Free JAMAL Campaign

3月18日 9.22ジャマルさん不当逮捕「傷害」容疑事件裁判第5回判決公判報告

ジャマルさんへの有罪判決を糾弾する!

【速報】エルダル・ドーガンさんの東京入管への収容に抗議し、即時解放を求めつつ、本日同時刻のジャマル刑事裁判判決公判について情報を流します。

午前11時から約30分 傍聴20数名

判決主文:
懲役6カ月(未決拘留日数120日を算入)執行猶予3年

検察の求刑8カ月にたいして、検察側の言い分を全面的に追認した不当判決でした。検察側の二度にわたる訴因変更のでたらめさは信用できるが、弁護側の主張はまるで信用できないという絵に描いたような構図。「司法の独立」などおかまいなしの、裁判所が検察付属機関のような、聞くに耐えない判決です。前代未聞の全治3日の傷害なる罪で約半年も幽閉した上での懲役6カ月の判決は、難民虐待そのものです。怒りおさまらず断固として抗議します。ジャマルさん解放、ジャマルさんへの難民認定を!
(2005年3月18日 津村 洋)

イラン人ジャマルさんに『傷害』で有罪判決

【以下は、『救援』432号2005/04/10に寄稿したものです。】

 3月18日(金)午前11時から約25分、東京地方裁判所425号法廷(刑事5部)にて、ジャマルさん9.22不当逮捕「傷害」容疑事件裁判の第5回公判が行われ、懲役6ヵ月(未決拘留日数120日を算入)執行猶予3年の有罪判決が下されました。これは3月3日の第4回公判(結審)での検察側の論告求刑(懲役8ヵ月の求刑)を認めるもので、あまりにも不当な判決であり、強く抗議、糾弾します。
 国連大学前で昨年7月13日から72日間、日本政府とUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に難民認定を求めて、トルコ国籍クルド人、カザンキラン家とドーガン家12名とともに座り込みを続けたイラン人難民ジャマルさんは9月22日に不当逮捕されました。警備の職員にたった「全治3日の打撲」を負わせたという傷害容疑で起訴され、約半年も東京拘置所(当初は渋谷署)に監禁され続けました。
 そもそも今回の事件は、国連大学側と渋谷警察署との間で座り込みを排除するための入念な事前の打ち合わせがなされ、その実行過程で生じたことは検面調書からも明白です。事実、約30名の警察機動隊がジャマルさんを狙いすましてあっという間に逮捕し去ったのです。
 しかも、渋谷警察署にその身柄を移されるやいなや、ペルシャ語の書類や通訳もすでに用意されていたという「手回しのよさ」からして、ジャマルさん検挙方針が事前の打ち合わせの席上ですでに決定されていたに違いありません。
 考えてもみてください。検察側証人の診断を下した医者によれば、外傷がまったくなくても本人が痛いと言いさえすれば、いつでも「全治3日間」を出せるとのことです。「全治3日」で起訴など、私たち誰一人、担当の弁護士も聞いたことがありません。まさに「外国人は煮て食おうが焼いて食おうが自由」という政治弾圧です。
 したがって、検察側の公判請求の狙いは、傷害事件などはためにする口実に過ぎず、座り込み行動そのものを潰し、<解放区的な座り込みデモ>に報復し、日本政府・法務省の入管政策への批判を封じ込め、さらには、ジャマルさんの求める難民申請を妨害する政治意図に他なりません。ジャマルさんは日本の政府・権力機関によって政治犯として弾圧されたのです。
 そもそも検察官は、現場を撮影したビデオカメラの映像を主な根拠として、ジャマルさんの勾留請求をしたが、その被疑事実は、勾留段階で「いきなり身体右腰付近を同人の身体に突き当てる」とされ、公判請求段階では「その左足側部に右足を打ち当てる」と変更され、さらに公判途中の訴因変更の結果、「その右足に被告人の右足を」と再度変更されたのです。肝心要の身体接触の部位をめぐる訴因変更の二転三転ぶりは、検察側のでたらめさを自ら暴露しています。
 昨年12月第1回公判以来毎回ずっと傍聴していると、検察側のやる気のなさ、ずさんさ、人を見下すような薄笑いに、怒りを通り越して、一個の人間としてのすさみように哀れをもよおすほどです。もし、かりに裁判所が「公正」であるとすれば、検察側のでたらめをたしなめて、無罪を下す以外にありえません。
 しかし、裁判所は政府・行政の下請け・追認機関として有罪判決を下しました。「ビデオでは明確ではない」としつつ、ようするに検察側は信用できるが、弁護側は信用できないという、聞くに耐えない判決です。
 去る1月、国連から難民認定を受けていたアフメット・カザンキランさんとその息子ラマザンさんが強制送還され、さらにジャマルさん判決のほぼ同時刻、日本の現状に絶望して第三国への出国を準備していたエルダル・ドーガンさんが東京入管に収容されました。こうした日本政府・法務省・入管の際限のない難民迫害・虐待のエスカレートをとどめ、日本の入管行政を抜本的に改めるべく、他の難民の方たち、外国人労働者の方、又人権弾圧を受けている方々と連帯し、広範な労働者・市民の皆さんと共にさらに頑張ります。
 ジャマルさんは3月18日から再び茨城県・牛久の入管収容所に幽閉されています。ジャマルさん難民裁判闘争へのご支援、署名、カンパ、面会などご協力よろしくお願いいたします。

雨宮剛(青山学院大学名誉教授)編、自費出版『私たちどうしして人間じゃないの?』好評発売中! ぜひ購読し、広めてください。

津村洋
ジャマルさん救援会
http://www2.bbweb-arena.com/jamalq/index.html
ジャマルさんを支援する会
http://www.bekkoame.ne.jp/~pyonpyon/fjc/j.htm)