Free JAMAL Campaign

3月30日法務省抗議行動報告

3・30の法務省への要請書提出についてご報告させて頂きます。

要請団メンバー
東代表
岡本清弘さん・
雨宮剛さん

その他、支援者20名ほどが集まりました。
マスコミは2社ほど来てくださいました。

15:45に弁護士会館ロビーに集まり打ち合わせ。
その後、法務省前に移動し、
16:00に要請団3名が中に入りました。
サポーター達は、外でプラカードやバナーを掲げ、
要請団が戻ってくる1時間40分ほどを、
メガホンを使って抗議をし続けました。
外はかなり寒かったですが、10名ほどの支援者が
次々とマイクを手に取り、
今回のエルダルさん収容についての法務省の不当な扱い、
現在ドーガン家が置かれている状況、
エルダルさんの即時解放の要求、
日本国内の難民の扱いに対する冷酷な扱い・
改善要求等に熱弁を振るいました。
17:40に要請団が中から出てきました。

その後、弁護士会館ロビーに場所を移し、
報告会を行ないました。

今回、要請団が提出した内容は以下の通り。

            記
1.エルダル・ドーガンさんをただちに解放すること。
2.ドーガン家について安全を保障するため、
  速やかに難民として認定すること。
  国内で不可能な場合、第三国への出国に協力すること。 
3.カザンキラン家の残された五人について、
  第三国への出国に協力すること。
4.国内の難民申請者への非人道的な扱いをただちに
  是正すること。 

以上、抗議し、文書による迅速かつ真摯な回答を要求します。
 
今回の支援会の要請に対する回答を、
法務省から必ず出すように約束させました。


また、その他に口頭にて質問した内容は以下の通り。

東「3月18日に、なぜエルダルさんを収容したのか?」
法務省「裁判で自分達が勝訴したので、(退去強制の)
手続きを進めるために収容しました。」

雨宮「3月14日にあれだけ収容するなと言ったのに、
なぜ、仮放免の延長を出さなかったのですか?」
法「(入管の)主任審査官が判断した。
審査官は全部で3人いる。
局長の坂中、それから、主任が2人。
どの人が決めたのかは、教えられない。」

東「2月25日に、裁判でエルダルさんと同様に、
敗訴したクルド人の人がいた。その人には仮放免が
出ている。この人とエルダルさんの違いは何なのか。」
法「その人は、(奥さんが?)妊娠しているので配慮した。」

東「配慮したというのであれば、
ドーガン家は現在、カナダ出国の手続きを進めている。
それはそちらも認識しているはずだ。
それなのになぜ収容したのか。」
法「仮放免の理由に当たらないからです。」

東「妊娠している人に配慮したというのであれば、
ドーガン家のメモシュの耳は、60%しか聞こえない。
奥さんのメリエムさんは、日本語が堪能ではない。
メモシュは、現在、耳の検査を受けているが、
エルダルさんが収容されてしまった為、
医者に説明を受けても、理解できないからという
理由で、検査を一度、キャンセルしている。」
雨「言語が獲得できないということは、その人の人生に
とってどんな影響を及ぼすのか、あなた達は分かって
いるのか。」

このメモシュの耳の話は、今回法務省に、
初めて出しました。彼らは、新しい情報については、
メモで書き取っているようでしたが、その情報を、
きちんと他の部署にも文書として回しているのかどうかと
聞いたところ、情報のやりとりは電話でしているので、
文書ではしていないということでした。

今回交渉に出てきて、主に要請団と話していたのは、
警備課のゴカンさんと総務課の丸山課長補佐でしたが、
丸山さんは、今まで提出してきた署名が、どこに保管されているのか
知りませんでした。審判課で保管しているかもしれないという、
曖昧な回答でした。
岡本さんのご意見では、完全に縦割り社会で、
情報の横の共有を、全くしていないのではないか
ということでした。

東「エルダルさんの退去強制手続きを進める為に収容した
そうだが、その手続きというのは、一体何をやっているのか?
面会に行ってエルダルさんに聞いたが、特に何もしていないと
いうことだったが。」
法「収容するということ自体が、手続きの一つになっている。」

東先生のご意見では、収容して、エルダルさんを諦めさせ、
自ら自主帰国の紙にサインさせる事が目的ではないか
ということでした。

雨「法律とはなんなんですか?
あなたにお子さんはいるんですか?
あなたのお子さんがこういう立場になったら、どうするんですか?」
法「私にも子どもはいます!(一瞬、怒る)
今、私は、父親の立場で話しているんじゃない!
そんな当たり前のことは、私にも分かっている!
(といって、憤然としていたようです)。」

東「カザンキラン家の出国について、UNHCRとの連携は
続けているんですか?」
法「続けています。」
東「連携とは具体的にどういうことをしているのか?」
法「連携とは、協議のことです。いつどこで、どんな協議を
したかは、UNHCRとの紳士協定があって言えません。
(なかなか動きを見せないUNHCRに対して、法務省は
腹を立てているようでした。)」

東先生のご意見では、法務省としては、カザンキラン家の
出国について、全く動く気配はなさそうとのこと。
UNHCRが早くなんとかしてくれないかな、という感じ。

法「マンデートというのは、国連が出したものなのだから、
国連が責任を持つものだから、法務省としては
どうにもできない。」

この発言は、明らかに矛盾していて、法務省の力で
干渉できないマンデート難民を、なぜ、強制送還できたのか
ということになります。

岡本先生のご意見では、カザンキラン家については、
法務省は今のところ状況を変えるつもりはないようだ。
今日、交渉に出てきた課長クラスの人たちには、
判断能力が無いので、上からの命令を待つしか
無いように見えたとのことでした。

雨宮先生は、法務省の人たちに、
「これは、自分の為にやっているのではない。
人としてやっているのです。
あなた方は、私たちは間違っていると思いますか?」
と聞いたところ、
「お気持ちは分かります。」
という答えだったそうです。

交渉は、当初1時間のところを、時間を延長して
1時間35分になりました。
今回出した質問の回答を含め、近いうちにまた会合を
持ちましょうということで、交渉は終了になりました。

岡本さんよりまとめ:
毎回、法務省に要請書を出しても、言いっぱなし、
署名を出しても、出しっぱなしでは癪なので、
法務省に情報公開させ、要請書や署名が、
きちんと情報として蓄積しているのか、
仮放免などの判断材料として生かされるよう、
記録として残されているのか、
などを今後追求して行きたい。
ただ、どういう方法でそれをするのか、今のところ
アイデアが無いので、皆さんのお知恵を拝借できればと
思います。

とのことでした。

以上  
(文責:小鳥)