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立体写真を拡大して見られます。
1.はじめに
_立体写真のことを初めて本で読んだのは、もう40年も前のことになりました。
_神田の古本屋で見つけた「立体写真」という本には、赤と青のセロファンのついた眼鏡が入っていたことを覚えています。
_立体写真を使い捨てのカメラから簡単に撮れるように、富士フィルムがアタッチメントを売り出したのをきっかけに、色々なところで立体写真を撮って来ました。
_そんなところで、難点はサテオキ、ご覧下さい。
2.立体写真による世界の風景
_オランダは、北海に面して緯度が高く、経度も英国に近いため、夏が近くなると夜がなかなか早く暗くならず、また天気の変わり方も激しく、日本から見ると明るい感じの少ないところです。それでも、夏には明るい日が続いて観光客が増え、町には活気があります。東京駅のモデルになったというアムステルダム駅には、パリ北駅からTGVのタリスが入るようになって、来やすい所になりました。
_朝早く駅に来ると、駅前のカフェテラスでは通りに机といすを並べてあり、観光客を含めて朝食を摂っている風景に出会います。
_アムステルダムはアムステル河のダムのそばに王宮があったのか、王宮のそばにダムができたのか分かりませんが、水の汲上げ用風車で有名な海抜が低い所で、町にはいたるところに運河があり、その回りの美しい煉瓦の建物、白い窓枠、緑の木々、便利な市街電車、跳ね橋などがアムステルダムの風景です。
_ドイツの町は、ドイツらしい几帳面な町並みと、教会の尖塔が奇麗な風景が、立体写真の格好な被写体になります。
_ボンは古い大学とベートーベンの生家がある小さな町ですが、古いドイツの観光が出来る町並みもあります。町では多くの日本からの観光客に出会います。
_ミュンヘンはバイエルン州の州都であり、ワーグナーの歌劇で有名なバイロイトに近く、バイエルン国立歌劇場のオペラは有名で、もちろん車のBMWもここから出ました。
_大英帝国のロンドンですから立体写真の被写体となる風景が少ないはずはないのでしょうが、どうも比較的道路が狭く立体写真に適切な場面に出くわす機会が少ないことと、天気に恵まれる機会も少ないことで、バッキンガム宮殿の写真となりました。
_バッキンガム宮殿の旗は、女王の象徴の旗ですが、女王がバッキンガム宮殿にいない場合に宮殿に掲げてある旗で、門から見る光景は美しいものです。
_次の2枚は、ロンドン塔の写真と、イギリスのお巡りさんの写真で、世界のお巡りさんを比べると、イギリスとフランスのお巡りさんは余り恐くなく、ドイツと中国のお巡りさんは恐いそうですが、確かにそのような感じのお巡りさんでした。
_ロンドン塔付近では何枚か立体写真を撮りましたが、腕が悪く、これといった写真には恵まれませんでした。
_世界のパリだけあって、立体写真の被写体として困らないほどの風景に出会いました。
_その中で、最もパリの雰囲気のある通りの写真ということで、朝日の当たるオペラ座の東のカプチーヌ通りの写真を一枚選びました。また、次のパリらしい風景は、シャイヨー宮殿の下にある回転木馬(カルーセル)の母娘の写真です。パリの雰囲気としていかがでしょうか
_しかし、ホームページに載せて見るには、次のように少し無理があります。
_それでも、平面的な写真を通してはあまり感動が伝わって来ないような風景の中に、ねらった被写体が浮かび上がって見える時、立体写真の持つ臨場感が楽しめるため、とにかくページの中に載せました。
_市街は、いつも多くの観光客がおり、ヒットラーゆかりのホッホブロイハウスは、ビール党であふれています。写真は市庁舎のからくり時計と、その前のマリーエン広場にいたパントマイムの大道芸です。
_立体写真は、何か全体的な光景から浮き出て見える風景が被写体として格好なもので、ただ有名な風景を撮影するのでしたら、単なる写真の方が良いので、その意味でもロンドンの風景は何枚か撮っても、立体写真の面白味はありませんでした。