立川を通る多摩都市モノレールの概要

***あと2年程で乗れる、多摩都市モノレールを紹介します***


1.立川を通る多摩都市モノレールの路線

_多摩都市モノレール計画は、平成2年6月立川北から上北台までの路線(第1期区間)の工事施工認可が下りて建設が開始され、平成3年9月多摩センターから立川北までの路線(第2期区間)の工事認可を取得し、建設が開始されています。

_この多摩都市モノレールは、東京都と、第3セクターである多摩都市モノレール(株)が共同して建設している路線で、東京都の内部組織である東京都道路モノレール建設事務所が、道路整備財源で、道路とモノレールの線路の支柱、軌道桁、駅舎の外装など(いわゆるインフラ部分)を建設します。また、多摩都市モノレール会社は、車両、駅設備、電車線路、信号設備、車両基地などを建設しています。
_運転する車両は4両1編成で、第1編成が昨年完成し、今年の1月から試運転を開始し、その様子がテレビで報道されました。

_現在の計画では、立川北から上北台までの1期区間平成10年内に開業し、立川北から多摩センターまでの2期区間は、平成11年度に開業する予定になっています。

_立川北から上北台までには、7駅あり、立川北から、新高松、泉、新泉、砂川、玉川上水、桜街道、上北台となっています。また、立川北から、多摩センターまでには、11駅あり、立川南、柴崎、甲州街道、万願寺、高幡不動、程久保、多摩動物公園、東中野、野猿街道、松が谷、多摩センターとなっています、全線の駅数19駅です。
_立川市内のは、多摩川を立日橋で渡って、柴崎町の南大通り、立川公園のあたりに柴崎駅が出来、立川駅を挟んで、立川南、および立川北駅、新立川航空機と立飛企業の所に、新高松、および泉駅、芋窪通りの市民体育館付近に新泉駅、芋窪通りと五日市街道交差点付近が砂川駅東大和市に入り、西武線玉川上水駅北側に玉川上水駅が出来ます。


2.多摩都市モノレールの概要

_(1)多摩都市モノレール建設計画の概要。

  • 区間:多摩センター――>立川南・北――>上北台(全線の延長約16km
  • 機種・構造:跨座式モノレール
  • 運転方式:自動列車運転装置(ATO)によるワンマン運転

    _(2)多摩都市モノレール運転計画の概要

  • 営業キロ:16.0km
  • 最高運転速度:60km/h
  • 表定速度:約27km/h
  • 全線所要時分:約36分
  • ピーク時列車間隔:6分(1時間10列車
  • 1日当たり輸送人員:11万9000人

    _(3)路線の特徴の概要

  • 多摩センターで、小田急線、京王線と接続し、高幡不動京王線立川JR線玉川上水西武線と連絡し、今まで不自由であった立川市を挟む南北交通が、著しく改善されます。

  • 沿線に帝京大学、明星大学、中央大学、および国立音楽大学があり、立川市内の沿線にも、立川高校、立川女子高校、砂川高校があり、学生の通学大変便利になります。

  • 沿線の多摩動物公園、多摩テック、昭和記念公園、などの行楽、また高幡不動、真如苑、交成霊園などの参拝市民体育館、玉川緑地、市民体育館、テニス場、ゴルフ練習場、野球場などのスポーツに、とても便利になります。

  • 沿線には、高幡土地区画整理事業、万願寺土地区画整理事業、立川南口土地区画整理事業、立川基地跡地、大和基地跡地開発があり、これから建設される近代的な町並みを連絡する一大交通機関となります。


    3.多摩都市モノレールの設備

    _東京都が建設している 線路 の部分、いわゆる インフラ部分 は、 高架構造 で、標準的には、軌道の 中心間隔が3.7m の軌道桁が、高さ10mから22mの高さで支柱上に架設される構造となっています。

    _この標準高架構造の両側に、道路建設事業として、標準的には 幅員5.5mX2の車道 と、その両側に 3.5mの幅員の歩道 が建設されます。

    _多摩都市モノレールを運行させるための 基地 は、立川基地跡地の一部に建設され、ここに、 列車の運行管理、車両の保守、電力の設備 が建設されます。

    _列車の運行管理は、 総合指令所 の中に設置される 運転指令、電力指令設備 で、運行管理され、ここに 乗務区、施設区 が併設されます。また、列車を 22編成 まで収容できる 留置線 も併設されます。
    _この基地には、留置線の 上部 に東京都住宅供給公社が建設する、 都民住宅400戸 が建設され、また 雨水を雑用水 として利用できる設備を備えています。

    _駅舎には、 高齢 の方や、 身体の不自由な方 のための、 エスカレーター、エレベーター、誘導ブロック、手洗所 が設備され、乗降時の安全のために ホーム・ドア が採用される予定になっています。 _ 電気設備 は、電力設備は 直流1500v の電車線電力供給設備、運転指令を 集中管理 するための列車検知装置、信号保安設備として、 車内信号装置、自動列車制御装置 が設備されます。


    4.多摩都市モノレールの車両

    _多摩都市モノレール全線が開業した時には、 15編成の列車 が必要となりますが、その第1編成が 1月 から、車両基地の構内で 試験運転 されています。
    _車両は、 4両固定編成 で、ゴムタイア付き跨座型台車を持ち、 最高速度60km/h 、自重28トンで、4両1編成あたりの 定員は415人( 内座席177人:セミクロスシート) となっています。

    _編成車両(1000形車両)は、 Mc+M+M+Mc VVVF2モーター駆動 で、 アルミ軽合金製の車体 となっています。また 騒音防止 を考慮して、床下をスカートで覆い、防音カバーを設けています。
    _客室は、 ブルーのシート と、 多摩の輝き をイメージした オレンジ色の握り棒 が配置され、明るく広い窓をとっています。また、先頭車の最前列は 展望席 となっています。

    _自動列車運転装置(ATO)は、 車上パターン併用の 予見ファジイ制御 で、車上と地上の トランスポンダー を介して相互に通信を行い、 車両ドアとホームドアの連動 を行っています。


    5.おわりに

    _多摩都市モノレールは、 立川駅の北側 で、最後の駅部の工事が開始されています。既に、 立川駅北側 から、 防災センター東側、芋窪通り には、モノレールの支柱が立ち並び、軌道桁が架けられ、駅部の工事が進んでいます。

    _予定通り 平成10年内 に開業されれば、立川市を挟む南北方向の動脈 として、 大活躍 することが期待されます。


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    アップデート:1997年2月15日
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