IBM X24

ThinkPad X20
English Page

DVD-ROM/CD-RW DriveとIXY DVMをIEEE1394で接続した様子

ThinkPad X24の特徴

X24はX20の(最終的な?)後継機種である。外観及び大きさはX20と違いは 殆ど無いが、X20とはX22から大幅な内部的な変更が生じている為、全くの 別物となっている。例えば、X20ではEtherportのみでFirewireとIrDAは 無かったが、X22よりこれらも附属しており、これが外観上の違いとなって いる(但し、側面を見た時のみ)。更に、Etherも以前のieepro100では無く、 別のもの(IBM 82801CAM(ICH3)Chipset)となっている。その為、SuSE7.1等 の古いもので、ネットワークを介したインストールでether portの認識に 失敗している。又、VideoもATI Rage ProからATIのRadeonに変更されており、 XFree86 4.1.0からRadeonのDRIドライバが使える。又、CPUもPentium III だが周波数が1GHzの大台を越えている。が、通常の利用ではX20と比べて 筐体が極端に熱くなる事は無いが、それでも全体的に熱くなっており、 通気口は特にX20と比べて熱い。熱暴走の話もチラホラ聞くが、排気口を 塞いだり、底から熱が逃げ難くでもしない限りは暴走しないのではないかと 思うが、個体差もあるのかも知れない。電池駆動では3時間30分程度は使え そうである。この点はカタログで4時間10分と唄っているが、実際はX20より 少し長目な、この程度の時間で終るのではないかと思う。 但し、Linuxの場合はWindowManagerにも依存する様で、twmにolvwmやmvmの様に 古くて軽いWindowmanagerであれば3時間30分は固いが、enlightenment、kde の様に今風で重いものになると、2時間30分程度になるかもしれない。

X20との違いの一つにメモリの型がある。X24ではPC133のメモリを用い、 512MB迄認識可能との事。現在、神和電機謹製の512MBメモリを装着している。 X20よりX24に移ったのも、メモリが320MBでは流石にキツかった為である。 実際、MPEGアニメーション作成を行っているとグングンとメモリを消費し、 800MBを軽く喰ってくれたのには甚しく困惑した。尚、このメモリに関しては 後日談になるが、640x480の277フレームのMPEGアニメーションを作成しよう として、実装メモリの内、620MBを喰い潰し、swapは700MBを喰って、1.3GBを 使うと云う羽目になっている。結局、X24でも十分では無く、メモリはある だけあれば良い事になる。ただ、1998年のchandra2で96MBのメモリを"大容量" と喜んでいた事を思えばとんでもない事になっている。 その他にはRadeonが実装されている事も大きい。更に、XFree86の4.xで、 一向にMach64のDRIドライバがサポートされる様子が無い事もある。

X20で注意すべき事に、レジューム中にキーボードに触れると非常に高い 確率でシステムがハングアップする傾向があったが、この点に関しては、 X24では、X20の様に蓋を開いて20秒程三日月マークが点灯する事も無い程、 迅速に復帰する為か、システムのハングアップは生じていない。 この点は後期型の利点だろう。一応、X20と比べると筐体の加工精度の悪さ を除いて欠点は見当たらない。因に、私は明るい液晶では目が疲れて辛いの で、X20やX24の様に暗い液晶の方が目に優しくて有難い。しかし、外で利用 する事を考えると不向きである。この点は、X24は持ち運びが可能な "事務機器"と了解すれば理解出来なくもないが、不評にめげずに液晶を変更 しないIBM側の割切り方も凄いと言える(実際は細かな修正が色々入っている らしいのだが…)。但し、電池の事を考えると徹底して液晶を暗くておくのが 得策でもある。その辺は利用者の考え如何によるだろう。

