ドラマーKOKIのイルサンタバンサ
(日常茶飯事)




第4回 熱い夏の日誌

 みんな日本の夏を満喫してる?
それにしてもこの酷暑はなんなんだ!何かがおかしくない?
夏は大好きなオレなのに、この異常な暑さのために外出嫌いになりそうだ。

 さて、今回のイルサンタバンサ。日記風に記そうと思う。
え?テーマが早くも思い浮かばないんじゃないかって!?ーーー沈黙ーーー
いや、いろんなパターンがあってもいいかなぁって。ね?志田さん。

↑もちろんOKです(管理人より)

 ということで、唐突にこの日から始まりますーーー

7月10日
 朴保のオリジナルアルバムのためのレコーディング、初日。スタジオ13時集合。
朴保のバンド「波人(パド)」のメンバーはみんな、オレより15以上年上の「先輩方」。でも誰ひとり上だの下だの思ってない。とはいえ一番フレッシュな(?)オレとしては、初日爽やかに登場するつもりだったのだが・・・。前の日、塚本晃とワインを飲み過ぎて極度の二日酔い。しかも、4曲のつもりが結局6曲RECすることに。22時、なんとか終了。でもさすがに飲む気にもなれず、ビールをコップ1杯だけいただき引きあげる。

7月11日
 朴保のレコーディング2日目。13時集合。
この日も2曲のつもりが3曲目に突入。量産している。
 夜、途中で抜けさせてもらって、20時から「寿」のリハーサルに参加する。8月12日横浜・寿町職安前広場でのフリーコンサートのリハだ。あの異様なエネルギーを放つ街で今年もライヴができるのはうれしい。今回は「寿」の2人に、ベース・三輪雅也そしてオレが加わる編成。当日が楽しみになる。そう、モノノケ・サミットにもゴロスたたいて加わることが決まっている。
 25時頃、友人に付き合ってもらって漸く居酒屋で夕食。酒はビール1杯とウーロンハイ1杯のみ。ブタキムチが美味かった。

7月12日
 昨日の「寿」のリハーサル音をチェックする!
・・・つもりが、昼間っからバク睡。

7月13日
 再び朴保のレコーディングスタジオへ。この日は主に見学。ちょい直しアリ。
夕食にスタッフ手作りカレーをいただく。そのうまさに、調子に乗ってみんな仕事中にもかかわらず缶ビールを飲み出す。オレも2本いただいた。いい気分で帰宅。

7月14日
 朴保のレコーディング最終日。骨太さを感じる出来。
19時、夕食に「ナスの辛味噌いため弁当」を食す。
25時、作業終了。ディレクターの高橋さん、朴保、松藤英男さんと4人で祝杯。良き店が見つからずデニーズにて。はっはっは。絹揚げ豆腐なんぞをつまみながら(なんて慎ましい・・・)ビールを飲みまくる。
30時、やっと帰宅。1分でバク睡。

7月20日
 慶應大学日吉校舎へ行く。今年の3月パレスチナに単身向かい、彼の地の民の声を聞き取り「パレスチナが見たい」という本も出版した森沢典子さんの報告を聞くためだ。彼女は元・幼稚園の先生。中東の専門家でもなくジャーナリストでもない彼女だが、それ故なんの色にも染まらず語られる言葉や多くの写真によって、なかなか報道されないパレスチナ人、ユダヤ人の素顔の一端が見えてくる。

 夕方、恵比寿にあるバリの家具・雑貨を扱うお店の1周年記念で、バリの仮面舞踊を見る。友人に誘われて行ったのだが、クンダン演奏者として和田啓さんがいてビックリ。数日前、朴保のレコーディングで一緒だったばかりなのだ。世間はやっぱり狭かったーーー。店の雰囲気も相まって、表情豊かなバリの踊りと音楽を堪能した。

7月22日
 23時過ぎ、新大久保駅に着く。友人が「百人町の会」という勝手に話し自由に飲み食いする会を開いてるっていうのでお邪魔する。場所が韓国食堂というのが気に入った。店に着くと、既にカムジャグクというじゃがいも汁がひとしきり食べられていた。追っかけ、キムチ、ナムル(野菜の和え物)などを頼み、まずはビール。そしてマッコリへ。初めて会う人が殆どだったが、台湾ガイドのHPを創る人、中国語の通訳、音楽ディレクター、元スッチーなどなど興味深い。
 店のおじさんおばさんとハングルで話す。おばさん曰く「あなた韓国人?」
云われると何となくうれしい。勢いシメの冷麺を注文する。
 帰りに馴染みのスーパー「韓国市場」にて白菜キムチを買う。前にも書いたけどウマいんだな、ここのキムチ。それにしても韓国へ行きてぇーーーっ。

7月23日
 思い立って渋谷でサングラスを買う。そこの店には時々、奥野真哉も出没するらしい。

7月25日〜30日
 思い立って秋田へ帰省する。8月は忙しくなりそうなので、少し早いけど墓参りも済ませるために。親の顔見て、後は「たれパンダ」のような毎日。ま、こんな日々もたまにはいっか。

8月3日
 もう8月だった。異常な暑さが続いている。だけど行きたかったのだ、暑いのは分かってるけど・・・井の頭公園。相変わらず心地よいホスピタリティーでオレを迎えてくれたが、しか〜し、この激アツ異常気象である。軽く公園を一周するとスグ、「いせや」に飛び込んでビールをあおってしまった。
 その後、渋谷でTシャツを購入。1週間後のRock In Japan Fes.で着ることにする。
 夜、石毛さんと三茶で飲む。石毛さん、もうすぐおじいちゃんになるらしい。めでたいこっちゃ!ビールは勿論のこと、冷酒にも手をだす。

8月6日
 再び朴保から招集がかかり、レコーディング。どうしてもあと2曲録りたい、という。この秋公開される梁石日・原作の映画「夜を賭けて」のテーマ曲を含めて2曲REC。
 スタジオにおいてある業界本をパラパラとめくっていると、アレンジャーや作曲家などの一覧があって、中川敬と奥野真哉が載っていた。写真を見ると、中川敬の場合、髪の毛が背景と同化していていつもの迫力なのだが、奥野真哉の写真ときたら哀愁のビジュアル系的撮られ方だ。う〜ん、やったもん勝ちだな。
 明日、RJFのため、ウチにあるドラムセットをリハのスタジオに移動させる手はずになっている。まだまだ暑い熱い夏は続くーーー。

2002年8月   KOKI