ThinkPad Z61t(9440221)

概要

2002年より利用してきたX24の後継機種として購入.届いて一週間すると値段が劇的に 下っていた.ビンボーなので複雑な気分だが,早めに注文して早々に届いた事もあって, 新価格になる迄に楽しめたので良しとする.猶,購入して随分経って気付いた事は, BIOSがVTに対応しても,頭の方がVTに対応していなかった事.直販サイトで本来買おう とした機種が待ちになっていたのでうっかり即入荷可の機種にしていたのがお笑い. あははは.

Z61tはワイド画面の為,キーボードも横に思った以上に長いので,X24とは勝手が違う. その御陰でtypoも一時期は増えた.勿論,慣れてしまえばそんなに問題は無い. 大体,デスクトップのキーボードに近い間隔なので,悪い事はない.又,キーのタッチも 良い方ではなかろうか.他のNote PCと比較して,あまりペナペナした感じはない. この辺は他のPCと比較してキーの載っている下地が頑丈な為だろうか.しかし,キーを 打つ感触は全体的に軽目で,正直な所,昔と比べて何処となく品質が下った感じが抜け切 れない.又,Z61tにはX24と同様にキーボードを照すライトがあるが,これがX24では白色 であったものが,Z61tではオレンジ色である.正直な所,X24程役に立たない.これが白色 であればと思うばかりである.

Z61tは全体的にゴッツイ感じがするのだが,一部,プラスチック部品の組立てが甘い様で, ペキペキと音がする個所もある.この辺はChina Qualityなのだろうか? 左側のスピーカーの上の網目板はペコペコしており,組立が甘い.更に,左マウスボタンは 随分長くペキペキと押す度に喧しく鳴っていた.購入して1ヶ月すると落ち着いたのか, ペキペキと音がしなくなったのだが,全体的に質の低下は隠せない.個人的には不要な タッチパッドを削って,その分を他の質の向上に回して欲しいのだが….

この様に,Z61tは頑丈の様に見えても,組立の甘さもあって,X24のタフさ加減と比較して しまうと,横に長い分,持ち運びを頻繁に行う為の頑丈さに不安がある.少なくとも,Z61t 程度の堅さがなければ,持ち運びをする気分にもなれない.更に,実際に,持ち運びする際 のケースの事も考えると,Z61tの大きさが持ち運んで利用する際の限界の大きさではない かと思う.猶,最近Z61tの頑強さを実感する出来事があった.何と2歳の息子(大柄で3,4歳 児と間違えられる)が閉じた状態のZ61tの上で,両足を揃えて立っていたのである. Z61tには何らの問題も無く,改めて頑丈さを認識した次第である.これは流石にX24では 絶対無理である.

ところで,最近のThinkPadは昔の様に店頭に置いてあるとは限らない.その上, Lenovoの直販で買った方が安い様である.その為,店で探しても以前程,ThinkPad対応を うたった小物の類が無い.更に,店で探して意外に無いものが,このZ61tに丁度良さそうな 入れ物である.普通のA4サイズのものはどちらかと言えば奥行があり過ぎる.面白い事に, インナーバックでは,14インチのPowerBook専用のものが大きさが最も近い. そこで,私はSanwa SupplyのMacBook Protectを使っている.内寸を見ると最もZ61tに 適合していた事もあり,更に,クッションもあってZ61tの様に硬いが横に変に長い機種に は丁度良さそうである.欲を言えば,ケースに補強材があればもっと安心なのだが,これは 仕方があるまい.又,内寸が丁度良過ぎて余裕があまりないのが難点でもある,この点は 使って行く内に鞄も馴染むので,我慢出来る範囲内に収まるが,急いて入れるのは流石に 難しい.

最後にBootの際にThinkPadと大きくロゴが現われるが,左端の方に自信無くLenovoの ロゴが出ている.流石に可哀想と感じるが,Lenovoというブランドが無意味である事を 考えれば仕方がないだろう.こんな惨めな事をするのなら,デカデカと昔と同様にIBMの ロゴを出す方が良かったのではないかと思う程.

