昭和記念公園の紹介

*****花が美しい昭和記念公園を紹介します*****

<写真をクリックすると拡大して見られます>


1.昭和記念公園の沿革

_昭和記念公園は、 昭和天皇在位50周年記念事業の一環として、立川基地跡地に設置された国営の公園で、 財団法人公園緑地管理財団昭和管理センターが管理しています。

_昭和記念公園のあった立川基地は、 昭和20年に米軍の基地となる前は、 鉄道の町、飛行場の町として、多摩地区 の中心の一つであった所で、昭和52年 に基地が全面的に返還されてから、昭和 54年に国有財産中央審議会で、大規模公園、 および広域防災基地を 柱として基地跡地を利用する計画の大綱 が答申され、この計画に沿って建設が進められました。

_そして、昭和58年10月昭和天皇の御臨席のもとに、第一期開園式が挙行され、その後次々と整備が 進められ、現在の状況になっています。


2.昭和記念公園の規模

_昭和記念公園は、現在130haにおよぶ広大な面積に沢山の遊 びの施設が完成しています。施設の詳しい案内は、このページの後の方ですることとして、 美しい施設を、一通り概観して見ますと、

(1)公園の象徴である立川口の カナールと、モニュメント 彫刻と噴水は、 春にはさつきなどの花が咲いて、美しい光景になります。カナールの脇の 銀杏並木が公園の奥へ誘う、通路になっています。

_また、昭和記念公園の魅力は、 花の美しさです。春には ポピーの花、秋にはコスモス の花が、数十万本植えられ、冬の最中でも、 山茶花、椿の花が咲いているなど、 一年中花が絶えない公園になっています。

(2)昭和記念公園のもう一つの楽しみは、 豊かな水とのふれあいです。 水鳥の池カルガモカワセミが雛をかえした新聞報道、 また9つのプールや渓流広場の 水遊びなど、いつも 楽しい公園になっています。

_また、公園の中には、 子どものためのゾーンや、大人のためのスポーツ が出来る設備があり、全周20kmサイクリング道路 サッカーや、デイスクゴルフなどのスポーツが楽しめ、風のある日には、 原っぱで、自由に凧を上げる ことも出来ます。

_公園お祭り は、7月花火大会、秋の マラソン大会春の桜の季節は、 夜の桜まつり、さらに、公園の 炊飯広場では、バーベキュー も楽しめるなど、一年中大人も子供も楽しめる、 素敵な公園になっています。


3.公園の営業の御案内

_昭和記念公園 立川口は、JR立川駅 から歩いて15分位の所にあります。 また、昭和記念公園には、その他に、南口、昭島口、玉川上水口 があり、南口は青梅線、西立川駅 より3分、昭島口は 青梅線、東中神駅から10分、 玉川上水口は、西武拝島線、武蔵砂川駅から 25分かかります。

_また、道路で来る場合には、 中央道国立インターから、 甲州街道を通り、日野橋 を右折して立川通りを 立川駅の方向に向かい、中央線をガードでくぐって 左折して行くか、または、立川市役所の所を左折して、 立川駅の西側の踏み切りを渡るかしますが、 いずれにしても、このあたりは道路が非常に渋滞しており、 なかなかスイスイとは通れない所です。昭和記念公園には、 立川口には1770台 南口には 326台駐車できる駐車場 がありますが、大体日曜日には早く行かないと 駐車待ちの車が並んでいます。 駐車料金 普通車一日800円 となっています。

_昭和記念公園は、 有料の公園で大人390円 子ども80円なっており、30人以上は団体割引となります。公園の中は、 ボート、自転車、バーベキューなどで遊べます。 ボートは3時間で、 サイクルボート(2人乗り)700円、ローボート (3人乗り)350円、となっています。また、 自転車は、3時間 大人400円、子ども250円 です。また、野外炊飯設備(バーベキュー) は、設備だけの申込でも、 バーベキュー、カレー、などの材料共の申込が出来ます。 バーベキューのセットは、 一人2000円で、5人から申し込めます。


4. 立川口からの公園のご案内

_それでは、立川口から公園の中を 御案内致しましょう。立川口の入り口 左側、入り口の手前に、公園全体の地図 があります。まず、地図を良く見て、 行き先を確認しましょう、また入場料は 自動販売機で払いますから、 細かいお金を用意しましょう。入り口を入ると左側に 貸し自転車の場所があります。初めての方には、 自転車 お勧めです。3時間乗れますので、 まず自転車で一回りして、 全体を見回してから後で、 行きたい所に行く方が良く分かります。ただし、自転車の通路は、 歩行通路と分離されていますので、 見たい所を地図で確かめておきましょう。