尚、ハードウエアのスペックが向上した一方で、筐体の組立精度はX20と 比べて随分と落ちているのではないかと思わせる点がある。どうも蓋のラッチ の締が不完全で押すとフカフカしている。外れを引いたせいかもしれないが、 ThinkPAD信者にとっては考えられなかった事だろう。その一方で、X20の PCカードスロットは非常に固く、PCカードの不用意な挿入・排出で筐体を 破壊しかねない状態であったが、X24では普通に挿入・排出が行える様に なっている。これは精度が落ちたのでは無く、その様に修正されたのだと思う。 逆に言えば、X20が固過ぎるのであって、今度は逆のばらつきに遭遇したの かもしれない。最近、ThinkPadの質が落ちたと話に聞くが、閉めた蓋が フカフカしている有様を見れば納得出来るかもしれない。而し考えように よっては、利用者がパームレストを貼り易くしたのかもしれない。 品質のばらつきが多ければ、品質の低下と言えるだろうが、これは店頭で 確認し難いので判らない。その他に、HDDは時々"カツン"と云った音を出す 事がある。これはHDDが回転を開始する時点で多く発生している為、 HDDのヘッドが振動で不用意に動かない様にしているラッチ機構の動作音 と思う。少し前に、IBMのHDDを振ると音がする為に故障ではないかと不安がる 人も居たが、ラッチ機構が動作している音なので問題が無い。而し、X20と 比べると全体的に静かになっているので、これがとても五月蝿く感じられる。 因にHDDはX20と同様に日立のものが使われていた。

SuSEのインストール

前準備等

ThinkPad X24にはSuSE Linuxを導入した。X24にはEther portが一つ最初から あり、従来はPowerMacをサーバーにしてネットワークを介したインストール を行って来た。今回は毎度のネットワークインストールでは無く、X24に DVD-ROMドライブを装着してインストールを行う。SuSE 8.0では、 DVD-ROMドライブを17000円程度で売られているNovacのStationシリーズ (PCMCIA接続)のものを用い、SuSE 8.1ではIEEE1394で接続するMelcoの DVD-ROM/CD-RWドライブを用いている。尚、NovacのDVD-ROMドライブを用い た場合、DVD-ROMから立ち上げられるかと思ったが、流石にそれは無理で あった。その為、FDDからインストーラーを立ち上げる必要がある。 この為に必要なBoot diskはSuSE 8.xには附属しておらず、収録された ディスクイメージから自分で作る必要がある。その為、SuSE 8.0の インストールではX20で行った様に、最初にSuSE 6.4と7.1のboot diskで 試してみた。これらのBoot FDでは立ち上げが行えるものの、PCMCIA モジュールが含まれている2枚目のFDの読み込みが行えない為、インストール が出来ない。特に、6.4には当たり前の様にeepro100のドライバがあり、 X20では使えていたのだが、X24では使えない。そこで、SuSE 7.1以下では 使えないと結論付けても良いだろう。

SuSE 8.xでは結局イメージファイルからインストールディスクを作成する 必要がある。このFDを用いるとインストーラーが立ち上がり、通常の インストールが行える。因に、SuSE 8.1で用いるディスクイメージはbootと module1,module2,module4の計4枚である。ここで、boot diskの生成では MS-Windows環境であれば附属のツールを用いると作成が行える。 勿論、MS-Windows環境以外でもディスクの作成が行える。例えば、 PowerMacのLinux環境でdd命令を用いてディスクの構築を行っている。 ここでdd命令は以下の様に使う;

      dd if="ディスクイメージファイル" of=/dev/fd0
    

FDDにFDを挿入した状態で、上のddを実行すれば目的のディスクが作成出来る。 この場合、ifとofの引数を間違ってはならない。下手をすればディスクを 潰す可能性があるので、注意する事。

SuSE 8.0、SuSE 8.1と比較すると、インストーラーの立ち上げ時間は徐々 に短かくなっている。但し、SuSE 8.2から立ち上げ時間の違いは然程無い 様である。尚、これはUSBデバイスが速くなった以上に、インストーラ 側の工夫が大きい様にも感じる。少なくとも、SuSE 7.1の様に、スイッチ を入れてから1時間後にインストーラが立ち上がる様な間抜けな事は無い。

