茨城県・牛久収容所(東日本入国管理センター)へ行こう!

 ジャマルさんは、昨年9月22日の国連大学前での不当逮捕以来渋谷警察署→東京拘置所に約半年も監禁されていましたが、3月18日不当判決後に茨城県・牛久収容所に移送され、そこに幽閉されています。3月22日以来の最新の面会活動を踏まえて若干データを修正・変更しつつあります。(2005年3月 Version.2)

 ジャマルさんを支援する会では、2003年10月30日(木)にジャマルさんが東京入国管理局横浜支局に収監されて以来ひんぱんに面会活動を継続しました。11月26日(水)に茨城県・牛久収容所に移送されてからは、2004年1月19日(月)まで計4回8名が面会行動に取り組んできました。以下は、その経験を踏まえて作成したリソースです。ご参考になれば幸いです(2004年1月23日 Version.1 文責:津村 洋)

◎入国管理センターは「収容・送還」を業務とする収容所

 政府・法務省は、出入国管理行政を行うための機構として入国管理局を設け、その下に地方入国管理局(8局)、同支局(5局)、出張所(72か所)および入国管理センター(3か所)があります。全国で3か所の入国管理センターとは、茨城県牛久市の東日本入国管理センター、大阪府茨木市の西日本入国管理センター、長崎県大村市の大村入国管理センターのことです。(参照:http://www.immi-moj.go.jp/soshiki/s_main.html#soshiki

 入国管理センターとは、入国管理局のサイト内(http://www.immi-moj.go.jp/soshiki/kikou/center1.html)で「入国者収容所入国管理センター」と自称し、またその業務として「収容・送還」とうたっているように、在日外国人を退去強制送還するための収容所に他なりません。日本の一般の刑務所もヒドイものですが、難民鎖国政策の装置たる入国管理センターはさらに過酷な非人間的処遇を強制し続けています。

 収容所(入国管理センター)に幽閉された多くの方々は、日本での滞在・生活を強く希望し、強制送還の撤回、自らの釈放・解放を求めています。同時に、収容所でのあまりにも不当な処遇に苦しみ、怒り、身をさいなまれています。収容所を訪れ、被収容者の願いを受け止め、面会・差し入れをしたり、その不当な処遇に抗議し、改善を要求していくことなどが求められています。

 入国管理局は、同サイトにて「各庁の所在地や周辺略図など詳細な情報を御希望される方は,御覧になりたい庁名をクリックしてください」などと語っておりますが、情報公開レベルは最低で、羊頭狗肉とはこのことで、ふざけたことになんら「詳細な情報」を提示していません。それが入国管理局の姿勢と実態を示しているのです。

 以下、ここでは、茨城県・牛久収容所(東日本入国管理センター)に関して、アクセス方法をはじめとするリソースを提供します。

◎増設中の茨城県・牛久の収容所(東日本入国管理センター)

 東京入国管理センターの所在地は以下です。

300-1288 茨城県牛久市久野町1766(電話:029-875-1291)

 2002年より収容棟の拡張・増設工事中です。2003年2月に東京・品川に定員800名で入国管理局新庁舎が新設されましたが、それとほぼ同程度の規模の旧庁舎(定員449名)に加えて新庁舎(定員260名)の増強です。

 2003年12月20日より、新庁舎(収容棟)が供用開始され、仮の面会受付、面会室に移行していますが、被収容者・面会者にとって不便きわまりない実態です。面会のための待合室には、かつてあったトイレ、電話、テレビすらありません。被収容者たちは、面会のためにさらに不便をこうむっています。

 こうした不当きわまりない動向は、昨年法務省から国会に提出された入管法・難民認定法の改定案や、とくに、10月17日に法務省入国管理局・東京入国管理局・東京都・警視庁4者による「首都東京における不法滞在外国人対策の強化に関する共同宣言」の流れにそったものです。今後5年間に「非正規滞在者」を半減させるという排外主義的な暴言・政策に対応して、強制送還のための収容施設が増強されているのです。

 改築・増築中の牛久収容所は過密状態で、被収容者にさまざまなストレスをもたらしています。

◎茨城県・牛久収容所での面会・差し入れ・文通

 面会に際しては、必ず身分証明書(運転免許書、保険証、パスポートなど)を持参する必要があります。それがないと、面会を拒否されてしまいます。牛久収容所での面会受付時間は以下の通りです。

  午前 9:00〜12:00 午後 13:00〜16:00 写真参照

 面会時間は一度に30分で、別の人であれば一日何人でも可能です。部屋に入れるだけ同時に何人でも面会可能です。
 「面会許可・物品授与許可申出書」に、日付、被収容者氏名、国籍、申出人の国籍、住所・電話、職業・勤務先の名称・電話、氏名・生年月日・年齢・性別、被収容者との関係を書いて、受付に提出します。(写真参照)(職業・勤務先の名称・電話は書かなくてもいいようです)