SuSE Linux

OSは毎度のSuSEにした.これは64bit環境に古くから対応していた点に加え,手元に正規の SuSE9.3がある点も大きい.猶,実際は,KNOPPIX/Math2006を入れようとしたが,qpartedで パーティションの設定を行おうとすると何故か途中でGUIが落ちてしまう事もあって,試しに やってみたSuSE 9.3の64bit版があっさりインストール出来た事もある. 但し,SuSE 9.3のインストールは出来てもSuSE 9.3をHDDからbootが出来ない.多分, SATAドライバに問題があるのだろう.面白い事は,32bit版のSuSE 9.3もAHCIの問題で失敗 しており,64bit版のみインストーラーが立ち上がる点である.そこで今度はopenSuSE 10.1を試す事とした.

openSuSEのネットワークインストール

準備を行う時間が無かった為,ネットワークインストール用のCD-ROMイメージを入手して, 作成したCD-ROMをインストールで用いる.ここで注意する事は,FTPやHTTPによる インストールでは,サーバー名とopenSuSEのインストーラが置かれているディレクトリ を指定しなければならない事だろう.YaSTのソフトウエアのアップデートの様に, 利用可能なサーバーの一覧が表示されて,それらの何れかを選択する方式とはまた異なり, 予め, http://en.opensuse.org/Mirrors_Released_Version#Japanで調べておく必要 がある.重要な事は,サーバー名だけではなく,openSuSEが置かれているサーバーの ディレクトリを正確に指定しなければならない事である(上URLの Installation Repositoryで指定されるディレクトリを指定する). これはCD-ROMで立ち上げた時点で調べる訳に行かないし,YaSTのUpdateサーバーの様に インストーラーで選択出来る訳ではないので,予め調べてメモを取っておく必要がある.

その上,ネットワークインストールは選択するサーバーによってインストールに必要な 時間も異なる.私が試した時間(夜中)ではKDDLabは混んでおり,実用的で無い程で あったが,理研のサーバーはDVDでインストールするのと比べて多少長い程度で収まって いた.その為,繋いでみて,インストーラが中々立ち上がらなければ,サーバーを変更した 方が良い.その為,幾つか候補を選んでおいて,各サーバーの情報をメモしておくと 効率が良いだろう.

サーバーとディレクトリの指定が出来ていれば,インストーラーが立ち上がり,後は CD-ROMやDVDを用いるインストールと違いはない.

ここでパッケージの選択でdebian由来のaptは必ず入れておくべきである.openSuSE10.1 のYaSTのアップデート機能にはアップデートに異常に長い時間がかかるという欠陥があり, apt-getでパッケージの更新を行う方が確実で速い為である..

先ず,インストールが終了した時点で,システムのアップデートは,rootで以下の順番で 行う.

  1. apt-get update
  2. apt-get --fix-broken install
  3. apt-get upgrade

猶,apt-get --fix-broken installは通常は不要だが,必要に応じて行う事になる.

インストール自体には大きな問題は無いだろう.尚,ディスプレイの解像度はfbdevで 何もしなれば,1280x1000程度であるが,Xを立ち上げると,1440x900にする事が可能である. これはYaST2を使ってbootloaderの設定で設定し直す事も可能.

DRIも一応,動作しているが素のSuSE 10.1は遅過ぎる.又,驚いた事に,USBとieee1394を 認識しているにも関わらず利用出来ない.その上,acpiは最初から使えない. これは,openSuSE10.1のカーネルが2.6.16とやや古い為でもある.インターネット上の 情報では,2.6.17以降から使える様になるらしい.特に,2.6.17に関してはThinkWikiの acpiの問題の話でSATAドライバの関連でパッチも出ている.因に,このパッチの内容は 2.6.19には含まれている様である.一応,2.6.19では,SATAのドライバはscsiからata ディレクトリに変更されているので,以前のカーネルのSATA関連のパッチはそのままでは 当らないので注意が必要.

USB,IEEE1394に関しては,YaSTのハードウェア詳細で調べても,この様に重要な ディバイスは全て認識している.而し,それらが全て使える訳ではない.前述の様に, USB,IEEE1394やACPIも使えない.dmesgを見るとエラーが出ていたりする. その上,時間も勝手にズレる.この点の多くはカーネルを新しいものにすると改善される. ThinkWikiを見ると,2.6.17でAHCIのパッチの情報が載っているので,2.6.18以降が 良いだろう.私は2.6.19にしているが,取り敢えず,USB,IEEE1394とACPIも 使えている.勿論,現時点では調整が色々と必要な為,これで十分かどうかは現時点では 判断出来ない.