_入り口を入ると、右側に公園花の情報の掲示板があり、 季節の花が見られる場所が掲示されています。必ず見ておきましょう。前方はすぐモールがあり、モニュメントの銅像と噴水が見えます。春先の暖かい日だまり銀杏の木陰には黄金色の銀杏並木がきれいです。モールをあがると、パークトレイン停車場があります。パークトレインは、公園を26分で一回りする列車で、イタリア製、40人ほど乗れて、 一人250円 犬や猫もOK、ただ で乗せてくれます。ただし、一時間に3本から4本ですので、少し待つのと、季節によって止まる所違うので、良く聞いておく必要があります。

_前方の広場は、展示広場 、あまり展示をやっているのを見たことはありませんが、暖かいときには、 子供たちボール遊び をやっています。売店 もあります。このあたりから、多くの花木があります。 3月の初めには、サンシュユ 黄色い花がきれいです。 こぶしの木もありますので、さくらの花の咲く前に 一面の白い花が見られます。3月の初めには、 綿毛のついた硬いつぼみ が、枝の先についています。

_広場を過ぎると、ふれあい橋 です。橋は、サイクリング道路 と、水がほとんど流れていない残堀川 を渡ります。景色の良いところです。橋を渡って前方は、 カルガモのいる水鳥の池 になります。3月には、この橋の上から、梅の花 が咲いているのが見えます。さんしゅゆ 黄色い色と合ってきれいです。 4月から5月には、白や、ピンク花水木、ツツジ、さつきの花が咲いてきれいです。


5. 水鳥の池の御紹介

_水鳥の池は、 約50000平方メートルもある広大な池で、北側には バードサンクチュアリーがあり、 カワセミ営巣 するときには、新聞で報道されます。池はボート で遊ぶことが出来、沢山のボートが見えますが、 ボート乗り場西側 からですので、南口か、昭島口から入った人が先に 乗ってしまいます。立川口から入ると、池の所には ベンチがあって、休むことが出来ます。右側には、 花の掲示板があります。入り口 と同じですが、入り口の掲示板忘れてしまった人は、もう一度見ておきましょう。 3月には福寿草 クロッカス の花が咲いていました。

_池を北回りに回りましょう。 池をに見て行くと池のそばは 芝生になっています。ここでお弁当 を広げていると、カルガモがやって来て お弁当をねだります。道の 反対側のあたりは花木園で、 3月の初めには、紅梅、白梅、椿 がきれいです。5月に入ると、ツツジや、牡丹の花 が咲き始めます。池沿い に戻って行くと、睡蓮の橋があり、渡ると右側が ハーブ園になります。ハーブ園の中には ローズマリー、セージ、ミントなど、沢山の 香草が植えてあります。しかし 春先には、まだ季節が早く、 花も、香草の葉っぱも少なく、ハーブ園は、 やはり夏のものと思われます。

_さらにに進むと、 バードサンクチュアリー観察小屋 があります。観察小屋から見られる鳥の種類は、 スズメやカラス(ハシブトカラスとハシボソカラスの2種を入れて) 48種類ほど書いてありますが、イカル バンなど、お目にかかるのが 難しい鳥も中に入っています。

_観察小屋から戻って、北側に進むと、 卯の花橋があり、渡ると みんなの原っぱの南側にでます。


6. みんなの原っぱの御紹介

_うのはな橋を渡ると、右側に 売店があり、 みんなの原っぱが見えます。みんなの原っぱは、面積が 10万平方メートルもあり、広大 な原っぱで、南側にいると北側 にいる人の顔は見分けがつきませんから、迷子 になっても見つけることは出来ないほど広い原っぱ です。従って、ボール遊び を始め、凧上げ、人が少ない時には、 エンジン付きラジコン の飛行機を飛ばして楽しんでいる人までいます。 を連れて来て、いっしょに 走り回っている人も沢山います。しかし、春先の日曜日 になると、人で一杯 になり、おいそれと遊ぶことは出来ませんが、それなりにシート を敷いてお弁当を食べるなど、 みんなで楽しんでいます。

_原っぱの南側には、わんぱく遊具 があり、小さい子ども と、子どもを連れてきたがいっしょに楽しんでいます。 冬の間は寒い中でみんな 厚着をして遊んでいますが、 になると、親は涼しい木陰でおとなしくなり、 ワンパク遊具は子供の天下になります。 みんなの原っぱシンボル は、中央のけやきの木です。 けやきの木は落葉樹ですから、冬場は みじめな枯れ枝ですが、春先になると 新芽がでて、夏にはきれいな緑となり、 暑い夏の日には、涼しい木陰が出来ます。 原っぱは芝生で、思い思いの楽しみ方が出来ます。

