鉄道総研の平兵衛まつり

***鉄道総研の平兵衛まつりの一般公開です***

鉄道総研の「平兵衛まつり」の様子を写真で紹介します。


1.鉄道総研の平兵衛まつり

_去る10月11日、東京国分寺市光町(JRの駅では中央線国立駅)の鉄道総研第10回平兵衛まつりが開催されました。

_昭和30年代の初め、鉄道技術の研究がここで始まった時、この付近は平兵衛新田という地名となっており、立川バスの停留所も、「平兵衛新田」の名前がつけられていました。

_しかし、現在この付近は、新幹線の研究がここで始まったことに因んで「光町」の名前がつけられたことから、鉄道総研では地域の方々との交流のため、創立記念日(12月10日)に一般公開を行い、「平兵衛まつり」と呼んできました。

_そして、平成6年鉄道の日が制定された時から、鉄道の日(10月14日)の週間に「平兵衛まつり」を開催し一般公開しております。

_また、この日は国立駅北側の「光町商店街」も、鉄道総研の平兵衛まつりに合わせて、鉄道総研の前の道路で「商店会まつり」のイベントを開催し、また鉄道総研の前にある国分寺市の公民館「ひかりプラザ」では、東京の鉄道模型クラブが鉄道模型の運転会を開催するなど、平兵衛まつりこの地域新しい行事に発展してきました。

_そして、例年通り、この日朝10時には、開会の合図として府中市「武蔵国府太鼓」の演奏があり、また午後には地元の「ミス国分寺」のお嬢さま方も、おまつりの会場に参加し、会場は一日中盛り上がりました。

_この日一日に入場された方の数は、1万人を上回る大盛況でしたが、鉄道総研の敷地は東京ドームが3つくらいがすっぽりと入る大きさですから、大盛況の中、参加された方々は武蔵野の秋の中、一日中ゆっくりと過ごせました。


2. 一般公開のプログラム

_今年の平兵衛まつりの一般公開では、

  • 鉄道総研の施設や技術の公開
  • イベント
  • 模擬店・各種販売
  • ミニコンサートなど
などのイベント開催されました。

_しかし、平兵衛まつりは、地域の方々が参加する楽しいおまつりのため、お子様を連れた方々が家族で一日楽しめるような企画となっています。

_それでは、昨年開催された時の写真を交えて、毎年開催されている平兵衛まつりのいろいろな催し物紹介致しましょう。


3.鉄道総研の技術や設備で遊ぶ

_平兵衛まつりでは、お子様連れの方が鉄道の技術親しんで頂くために、鉄道の技術や設備を公開しました。

_鉄道総研で力を入れている浮上式鉄道の技術は、玄関先にあるモックアップの中で、4月から始まった実験走行のビデオの公開され、ホールでは山梨実験線の模型が公開されました。また、実験棟では浮上式鉄道超電導磁石で、強力な磁石による的当てゲームが開催されました。

_今年の「工作教室」ブルブルマーブルというおもちゃの工作で、一日2回開催されました。小学生のお子様が親御さん方と一緒に楽しんでいました。

_また、本館と実験棟では、毎年少しづつ違ったや設備や技術が公開されていますが、

  • インターネット
  • パソコンによる列車運転シミュレーション
  • 超電導磁石の浮上実験
  • 踏み切り・建設技術・架線の技術
  • 実験棟で鋳物の製作
  • 架線実験棟で輪投げゲーム
などが公開されました。

_インターネットや、パソコンによる電車の運転等のゲームは、毎年公開されていますが、だんだんと世の中で普及し、小さいお子様の方がだんだんと親御さんよりも、上手にできるようになって来ました。

_超電導磁石による浮上実験は、国際超電導技術研究所が製作した高温超電導体(高温と言ってもマイナス170度)で、お相撲さんものせる位の強力な磁石の実験です。

_また、実験棟では、毎年パンタグラフの実験設備や、鋳物の実験、架線の試験設備、降雨の実験設備など、鉄道総研にある色々な設備が公開され、今年は新しく出来たPCBの分解設備が、平兵衛祭りでは初めて公開されました。