Z61tには何時ものtrackpointと手前にある余計なtouchpadの二つがあり,どちらも 認識されている.touchpadの方には右端を上下に擦る事で,マウスのホイールが模擬 出来る様になっていて,それなりに使えなくはない,而し,何時も机の上で使うとは限らず, 思わぬ所でtouchpadに接触して意図しない入力に繋がり易い問題がある,そこで, sax2でtrouchpadを切ると,trackpoint側が使えなくなる.そんな訳で,Biosの設定 でtouchpad側を切っている.

SuSE10.1デフォルトカーネル

ここではSuSE10.1のカーネルをそのまま利用した場合の事を書き記しておこう.

64bit版をインストールしており,BIOSでSATAをCompatibleではなく,デフォルトの AHCIにしていた為,Compatibleに設定してれば,下記の問題が生じていない可能性もある ので,その辺は容赦されたい.

先ず,普通に起動させる事には問題が無い.DVD-DriveでCD等のメディアも読めている. Xもsaxの設定で処理速度は遅いものの,文書の作成や計算処理に2Dの画像処理といった 通常の利用には問題が無いだろう.但し,3Dのゲーム,例えば,tuxcartを実行すると, Xが死んだ様に重くなって使い物にはならない.

次に異様な事を挙げておこう.先ず,はちゃめちゃに怪しいのが,システムを立ち上げると 勝手にシステムの時間を変更する事である.その為,起動する毎にシステムの時間がずれ て行く.今迄,Chandra,Chnadra2,X20,X24に加え,PowerMac7600も使って来たが, この様な現象を経験はそんなに無い為に大いに面喰う.これは系の終了時にHardware clockに時間の書き込みを行っている為で,システムが不安定な為にこの様な問題が 生じている.この設定はYaSTの/etc/sysconfigエディタでEnvironment→Clock→SYSOHC をnoにすれば良い.直に修正する場合は/etc/sysconfig/clockでSYSOHC="no"にする. このSYSOHCをyesにしていると,system clockでhardware clockを補正する為である. こういった機能は本来ならば非常に有用なのだろうが,こう系に問題があると,Hardware clock迄にも波及してしまう.

SATAも実の所,動作は怪しい.BIOS画面でSATAをcompatcibleにせずに,デフォルトの AHCIのままにしていた事もあるだろうが,openSuSE10.1がインストール出来て起動も 取り敢え出来たのも,偶然であったのではないかと思う程でもある.どうも立ち上げの 遅い様に感じる.最初に起動して,loginした時点でも依然HDDは回転しているし, ウィンドウマネージャーも軽量なfvwm2にしているにも関わらず,立ち上がりに時間が 掛る.実際,X24と比較すると立ち上がりでは,かなりモッサリした感じがある.

そして決定打はUSBやIEEE1384機器を認識するものの,利用出来ない事だろう. ACPIもその上使えないので,可搬性を考えるとこれも非常に大きな減点になる. この様に,945GMドライバの出来が今一つではないかと判断される.そこで,兎に角, 新しいカーネルでシステムを駆動させなければならないだろう.

カーネル2.6.19のコンパイル

先ず,Z61tのCPUはcore2Duoである.その為,CPUはEM64Tにしておくと,intelのCPUに 最適化されたカーネルが生成されるので良さそうだ.又,SMPは有効にしておく.

次に大きな問題となっているSATAに関しては,最低でもSATA_AHCIとATA_PIIXが使える様 にしておかなければならない.

# Serial ATA (prod) and Parallel ATA (experimental) drivers
#
CONFIG_ATA=m
CONFIG_SATA_AHCI=m
# CONFIG_SATA_SVW is not set
CONFIG_ATA_PIIX=m
# CONFIG_SATA_MV is not set
…以下略…

PowerManagementの設定で,Default resume partitionの設定は特にしなくても 構わない.無指定の場合は系のswap区画が利用される.そんな訳で,swapは実メモリの 2倍を越える程度にした方が良い.猶,系のswapとは別の区画を使うのであれば, ここの値にその区画を指定しておく.