_原っぱを横切って北側 に、売店があります。 どの売店の所にもお手洗いがあります。 原っぱの南側と北側には花畑があり、 春はポピー、秋はコスモス が、数十万本植えられ、見事な 花壇になります。特に 農業大学の先生が開発した黄色のコスモス は、ここしかない見事な花です。花が満開になると、毎日のように高級な 写真機を持ったプロやアマチュアの写真家の方や、 写生帖を持った画家の方が、 どこからともなく沢山出て来て、素晴らしい芸術 を楽しんでいます。

_特に美しい花が咲き乱れる季節には、 写真家の皆さんや、暇とお金のある おばはんを引き連れた 写真教室先生 の一団が訪れて、写真を撮っています。赤のポピー、白いカスミ草、 紫の矢車草、黄色い大金桂菊などの混植 、光の移ろいによって赤の彩度、明度の変わるポピーの花などは、 美しい写真被写体 として、素晴らしいものです。

_それでも、5月の中旬を過ぎて、 ポピーの咲き乱れる季節は、大陸から移動してくる 高気圧冷たい空気 font color="000088">を運んで来て積乱雲を発達させ、思いもよらない雷雨 のある季節で、一年中で一番多く雹の降る季節 でもあります。

写真に夢中になって、気がついてみると空には黒雲 が迫って来ています。まもなく雷とドシャブリ が襲ってきます。クワバラクワバラ

_原っぱの北西側は、 桜の園になっており、4月に桜の花が満開 になると、お花見のお客で賑わいます。桜の園を見て、 北側にサイクリング道路を横切ると、アカトンボ、シオカラトンボ、 ギンヤンマの出るとんぼの湿地 になります。秋になるとトンボの飛び回っているトンボの湿地も、 春先にはただ枯れたよしの茂る沼地にすぎません。とんぼの湿地を見て、北に行くと、 4月の17日にオープンした 日本庭園に行き着きます。


7.日本庭園のご紹介

_今年オープンした日本庭園は、池の周り山や川、滝や芝生があり、四季の花が咲き、西側にある 数寄屋造り集会棟 からは、池をはさんでお月見 ができるなど、さまざまな活動 が出来るゾーンとなっています。池の面積は 6300平方メートルもあり、池には 和船が用意されているなど、 本格的池泉回遊式 の庭園となっています。

_トンボの湿地の北側に日本庭園の南の門があり、 くぐると右側には芝生がありますが、 順路は左の方になります。
_順路を入って行くと行くとすぐ右側に四阿があります。 清池軒です。ここでは、有料ですが、 お茶を頂くことができます。清池軒の先には、 数寄屋造りの集会場の歓楓亭 があって、ここにはお茶会 などを行うための部屋が用意されています。 立札席もあって、一般の来園者にも お茶を楽しんで頂くことも出来ると、 案内には書いてあります。歓楓亭を過ぎてす ぐ右におりると、池の側にでます。 しばらく池に沿って歩くこともできます。春先には おたまじゃくしがいて、子供と ジャレあっています。

_池の周りを回っていくと大きな木橋があり、 渡ると昌陽という四阿 があり、その裏に和船 が係留されています。木橋の東側には菖蒲田があり、 花の季節になると素敵です。池の東南には、 東の門があって、原っぱ北側の売店から に行って日本庭園に入ることも出来ます。昌陽の 西側には、池に突き出た場所があって、ここが一番 景色の良い所です。観楓亭をバックに 記念写真を撮りましょう。

_この南側は大きな芝生が広がっています。西側には、 西の流れという川があります。川に沿って多くの ツツジが植えられており、美しい花が咲いています。 園内には、石楠花の木もあり、 美しい光景がみられます。

_日本庭園の南の門を出て、西に向かうとすぐに 子供の森に出ます。


8. 子どもの森の御紹介

_昭和記念公園の特徴の一つは、 入場者自身が自然を体験 する施設が整っていることで、特に子どもの森 では、大人の付き添い のもとで、自然の中で、さまざまな体験 が出来るようになっています。また、子どもの森 では、毎週変わったイベントが続いています。 第1日曜日草笛教室 第2土曜日子どもの森教室、などです。子どもの森の中央には、 木工房という施設があり、 木や竹などの自然の材料 を使って、自由に工作 が楽しめる施設もあります。

_子どもの森に入る入り口には、パークトレイン停車場があります。立川口から 一番遠い所にある停車場です。停車場におりて、 かざぐるまゲートを入ると、 森の家です。5月になると、 このあたりは一面にチューリップが咲いて、きれいになります。森の家を左に回ると、 虹のハンモックがあり、左には、 まいまいずの泉があります。大きな すり鉢状の窪地へ降りて行くと、 には水は少なくありませんが、 には水のある泉になっています。上を見ると、 まるく 見えます。5月になるとまいまいずの泉 のまわりには、一面にツツジの花 が咲いて、美しい花にかこまれた丸い空 が見られます。