 面会の申し出と同時に、現金、テレホンカード、書籍・文書類など様々なものが差し入れ可能です。また、面会の前でも後でも売店を通して差し入れできます。差し入れる文書類は、「保安上」の名目でチェックされてから当人に渡されるようです。

 面会を申し出てから、不当なことに相当待たされる覚悟が必要です。

 やっとこさ順番が来て、係官が鍵を開け、面会場に案内されると、荷物を入れる鍵付きのロッカーがあります。携帯をロッカーに入れておくように言われますが、チェックはされません。

 面会室は6〜7室、横にずらっと並んでいます。指定された面会室でしばらく待つと、向かい側の扉から係官に連行されて当人が入室します。係官は面会室に同席せず、ガラスの窓とその下に小さく開けられた穴を通して話しできます。プレハブのようなやわな造りで、音がくぐもって声が聞こえづらく不便です。その間、係官は向かい側の扉にそった通路を往復して監視したり、待機しているようです。なお、面会室のスペースは4人ほど(詰め込めばばもっと)入れる程度です。

 また、被収容者は外部に電話し、郵送できます。外部からも郵便が送れます。こちらに電話をかけてもらったり、相互の文通もまた大事なコミュニケーションです。

◎茨城県・牛久収容所へのアクセス1 〜公共交通機関

 牛久の収容所は、とにかく時間もお金もかかってしまう陸の孤島のような不便な場所に隔離され、冷たく立ち並んでいます。 写真参照

 電車で行く場合、東京あたりからだと、JR牛久駅までは、たとえばJR日暮里駅から常磐線の普通列車で52分(930円)です。

 JR牛久駅東口を下車して、進行方向(水戸方面)右側のバスターミナルの@番ホームから「牛久浄苑行」に乗車し、「農芸学園前」下車(470円)となりますが、以下のように一日5本の運行です。

 往路:JR牛久駅前から農芸学園前ゆき

  09:40 11:30 12:55 13:50 15:20 写真参照

 復路:農芸学園前からJR牛久駅前ゆき

  10:29 13:09 13:54 14:59 16:14 写真参照

 「農芸学園前」バスを下車すると、道ばたに大きい看板が立っているので東日本入国管理センターへの道はすぐ分かります。その道は、人家・人気のない林道のようなところで、看板などが何も見えない道筋に「痴漢注意」の板だけががかかっています。その道をしばらく進むと、ようやく開けてきて、農業学校と東日本入国管理センターへの道案内が見えてきます。世間の目から遮断され、面会にも来にくく、調査や取材も困難な場所に、しかも安い場所に作ったという印象を受けます。

 「入口は、いかにもつめたい鋭角的で無意味なゲートがあって、なんとなく何かを連想したのですが、あとで、連想したものがアウシュビッツの強制収容所の入口だったと気付きました。」との感想も出ています。

 なお、バスを利用せず牛久駅からタクシーだと約20分、片道3220円前後も出費がかさんでしまいます。

◎茨城県・牛久収容所へのアクセス2 〜車で

 数人で訪れる場合なら、車で行くほうが動きが機動的で便利であり、かつ高くつかないかも知れません。「牛久入管収容所問題を考える会」など地元でがんばっておられる方々との交流も含めて追求する場合は、車で移動しないと大変です。

 東京からの行き方を一例としてあげておきます。

 東京外環自動車道 大泉〜三郷 約20分 500円
 常磐自動車道   三郷〜谷田部 約20分 1,100円
 谷田部〜牛久収容所 約30分

 谷田部で常磐自動車道から一般道に出たら、すぐ左折〜19号線(サイエンス通り)を行き3つ目の信号(上横場交差点)を右折〜354線を行き3つ目の信号(榎戸交差点)を右折〜408号線(牛久学園通り)を行き岡見町交差点を左折〜1つ目の信号(右手前にミニストップ)を右折〜しばらく走ると左手に案内の看板があります。左折して木々の間をぬって走ればすぐ到着します。

 帰路は、谷田部ではなく谷和原から常磐自動車道に乗れば、三郷まで750円ですみます。ガソリン代は約2000円として、一般道の走行を多少増やせば、往復で計4,500円以下におさえられそうです。もし3人で車で行けば1人1,500円程度ですみます。また、渋滞を避けられる時間帯で一般道を行けば、もっと節約できるでしよう。

◎収容所当局への処遇改善の申し入れ、抗議を

 面会で大事なことは、そこで知り得た当人や、あるいは他の被収容者にたいする不当な処遇について、できるだけ具体的に事実を確認し、記録しておくことです。たとえば、何日何時に、○○という係官にこれこれの暴行を受けたとか、○○さんへの暴行を目撃したとか、これこれの理由で何日何時からいわゆるスペシャルルーム(刑務所同様の懲罰房、独居房)に監禁されたとか・・・

 面会の最後に、その不当な処遇について収容所当局に抗議する、あるいは処遇改善の申し入れをするからと、伝えて別れ、総務課に向かいましょう。面会受付の申出書を記入するテーブルの上には「投書箱」があり、A5版の日本語・英語の説明がついた「『提案箱』への投書について」という用紙があり、「ご意見欄」に意見を書き込んで投書できます。(写真参照)そこに申し入れ・抗議の意志を表明するのも意味のあることだと思いますが、一応苦情を受け付けてますよって建前だけで、握りつぶし、シカトされるのが関の山でしょう。

