今月の問題提起 2001年1月

中学校通信教育課程の存続を!

Last Updated January 21, 2001


 みなさん、こんにちは。
 中学校通信教育課程の廃止に反対し、その存続のための応援キャンペーンをしたいと思います。関心のあるかたはぜひ応援してやってください。

 昨日(1月20日土曜日)、千代田区立一橋中学校通信教育過程で教えている教師の方から情報が送られてきました。送られてきた情報は、手紙での訴え(下に抜粋・転載)+「あなたも一緒に学びませんか 東京都千代田区立 一橋中学校通信教育過程」というパンフレット+週刊金曜日No.345(2000/12/22−1/5合併号)です。

 夜間中学で教えている教師の方との交流でその実情は知っているつもりでしたが、正直なところ、中学校で通信教育が存在していることは今の今まで知りませんでした。実際、教育基本法第105条「中学校は、当分の間、尋常小学校卒業者及び国民学校初等科修了者に対して、通信による教育を行うことができる」となっているのでした。戦後この制度が発足した当時は全国に80校の通信制中学が存在していたのが、現在では東京の一橋中学と大阪の天王寺中学の2校しかありません。

 しかも、昨年4月に実施された特別条例(地方分権を進める名目で、都と区市町村の役割分担を明確化し、都から区市町村への事務・権限の移譲などが定められた事務処理特別条例)により、一橋通信中学の業務は東京都から千代田区に移管されました。これは、地域住民自治に道を開くのではなく、石原都政による切捨て政策なのではないでしょうか?
 一橋通信中学には、実際のところ千代田区民は誰一人入学していないのだから、そんな制度は廃止してしまえという流れとなっているようです。私としては、こういうセコイ行政的縄張り意識的な発想に大反対です。

 なぜなら、21世紀的な教育には、大学、高校、中学、たとえ小学校であれ、中退者がいつでも回帰できる柔軟なシステムがいっそう求められると思うからです。年齢など問題ではないのです。現に一橋通信中学には30代から80代の多様な年齢層が通学しています。ここに十代や二十代の若い世代が加わらないことのほうがおかしいのです

 むしろ、「@都内に在住(在勤)する成人の人で、A昭和21年3月31日以前の尋常小学校卒業(国民学校初等科終了)者が、義務教育未終了者(中学校を卒業していない人)で、B高等学校に入学する資格のない人」を入学資格とする現行の通信中学制度そのものを抜本的に改革すべきだと考えます。

 夜間中学に通うのも困難で、中学教育を受ける意思がある人々に広く門戸を開放する方向で改善・存続していけばいいのではないでしょうか?通常の学校もそうですが、とくに夜間や通信制度が、年齢や、民族や、国籍を越えて参加できる多民族・多文化共生の方向に脱皮していくともっといいのですが・・・。

(P.P.2001年1月21日)

【問い合わせ先】東京都千代田区立一橋中学校通信教育過程
〒101−0003 東京都千代田区一ツ橋2−6−14
電話:03−3265−5961 FAX:03−3265−4040
最寄駅 地下鉄三田線、新宿線、半蔵門線「神保町駅」徒歩5分
    地下鉄東西線「竹橋駅」徒歩7分
    JR「水道橋駅、お茶の水駅」徒歩20分

【写真】「あなたも一緒に学びませんか 東京都千代田区立 一橋中学校通信教育過程」から転載

【参照】「写真ルポ 69歳の中学生 千代田区立一橋中学校通信教育過程」写真・文:吉田敬三 週刊金曜日No.345(2000/12/22−1/5合併号)

1・15日付の手紙「週刊金曜日の送付について」の抜粋


・・・(略)・・・

 さて、このたび本課程に関する記事が「週刊金曜日・2000年12月22日号」に掲載されました。
 記事にもありますように、今もって中学校の学齢をすぎてもなお学ぼうとする人は後を絶ちません。あるいは義務教育を修了していない人にとって、何とか義務教育を修了したいという思いはかえって強いものかもしれません。そうした人たちは学びたくとも、高齢のため、病気のため、仕事のため、あるいは家庭の事情のために、ほぼあきらめているのが現状です。そうした中、「毎日登校する夜間中学校では無理だ。しかし通信制なら何とかなる。」と、こうした教育的弱者の人にとっての、正に最後の砦とも言うべき学校が本課程だともいえるかと思います。
 しかしながら本課程は今、存続に関して検討されていることも記事にあるとおりです。本課程は夜間中学校のように広く知られておらず、ほとんどの人が中学校に通信制があること初耳だと言われます。何らかのきっかけで本課程を知り、入学された人は、自信を持って卒業されていかれます。そして異口同音に「入学して本当に良かった」「自分め人生を取り戻す事ができた」「自信を持って生きていける」と言われます。
 担当者としては、通信教育を必要としながらも知らないでいる人のために、何とか広く本課程の存在をPRしようと努力はしておりますがなかなか難しいものです。
 そこで、この掲載を機に、先生に本課程の様子を知っていただき、少しでも広く社会に知れ渡って欲しいという思いから、この「週刊金曜日」を送付させていただきました。趣旨をご理解いただき、今後のご支援をいただければこれにすぎる幸せはございません。

・・・(略)・・・

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