カーネルとモジュールの生成が終ると,モジュールのインストールを行う. ここで,カーネルのバージョンが2.6.19であれば,モジュールは,SMPを有効にしてい れば/lib/modules/2.6.19-smpの下にインストールされる.次にカーネルと System.mapを/bootに移動させておくが,この時,/lib/modules/にインストール されるモジュールのディレクトリをファイル名に付けておく.例えば, /lib/modules/2.6.19-smpに対応するカーネルとSystem.mapの場合,カーネルは vmlinuz-2.6.19-smp,System.mapはSystem.map-2.6.19-smpにしておく. 次に,/boot/grubの下にあるmemu.lstの編集を行う.この作業はYaSTから実行しても, vvi等で直接編集しても構わないが,自信が無いのなら,YaSTがら編集すると良い. 要するに,新しいカーネル,ここの例ではvmlinuz-2.6.19-smpを追加すれば良い. 手動で直接編集した場合は,編集の後にmkinitrdを実行して,カーネルに対応する ラムディスクinitrdを生成しておく.このmkinitrdを使うと,vmlinuz-2.6.19-smp のboot時に必要なモジュールが組込まれたinitrd-2.6.19-smpが生成される. initrdを生成しておかなければ,SATAドライバをモジュールではなくカーネルに 組込む様にしておかなければならない.どちらも実行していなければ,システムを 立ち上げる事は出来ないので注意が必要である.

カーネル2.6.19の場合

取り敢えず,USB,IEEE1384にSOUNDとPCMCIAに問題は出ていない. ACPIも一応機能しているが,Suspendは微妙.一度目は成功するが,二度目でシステムが 死ぬ.又,一旦成功した様でも,Fanが回り続ける事もあり,この辺はまだ対処し切れて いない.但し,openSuSE 10.2のカーネルの方が安定して来ており,平成19年3月20日 現在では,suspend/resumeの双方で安定している.その為,無理にカーネルを自力 でコンパイルしなくてもopneSuSEのカーネル(但し,最新のもの)であれば日常的な 利用で大きな問題が生じる事は無いだろう.

電池の持ちは十分に充電した状態で大体2時間40分程度と出ている.X24の電池の事を 考えると,決して悪い値ではないが,最近のPCで考えると短い方.7セルの電池で漸く並と 言える水準になるのかもしれないが,現時点では試していないので分らない.

猶,Hibernationはメモリが1Gもあればそんなに速いものではない.多少もたつくが, 必要に応じてシステムを立ち上げ,shutdownするのとそんなに違いはないのではないか と思う程である.

wireless

Z61t 9440221はIntelのPRO/Wireless 3945ABGを用いている.openSUSEには, ファームウエアのイメージファイルも含まれているので,自分でカーネルをコンパイル した場合,後はモジュールのみを生成すれば良い.

先ず,カーネルのモジュールは http://ipw3945.sourceforge.net/#downloadsからipw3945-1.2.0.tgz (平成19年1月20日(土)現在の最新版)を入手する.コンパイルとインストールの手順の 詳細は http://ipw3945.sourceforge.net/INSTALLを参照すれば良い. 基本的に,適当なディレクトリで,ipw3945-1.2.0.tgzを展開し,ipw3945-1.2.0に 移動して,makeと入力する事でカーネルモジュールipw3945.koを生成する. モジュールのインストールは以下の様に行えば良い.

# cp ipw3945.ko /lib/modules/$(uname -r)
# depmod -a

無線LANの設定は,YaSTを用いて行えば良い.無線と有線の切り替えは,kinternetを 用いると簡単に行える.ウィンドウマネージャにKDEを指定していれば,kinternetを 起動すると,Task barにkinternetのアウコン(プラグの格好をしている)が現われて いる.通常はマウスの右ボタンでアイコンをクリックするとメニューが出現する. ここで,インターフェイスから無線LANのインターフェイス(多分,eth1)にチェックを 入れて,再び,kinternetのアイコンをマウスの右ボタンでクリックして今度は ワイヤレス接続....を選択する.それから,ワイヤレスネットワークのスキャンを選ぶと ウインドウに無線LANの一覧が表示されている筈である.それから接続先を選択して, ウインドウの下部にある接続ボタンを押すと,WEPキーを聞いてくるので必要に応じて 入力すれば良い.猶,暗号化でWPAの場合はYaSTで予め無線LANの設定を行う必要がある. kinternetはWPAには対応していないとの事である.

openSuSE 10.2の場合

openSuSE 10.1の諸問題が色々と解決されているかと思ったが,実際は想像以上の曲者 であった.デフォルトのカーネルを使って起動も可能であるが,suspendが出来ない. 但し,最新のカーネルに更新すれば問題無く動作するので,早々にアップデートする事. 次にネットワークも良く分らない動作をする.これはKDEのkinternetを用いろという 事なのだろうか?fvwm2が主のold typeな人にとっては不便な事が多い.