_森の家を右に曲がって行くと、太陽のピラミッド があります。ここに登ると、まわりの景色 が良く見えます。いま通って来た森の家が、 まるでおとぎばなし お城のように、左に見えます。森の家の反対側には、 霧の森が見えます。しばらくここから見ていましょう。 晴れた日にはここから富士山が一望できます。

_ここから霧の森15分 ほど見ていると、霧が立ち込めたり、霧が晴れたりするのが良く見えます。 霧を発生させる機械が15分ほどで霧を出したり、 止めたりしています。下に降りて見ましょう。霧の森 の中は、窪地になっていて、立ち入り禁止の がありますが、霧が立ち込める と楽しいので、子供たちはみんな窪地に降りて楽しんでいます。

_霧の森の北側には、雲の海があります。 雲の海は大きなビニールの袋空気 がつめてあります。上に登ると大きなトランポリン みたいです。大人も登って遊んでいますが、子どもが 楽しむための遊び場です。

_出口は南側の方に行きます、ヘビの頭の置物があって、ワクワク広場 月の丘の横に出ます。 ただし、月の丘に上って見てもあまり景色 は良くありません。右手の下には、サイクリング道路の大きな第4サーカス 駐輪場があります。 自転車を借りた人は、ここから 子供の森に入って来ることになります。 暑い日には、自転車を置いておくと、乗った時にお尻が 暑いので、ハンドル サドルには、 カバーをかけておいて子供の森に入りましょう。駐輪場には木陰 はありません。

_さらに南におりると、水遊び広場に行きます。 その間に、運動広場と、 野外炊飯広場けったいな 名前ですが、要するに一般的には、バーベキュー場です) があります。一人2000円でおいしい バーベキューが出来ます。5人以上で 予約が必要ですが、お勧め です。運動広場では、ペタンク というゲームの遊び場があります。大きな石のボール を投げるゲームなのですが、あまり石が重い ので小さな子供はやっていません。船乗りさん の遊びのようです。熱心な大人が 熱心に遊んでいます。
_さらに行くと、左手にはパターゴルフ のコースがあります。子供も出来ます。あと30年もしたら、 ジャンボ尾崎に迫るような、迫力のあるチビがやっています。 プレーをしない子供は入れません。一家そろって プレー している間、つまらなそうに見ているワンチャン がいます。その東側は、渓流広場 です。春はまだ水が冷たい のですが、それでも遊んでいる元気な子供たちがいます。


8. 水遊びのゾーンの御紹介

_夏中すごい勢いで賑わっていた水遊び広場も、 秋になってもう閑散となりました。毎年今ごろの季節になり、秋から春 まで、ひっそりとする 水遊び広場は、本当に夏だけの施設です。 閑散とした広場には、9つのプールがあり、 幼児用には深さ15cm で、ダボハゼや、 ナマズ噴水 で遊べるプールがあります。少し大きな子ども向けには 大滝のあるプールなどがあります。

_いずれにしても、来年の夏が来るまでプールさびしく、全く人の気配はありません。


9. おわりに

_入場料390円の公園というと、少し値段が 高い感じがします。しかし、 この公園に入ってご覧になると、390円でも、きっともう一度来たい と思います。3月は、 公園は、まだ冬の続き 、でも、紅梅、白梅、椿、黄色い サンシュユの美しい花が咲き始め、 日当たりの地面には、福寿草や、 クロッカスが咲き始めます。水鳥の池には、カワウ が寝ていたり、お弁当 がもらえないかと、たくさんのカルガモの家族 が待っています。子どもの森では、 キルテイングで着膨れた子どもが虹のハンモック 雲の海 飛び跳ねています。

_4月にはコブシつぼみ が膨らみ、木蓮が咲き、 桜の花が開き、暖かで にぎやかな公園になります。5月は、数百万本 チューリップや、 ポピー花の絨毯 が一斉にひらき、昭和記念公園 は美しい花の季節 となりたくさんの方が訪れます。

_ポピーが咲き、ボタン が咲き、菖蒲や、 かきつばたが咲くと、しばらく 梅雨の季節となり、昭和記念公園 は、静かな季節を迎えます。そして梅雨明け が来て、賑やかなを迎えます。そして秋、コスモス が原っぱ一杯に咲き、まもなく木枯らし そして、静かに美しい昭和記念公園の一年 が過ぎていきます。


前のページに戻る

アップデート:2003年08月02日
e-mail "satortri@aries.bekkoame.ne.jp"