火焔山の横を流れるムルトウク河の断崖に石窟寺院があります。


高昌国と西州ウイグル国が栄えていた6世紀から14世紀まで開かれていたベゼクリク千仏洞は、ウイグル語で「装飾された家」という意味でその名の通り、ウイグル族の祖先が描いた華やかな仏、菩薩もわずかながら残っています。

かつて、ウイグル人は仏教を信仰していましたが、14世紀に偶像崇拝を否定するイスラム教の侵入に遭い、ベゼクリク千仏洞は人為的に破壊された跡を残しています。

さらに20世紀初頭、この地を調査したドイツの探検隊が大量の壁画を切り取り、持ち去ったため、その痛々しい傷跡がいたるところに残っています。

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