しかし,それ以上に大変なのがTeX環境である.openSuSE 10.2にアップグレードした 場合,xgdviが上手く動作しない.これはXのフォントの格納先が変更になった事に 因るものでもある.そんな訳で,10.1でちゃんと運営出来ていて不自由が無ければ, 無理にopenSuSE 10.2に移行する必要は無い.

このTeXのxgdviの問題は,ln -s /usr/share/fonts /usr/X11R6/lib/X11/fonts でリンクを張っておく必要がある.これを怠っていると,xgdviでplatexで生成した dviファイルの閲覧が出来ない.因に別のPCに新規インストールしたが,最初はxgdviも 動作していたが,日本語環境を整えていく内に動作しなくなった.結局,上記のリンクを 張る方法で解決している.SuSE10.2にはその他に色々と問題があるが,まだ纏め切れて いないので,ここでは書かないでおく.勿論,私の使い方に問題がある可能性は捨て切れ ない点も大きい.

SuSE 10.1では試していないが,SuSE 10.2でのxglは非常に楽しい. SuSE 10.1ではfvwm2で通して来た私も,10.2からは専ら,XGL+Berylで遊んでいる. 正直な所,CPUに無駄な負担を掛けている所もあるが,操作性等では非常に優れているし, 使っていても楽しい.が,結構不便な事も多く,例えば,xgdviではdviファイルの閲覧を 行っていると突然,xgdviが落ちたりする.又,openSuSEに附属のsurfは正常に動作せず, SINGULARのサイトから入手したsurf,sourceforgeからコンパイルしたsurfを使うと, 機能的には動作するが,全体が半透明になってしまう.これはxzgvと言った アプリケーションでも同様で,全体が半透明表示になるので,何が表示されているのか 意味不明となる.恐らく,gtk-1.2を用いたアプリケーションが駄目なのだろう.

Xen

openSuSEにはXenに対応したカーネルが附属している.又,YaSTを使えば仮想マシンの 導入も容易になっているのが大きな特徴でもある.Xenに対応したカーネルは システムのインストールで入れておくか,後でも,YaSTでパッケージのインストールを 行えば良い.猶,Xenには完全仮想と準仮想の二種類がある. Xenの構成は,仮想マシンの下部にハードウエアとの遣り取りを行う仮想マシンモニタ がある.ここで,完全仮想の場合は個々の仮想マシンが完全に独立したもので, 各々の仮想マシンが独立して仮想マシンモニタと通信を行う.準仮想の場合は, 仮想マシンに最下層のOSのAPIが潜り込んでおり,ハードウエアを使う場合には, 仮想マシンモニタではなく,OSのAPIを用いる.その為,仮想マシンには,OSを利用 する為のパッチが当っていなけば使えない.完全仮想の場合にはその様な必要性は 全く無い.而し,完全仮想を利用したければ,ハードウエア自体が対応していなければ ならないそれに対して.準仮想の場合はハードウエアへの要求は特にない. ここで,ThinkPadのZシリーズは全てBIOSで仮想マシン対応が切られており,私の Z61tはcore2duoの下のクラスの為にCPU自体に機能が無いと泣ける状況にある. その為,準仮想で遊ぶしかない.ZシリーズでWindows等を使いたければ,Xen以外の 環境,例えば,VMwareを使う事になる.

但し,準仮想化でも,自分のコピーを複数走らせて遊ぶには悪い訳ではない. 先ず,coreduo,core2duoの様に複数のコアが動作する環境では,その個数に対応 した仮想マシンを起動させて内部的にクラスタで遊ぶ等と応用は幾らでもある. その上,準仮想ではOSのAPIが仮想マシンに入る為に,その分,仮想マシンモニタでの 処理が減る為に,完全仮想よりも処理速度が向上するという利点もある. その為,Z61tをOSのデーパートにする事は無理としても,メモリとディスクの許す 限り,Xenに対応した仮想マシンを動作させて遊ぶ分には十分であると言える.