とは言え、実際のインストーラの立ち上げに辿り付くには矢張り時間がかかる。 結局、インストール開始までには30分程度は必要だろう。尚、SuSE 8.xでは、 システムをある程度立ち上げるとインストーラの画面の大きさの設定 (VGAかSVGA)、テキスト端末環境でのインストール等の選択がが行える。 放っておくと、デフォルトのVGAサイズでGUIを用いた派手なインストーラが 起動する。多分、FBDevを用いているのだろうか。SuSE 8.0ではこれでもかと 云う程の結構派手で格好も良いアニメーションがある。昔、漢字Talkの インストールでFDが一枚づつ移動して行くアニメーションを見た MS-Windows 3.1使いの人が甚感心していたが、それと同じ感覚になる。 寧ろ、それと比べてもSuSEの方が派手でセンスも良い程である。 流石にSuSE 8.1やSuSE 8.2ではこのアニメーションは無くなっている。 遅い計算機で文句を言った人でも居たのだろうか。SuSE 8.2ではブラウザ式 に好きな順番で設定が行える方式となっている。このSuSE 8.2ではマウス等 のポインティングデバイスが使える環境である事がより望ましい。低スペック の計算機等ではこの作業が重くて苦痛になり兼ねないが、Pentium III程度 であれば非常に快適である。昔のYaSTの様にコンソールを用いずにGUIを 用いた方が快適なので、下手に我を張るべきではない。

インストーラー

インストールに用いる管理ツールは、前述の様にSuSE 8.0以降になると従来 お馴染のYaSTは引退し、YaST2のみとなる。尚、SuSe 8.0では一応、YaSTも 名目上存在しているが、操作性はYaST2と同様のテキスト端末向けのYaST2 である。SuSE 8.0のYaST2はX11環境で無ければ使い勝手が非常に悪く、特に パッケージの選択になると使うのが苦痛になる程である。その為、昔のYaST の操作性に憧れてSuSE8.0のYaSTを使うとたちまち失望するだろう。 但し、8.1で大幅な改善が見られ、従来のYaST程、単純で見通しの良いもの ではないが、それに近い使い方が出来るものとなっている。但し、従来の YaSTが消えた理由の一つに/etc以下のディレクトリ構成がSuSE 8.xと従来 のSuSEでは大きな違いがある為、全く同じ感覚で使う事は出来ない。 尚、インストーラが立ち上がると、勝手にパーティションの設定や パッケージの選択を行っているので、何も考えない場合は、OKを押すだけで 済むだろう。しかし、パーティションの設定やパッケージの選択等の詳細な 設定も可能である。順番としては、パーティションの設定を行い、 パッケージの選択を行う事になるだろう。但し、このインストーラの操作性は 従来のYaSTと比べて極めて異質なものである為、従来のYaSTの流儀で作業を 進め難いのが難点である。特に異質なのが、画面に表示されている一覧で、 青くなっている作業項目を押して変更を加えないと、デフォルトのままで インストールされる事だろう。これは、他の作業がウイザード調で"次"を 押して行けば順に設定が行えるので、惰性でやってしまう。勿論、この設定 画面に戻す事が可能なのだが、これには注意が必要だろう。尚、この様に、 設定をWWW風にしてくれているのは、判っていれば悪いものでは無い。 尚、SuSE 8.0迄はパッケージの纏め方もSlackware風であったが、SuSE 8.1 より、suseディレクトリに平面的にrpmパッケージを収録する方法となって いるので、パッケージの選択を従来と同じ感覚で行おうとすると面喰う 可能性がある。

パーティションの分割

X24には20Gと30Gのハードディスクを持ったものがある。私が購入したものは 20Gのタイプである。このディスクには1.1G程度のVFATの隠し領域があり、 この個所が残っていれば何時でも出荷初期状態に戻せるとの事。この工夫は X20でもあり、この様にする事で、復旧用のCD-ROMを附属しなくなったそうで ある。何も指定しなければ、これらの領域は放っておかれ、残りの6GBの領域 にインストールされる。今回もLinux以外は不要の為、大幅に削除するが、 隠し領域の方は例によって残しておく。一般的に8Gを越えるディスクで古い liloを用いる場合、古いliloではLinuxカーネルを先頭から8GB以上先の パーティションに置くとBoot出来ない問題があるので注意する。 更に、古いPCではBiosの問題で8GB以上が認識されない事もあるが、BIOSの アップデートを行えば利用可能となるものがあるとの事。例えば、Chandraに そんなアップデーターが存在していた。勿論、古い機種で8GB以下のHDDを 利用している場合は、この問題が表面化する事は無い。この様に新しい機種 で大きなHDDが付属している場合には注意が必要となる。尚、私の様にLinux 専用機にする気がないのであれば、以下の細かな分割は行なうべきではない。 又、最近のHard diskは非常に安価であるので、心配ならば新しいHDDをX24 に装着した方が良い。このHDDの置換は非常に容易である。単純に螺を回して HDDを引き抜き、同様に螺を回して取り付け金具等を付け替えるだけで済む。 猶、東芝の40GBのディスク(MK4018GAS)に装換したが、このディスクは やや発熱が多い様で、20GBのものと比較すると電池の持ちも短くなる。 この辺には注意が必要かも知れないが、出荷状態に復旧する事の容易さを 考慮すれば、この方法は非常に良いだろう。