 やはり、総務課に出向いて、直接責任者と話したいと要求し、対面で申し入れ・抗議するほうがいいです。責任者が今いないとか、会議中だからとかいろいろ言い訳するでしょうが、黙過できない重大問題だからと、くいさがりましょう。仮に責任者がいない場合でも、責任者に必ず責任をもって伝えるように念をおして、その場にいる誰かに申し入れ・抗議の応対を要求できます。

 総務課にも「情報公開」などと目立ってかかげられています。そもそも被収容者の処遇について、その事実が情報公開されないこと自体が不当なのです。具体的な処遇の事実についての確認・申し入れ・抗議への応対を嫌がるならようなら、堂々と「情報非公開」掲げるべきです。

◎売店や食堂、その他

 昨年末以来、増築・改築の工事に伴い、面会所は入り口を入って工事現場の間を抜けて奥の方に移動されています。(写真参照 写真参照)売店は、入り口から最初の建物の1階にあります。

 面会で何か欲しいものをお願いされた場合、売店に立ちより、購入・差し入れできます。隔離されているため外部の家族や知人・友人と電話で交通するのにお金がかかるので、テレホンカードの差し入れは喜ばれます。一般に、ここの職員は、たとえば食堂はどこですか?と尋ねても教えてくれなかったり、冷淡な対応の人が多いのですが、売店の人は親切で愛想いいです。

 売店の先には食堂があります。この収容所施設の食堂は、職員だけでなく来訪者も利用できます。購入する食券はたった一種類でバイキング式の定食メニューのみで、500円です。(なぜか500円玉が利用できませんでした)値段の割りには悪くなく、お腹一杯食べれます。(写真参照

 まずプレートをとり、そこに、おかずを載せる学校給食で使うようなプラスチックのお皿を乗せ、キャベツ千切り(+ドレッシング)、サラダ、デザートの果物、豚肉や鶏肉の料理、魚料理、おひたし、おしんこなどを好きなだけ盛りつけていきます。最後についでくれたご飯と味噌汁をプレートに乗せると、配膳の方は、1回だけですよと言います。その意味は、食べ始めてからは後からは増量できませんという意味です。

 施設周辺の散策もいかがでしょうか。現在、施設は大幅改修中。入り口を出て右にフェンス越しに回り込んでいくと、裏側から収容施設を見学でき、ガラス窓の裏にすべて鉄格子が入っているのがわかります。(写真参照)ちなみに、道をはさんで反対側は職員たちの住宅です。所長、副所長の平屋の建物とマンション・アパート風の一般職員の居住の階級的落差もわかります。(写真参照)守衛さんによると、前が桜並木で、4月が見頃とのこと。ついでに、収容所内のイヌの何とも言えない表情

 収容所から北東2キロにある高さ100メートルの巨大な大仏(東京本願寺牛久大仏 参照:http://www.ushikushi-sci.or.jp/daibutsu.htm)、西側にある牛久沼などに立ちよれ、天気がよければ北に筑波山を眺めることも出来ます。今から100年前にフランス・ボルドー地方のワイン製造法を取り入れるために日本で最初に完成したワイン醸造所「牛久シャトー」(参照:http://www.sopia.or.jp/sugaaya/wine/usiku/ushiku.htm)なんてのもあります。

◎「牛久入管問題を考える会」との交流も

 で、牛久収容所での面会のついでに訪れるなら、なんといっても「牛久入管問題を考える会」であり、その方々との接触・交流は大変有意義です。連絡先は以下です。

牛久入管収容所問題を考える会
http://www011.upp.so-net.ne.jp/ushikunokai/
連絡先:〒300-2642 茨城県つくば市高野1159-4 田中喜美子方
電話:029-847-5338 、FAX:029-847-3495
郵便振替口座:00130-7-90248
メ−ル:ki_ushikunokai@yahoo.co.jp

 地元で、ねばり強く活動を継続している方々の先行せる経験・蓄積・知恵に触れ、教えられる、学ぶこと多々ありです。連絡先になっている田中喜美子さんのCOFFEE&LUNCHのお店「きつつき(啄木鳥)」(TEL:0298-47-5338)を訪れ、意見交換・交流されることをお勧めします。そのお店は牛久収容所から北北西、車で約45分ほどのところにあります。 ついでに宣伝。武蔵野の面影を忍ばせる木立の中にある啄木鳥のコーヒーは美味しいし、カレーもすばらしい。ぶらりと立ちよるだけの価値があります、ほんと。

 参照サイト:牛久収容所旅行案内ウシク・ディテンション・センターUshiku Detention Center
http://www.kt.rim.or.jp/~pinktri/afghan/whatisushiku.html

 以上のリソースについて間違いのご指摘、追加情報大歓迎です