そんな訳で,Xenで遊ぶには,本体と同じopenSuSE-10.2を利用するのが最も手軽 である.YaSTを用いたXenの設定では,メニューに沿って行えば良いので,openSuSEの インストール用DVD/CDをCD-Driveに設定して作業を行うと良いだろう.

YaSTのシステムからXenを選択すると,仮想マシンの制御画面に移る. ここで仮想マシンの生成,起動と停止,そして削除が行なえる.仮想マシンの生成は 追加ボタンを押すと,仮想マシンの設定画面に移る.仮想マシンのインストールは openSuSEの場合は非常に簡単に行える.調子にのって色々なパッケージを詰め込むと ディスクやメモリを大食いするので注意が必要.

取り敢えずインストールと起動には成功する.但し,仮想マシンに526MBのメモリを 割当てた事もあって,全体のメモリを圧迫して使える環境とは言い難い. 少なくともメモリは最低1.5G,出来れば2G以上は欲しい.勿論,これはopenSuSEを 何も考えずに標準的なパッケージをインストールした為でもある.コンパクトにす れば問題は無い筈である.

KNOPPIX/Math 2006(DVD版)

KNOPPIX 5.0.1ではシステムの起動もHDDのマウントも可能.USBも使えているので, IEEE1394も使えるだろう.但し,Wirelessの方は無理.こちらはインテルのサイトから, ドライバー等を入手しなければならない.一方で有線ネットワークの方はちゃんと認識 しているので,一応は問題無いだろう.又,ACPIの方は,Suspend/Resumeは試していな いが,/proc/acpi以下から情報そのものはちゃんと取れている.

この様に一見正常に動作している様に見えるが,それではKNOPPIXをインストールしよう としてknoppix-installerから呼び出すqpartedでパーティションを弄ろうとすると, qpartedがあっさり落ちてしまう.とは言え,Core2Duoも2CPUとして認識しており, KNOPPIX/Mathの起動時には二羽のペンギンが並んで出現している.そんな訳で, CD-ROM/DVD-ROMから起動させて遊ぶには先ず問題は無い.

KNOPPIX 5.1.1日本語版

こちらも32bit版である.このKNOPPIXの大きな特徴は3D-Desktop環境として, Berylが導入されている事だろう.最初からBerylで遊びたければ,KNOPPIXを 立ち上げの時点で,boot:プロンプトが出ている時にdesktop=berylでWindowManager としてBerylを指定しなければならない.又,Z61tではscreen変数を指定しないと, 画面の大きさがVGAとなる様である.その為,screen=1440x900も指定する. 具体的には,以下の様に入力すると良い:

knoppix desktop=beryl screen=1440x900 depth=24

因に,KNOPPIX独自のパラメータの設定を行う場合は,先頭にknoppixを置いて, KNOPPIXのパラメータを空行で区切って並べれば良い.

Z61tは統合チップだが,Berylで遊ぶには十分な能力がある.設定を色々せずに 遊ぶ事が可能なので,このBerylは好き嫌いは別として,一度は触って遊んだ方が良い.

DVD/CD-PlayerとしてのZ61t

Z61tの便利な点はDVD/CDの再生が行える事だろう.Z61tは歴代のThinkPadの中でも お遊びの要素が高い方で,出来はともかくとして,キーボードの左右にはスピーカーが 実装されている程でもある.そんな訳で,遊びに使わなければ勿体無いと思われる.

そこで,最初にSTAXの内耳型イヤホン(正式にはイヤスピーカー)SR-001で試し, それよりはもう少し本格的なSTAXのイヤスピーカーシステムSRM-T1S+Signatureに 繋げてみた.

その結果,CD-Playerとしての音質は中々で,馬鹿に出来る物ではない.正直な所, 予想した以上の音質で下手なポータブルCD-Playerよりも音が良い様に感じる程 である.但し,比較対象が5年以上前の製品になるので,その意味では公平とは言い難い だろう.派手なオーケストラの曲も混沌としたものではなく,割と正確に再生している 様に感じる.音質は予想以上に良く,下手にオーディオ機器を買い足すよりも専用のPC を追加した方が良いのではないかと本気で思う程である.

猶,難を言えばアプリケーションによって結果が異なる事だろう.例えば,曲の切れ目 でブチっと大きな音がするものや,高音で音が割れるものもある.更に,途中で勝手に 演奏を中止するものがあるし,ボリュームが全体的に小さ過ぎるものから大き過ぎる 物等と色々である.