_屋外の広場では、

  • レールの溶接実験
  • 屋外での化学の実験
  • 新幹線の試験電車運転台見学
  • デイーゼル機関車運転台見学
などが開催されました。

_レールの溶接は、線路で実際に行われているテルミット溶接実演で、ガスを使ってレールを暖め、酸化アルミナで高温で鋼を溶かしてレールを溶接する実験です。また、デイーゼル機関車は、鉄道総研の試験用にある本物のDD51で、運転台にお子様が乗って記念撮影をしていました。

_その他、屋外での化学実験や、鉄道総研にある新幹線の試験電車運転台の見学など、お子様のためにいろいろな催し物が開催されました。


4.おまつりのイベント

_毎年開かれている楽しいイベントは、

  • スタンプラリー
  • ミニSLの運転
  • ソーラーカー
  • チャリテイーバザー
  • 煙体験・消防車の展示(国分寺消防署)
  • まとあてゲーム(テレコム)
でした。

_いずれも参加者の方が多く、最も人気のあるミニSLの運転では、長い列が出来、最後にはSLがオーバーヒートしてダウンするまで、大活躍しました、食堂で開催されたチャリテイーバザーも、ほとんどが新品のため、お昼頃には全て売り尽くされてしまうなどの盛況でした。

_また今年のスタンプラリーの賞品は、マウンテンバイクなど豪華な賞品がたくさんありましたから、薄暗くなった午後4時半当選者発表には、抽選場の講堂の外まで多くの方が残って、抽選の行方を見守っておりました。

_毎年参加する国分寺消防署煙体験のテントと、最新型の消防車には、お子様が喜んで集まっていました。

_その他、平兵衛まつりには、研究所で勤務した先輩方も楽しんで参加して頂くために、クラブの部屋もあり、ブリッジ、囲碁、大道将棋、ハムクラブ等の部屋には、先輩の皆様が集まって昔話で楽しめる企画にもなっています。


5.模擬店と各種即売会場

_毎年、最も人気のあるのは、お昼の模擬店の広場で、地元の商店街・職員の有志の作る焼きソバ、餃子、あるいは水商売の飲み物、などなど、広場は多くの家族で賑わっていました。

_また、この広場には地元東日本キオスク、多摩ヤクルト販売、JA国分寺などの他、JR国立駅、国分寺郵便局も参加して、それぞれの商品を並べて、賑やかに販売していました。

_この日の圧巻は、マグロのかぶと焼き(無料)でしたが、コンロの具合がイマイチで、カナリ焦げかぶとになっていたのは、いささか残念でした。

_また、鉄道総研などに勤務している中国からの方が調理する餃子本場もので、お昼の早い時間には、売り切れになっていました。その外、風林火山の旗は、山梨実験センターの一族の店、水商売のビストロ、クラブ、フランクソーセージの店などなど、昼時には大変な賑わいでした。

_特に、JA国分寺模擬店では、地元生産地直送野菜の売り出しで、大量の商品もほぼ売り尽くしたようでした。


6.その他の催し物

_当日、講堂では、ミニコンサートが開催されました。これは鉄道総研の職員のグループによるもので、今回は、軽音楽・ロックスタンダードというバンドの演奏と、ピアノの独奏(ショパンのピアノ曲)、そして季節はいささか早いものの、ベートーベンの第九を歌う会の合唱がありました。

_毎年の演奏ですが、今年はノリも、イリもまずまずで、特に二期会のテノール小林先生の指導・指揮によるダイク(大工:カーペンターズ??)は、ベートーベンもまずまずと肯いたとかで、歌いおわると近年にない長い盛大な拍手が続いていました。

_また、講堂のロビーには、鉄道総研の写真家、画家の作品が展示され、先輩の皆さんが見ていました。

_なお、協賛の光町商店街イベントである。「光商店街まつり」の出店は、鉄道総研の前の道路を車を通行止めにして開かれ、出店、大正琴の演奏、くじ、ゲームなど、鉄道総研の平兵衛まつりへ行く人、帰る人が立ち寄って賑わっていました。

_この鉄道総研の「平兵衛まつり」は、毎年10月14日の鉄道の記念日を挟む鉄道の日の週間に開催されています。来年も開催される時には、鉄道総研のホームページお知らせがあるものと思われます。


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アップデート:1997年10月15日
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