていた頃のアルバム『それでも太陽が』にも参加している旧友である。イヴェントということもあって、即興によるインター・プレイはなかったが、パーカッションとドラムスの組み合わせから生まれる躍動感はかなりのもの。特に「東京アリラン」の勢いは爆発的だった。それにしても井ノ浦の演奏のフォームは実に穏やかでいて毅然としている。なんだかチャーリー・ワッツを連想してしまった。 |
波人(パド)/朴保、佐藤英二、松藤英男、関雅夫、KOKI at荻窪ルースター 久々にKOKIがドラムスを担当する波人(パド)でのライヴ。「峠」などでは改めてKOKIの演奏上のアイデアがどんどん増えていることを実感した。 |
朴保、松永孝義、永原元、朴実、篠原信彦 at高円寺JIROKICHI 映画「夜を賭けて」のサントラのレコーディングの合間に行われたライヴ。フロント・アクトには寿、DJに岡本ホーテン、そして朴保Bandのゲストには、かつてハプニングス・フォー、フラワー・トラヴェリン・バンド、トランザム、萩原健一&ドンファンR&Rバンド、Co-Coloバンド、ウォッカ・コリンズなどで活躍し、現在は石間秀機らと共にピタゴラス・パーティのメンバーとして活動しているベテラン・キーボード奏者、篠原信彦を迎えてのステージである。 |
朴保、関雅夫、佐藤英二、松藤英男、和田啓 at初台Doors 今回は波人のドラムスのKOKIの代わりに和田啓のパーカッションが入ったもので、パーマネントな編成ではない。しかし演奏の内容は圧巻だった。「LOVE
IS A
MYSTERY」で始まり、サンフラシスコ時代のナンバーが次々と飛び出す選曲が僕の好みだったということもあるが、なんといってもパーカッションの弾き出すグルーヴが、お馴染みの楽曲のイメージを斬新に塗り替えていくスリルが素晴らしい。朴保と佐藤英二のギターの掛け合いも楽しかったし、松藤のテンションもすさまじく高く、アコースティック・ギターの6弦が切れるというアクシデントがあったほど。 |
朴保、松永孝義、永原元、朴実 at西荻窪WATTS 今回のタイバンは、元フールズのヴォーカリスト、伊藤耕がフロントを務めるブルース・ビンボーズと、元吉野大作&プロスティテュートのベーシスト、ヨーカイを擁するギャーテーズ。どちらもある時期の僕に大きな衝撃を与えたグループだったので、因縁の組み合わせである。 |
朴保、松永孝義、永原元、朴実、矢野敏広、ABO at高円寺JIROKICHI トリオではなく、旧友の矢野敏広とディジュリドゥのABOのゲスト参加も含めて、いきなり6人でのステージという意表を突いた展開だ。新たなリズム・セクションとの出会いは、確かに新しい充実へと向かっている。ベースとドラムスは歌に寄り添うというよりも、演奏の土台をがっしりとかためた上で鋭いフレージングで切り込んでくるため、各楽器の役割が非常に明確になった。 |
花の祭り 朴保、松永孝義、永原元 元MUTE
BEATの松永孝義、以前ソウル・フラワー・ユニオンのサポート・ドラマーをやっていた永原元とのトリオ編成。実質的にこれは朴保の新バンドといっていいだろう。リズム隊のコンビネーションはかなり強力。その代わりお馴染みの曲も新しいアレンジで、ある種ダンス・バンドとしての機能性に満ちたグルーヴを放っているのが新鮮で、民謡メドレーも痛快。ただその方向性で行くのだったら「風まかせ」のようなホノボノ路線の曲を入れるよりも「フリーダム」のようなゴリゴリのナンバーでハイライトを作って欲しかったとは思う。 |
南北コリアと日本のともだち展〜2001ともだちコンサート 朴保with永原元 at青山・東京ウイメンズプラザホール この日はジョイント形式のイヴェント。丁讃宇(バイオリン)、沢智恵(うたとピアノ)、江藤善章(パンフルート)の三組の演奏の後で、朴保はトリを務める。今回パーカッションを担当している永原元は、KOKIの前にソウル・フラワー・ユニオンのツアー・ドラマーを務めていた人物。それが最近では、KOKIがユニオンをやり、元ちゃんが朴保のパーカッションをやるなど、逆の組み合わせになる時があったりするわけだから、ミュージシャン同士の顔合わせというものは不思議というか面白いというか。ま、男女の仲と同じように、その相性ってものは、当事者同士でなければ分からないものがあるはずだ。 |
朴保Band at大塚・ウェルカムバック 朴実(パクシル)の脱退でトリオになった朴保Bandのワンマン・ライヴ。朴保がエレキ・ギターを弾きまくるのを観るのは、ずいぶん久しぶりだ。彼のギターの音色は、まさにサイケデリックで、聴いていて陶然となってしまう。サウンドはかなりハードになっていたが、お馴染みの「鯨狩り」なども、そうした新しいアレンジで聴くと、なかなかに新鮮だ。 |