OpenSUSEに附属のもので,動作に問題が無いのはAmarok程度である.Amarokは iTune風のシステムだそうで,個人的にはもっと単純なものの方が良いのだが, wikiに接続して作曲家のデータを拾って来る等と面白い機能もある. 正直な所,こういった代物は20年前のSONYなら出しそうなものなのだが, 出ていない事を考えると普通のメーカーになってしまったと言う事なのだろう.

使い勝手

前述の様に何かとゴツイ感じもあるが,Wideの御陰で液晶の高さはX24と実の所大差は 無い.違いは横幅で,X24と比較して横幅がある為,狭いキーに慣れていると,最初は 何かと打ち間違いが多くて使い難いが,慣れるとこのキーもペナペナした感じも無く, しっかりとしていて悪くはない.但し,touchpadは正直な所邪魔である.微妙な所で touchpadに触れて思わぬ事が生じ易い.そこで,私はBIOSで切っている. 又,Windowsキーも矢張り邪魔である.Altを押そうとしてWindowsキーを間違って押す 事も多く,このキーは迷惑ですらある.個人的には,touchpadとWindowsキーが無ければ と思うのだが,Windows利用者にとっては,こちらの方が良いのだろう.

Z61tの液晶はX24と比べて明るくて綺麗である.1440X900にしていると,emacsの文字も 小さく老眼には辛いのではないかと思う程で,この辺は好みが分れるかもしれない. 但し,X24の画面に慣れていた私にとってはこの広さは嬉しい.Chandra2からX24に 移行した時よりも広さに感動する(ChandraからChandra2に移行した時も嬉しかったが). 横幅があるのも悪くはない.但し,Windowsの様に最大化で画面を一杯に被う様な事をし ていれば,この有難味は少なくなる.

熱の問題はX24と比較して随分と良くなっている.X24は底面が懐炉の様に熱くなったが, Z61の場合,それ程底面は熱くならない.寧ろ,パームレストの方が熱くなるが,X24と比較 して熱いものではなく,長時間使っていると,気になる程度の熱さである.

WindowManagerでolvwmが使えなくなって久しいが,10.1では安易にSRPMから コンパイルする事もパッケージの依存性の問題で出来なくなっている.勿論,olvwmに 固執する訳ではないが,あの雰囲気が好きなので,この点には困る.そこで,fvwm2に 現在は移行し,多少,olvwmの雰囲気に似たテーマを探して自分でカスタマイズしている. olvwmと比べて.fvwm2rcに色々と書込まなければならない点が気に入らないが, 私は俗に言われるOld-Typeなのか,fvwmやmwmの方が最近のKDEやgnomeよりも余程 好きである.それにfvwm2も調べてみると結構使いたい機能も揃っている上に楽しそうで 良い.

上の画面のハードコピーに示す様に,emacsも余裕で二つ並べられる.VMware Player も余裕である.勿論,縦も普通にあるのも悪くはないだろうが,可搬性と様々な場所での 利用を考えると高さが低い分,変に邪魔にならないのが良い.

猶,解像度はX24と比べて高いが縦はX24と同程度になるので,その分文字も小さくなる. emacsで文章を打っていると,","と"."が一寸分り難いのが問題か. この辺は,ディスプレイにドット抜けでもあれば大変だ.実用上の限界に近いのではない かと思う.

XGL

前述の様に,fvwmやolvwmの様な古い環境の方が好きなのだが,流石にxglは面白い. openSuSE 10.1よりxgl+compizの環境の構築は容易である.単純にパッケージの インストールを予め実行しておき,それからroot権限で,gnome-xgl-switch --enable-xgl を実行すれば良い.但し,ハードウエアの制約もある為,どの機種でも動く訳ではないが, 新し目のATI,NVIDIAのGPUやIntelの統合チップであれば動作可能である. 全般的にcompizよりもberylの方が軽くて機能も上である.猶,KDEの環境ではcompizや berylの環境設定は出来ない.

BerylのインストールでYaSTを(10.2の環境で)使う場合には, 先ず,"YaSTのインストールのソースを変更する"から,以下のサイトを追加する:

OpenSuSE 10.3の場合,インストール終了後にレポシトリの登録がより簡単に行え る様に修正されているのでその点,楽になっている.