次に、ディスクの分割は以前のX20の様に細かく分割すると管理が面倒になる 為、比較的大雑把に行う事とした。これは/usr、/usr/localに/usr/shareと 細かく分割した結果、全体的に大きな空があっても、個々で過不足が目立った 為である。特に何かと怪しいアプリケーションをインストールしたりする場合 は、パーティション分割を細かくしない方が良いだろう。SuSE 7.1より Reiserfsがつかえるが、SuSE 8.0にアップグレードした時に、/がReiserFS であれば、reiserfs.oの読込みがboot時に行えないので、initrdを構築する 必要が生じる。SuSEの場合、initrdを生成する為のスクリプトがあるが、 この手間を考えて、X24に附属のディスクでは/をext2、それ以外の個所で ReiserFSも併用する方針とした。その為、今回は/、/homeを2Gのext2とし、 /optと/varを3G、/usrを6GのReiserFSとしている。ここで、/optを3Gとした のはKDEがそこにインストールされる為であり、/usrを6GにしたのはX20で /usrを4Gにしていて、その95%利用した実績がある為だが、これはパッケージが 膨大なSuSE Linuxを用いている事と、 怪しい数学アプリケーションで/usrを 膨らませる傾向がある為で、一般の人であれば、4Gもあれば十分かもしれない。 更に、swapはアニメーション作成でX20のswapを500MBにして非常に苦しい思い をした為、今回は大きく1.2Gを割当てている。以下にfstabを載せておく。

/dev/hda5	/	ext2	defaults 1 2
/dev/hda1	/boot	ext2	defaults 1 2
/dev/cdrom	/media/cdrom	auto	ro,noauto,user,exec 0 0
devpts	/dev/pts	devpts	defaults 0 0
/dev/dvd	/media/dvd	auto	ro,noauto,user,exec 0 0
/dev/hda10	/home	ext2	defaults 1 2
/dev/hda9	/opt	reiserfs	defaults 1 2
proc	/proc	proc	defaults 0 0
usbdevfs	/proc/bus/usb	usbdevfs	noauto 0 0
/dev/hda7	/usr	reiserfs	defaults 1 2
/dev/hda8	/var	reiserfs	defaults 1 2
/dev/hda11	/work	ext2	defaults 1 2
/dev/hda6	swap	swap	pri=42 0 0
    

HDD上のファイルシステムのマウントポイントの名称はインストーラー側で 出て来た名前を選択して使っている。

尚、東芝の40GBのディスクでは方針をやや変更している。これはReiserFSが 本当に良いFile Systemかどうか判らなくなった為でもあり、ここでは新規に XFSを用いる方針に変更した。参考迄に東芝ディスクのパーティションに 関して、/etc/fstabの内容を示しておく。今回のパーテション分割では /tmpを大きく使う方向に変更しており、その為に/を大き目にしている。 これは、SuSE 8.2にアップグレードしようとした時に/が足りないと警告が 出た点もあるが、kinoの編集で大きな領域が突発的に必要になると感じた為 でもある。

/dev/hda3            /                    xfs        defaults              1 1
/dev/hda1            /boot                ext2       defaults              1 2
/dev/hda8            /home                xfs        defaults              1 2
/dev/hda6            /opt                 xfs        defaults              1 2
/dev/hda5            /usr                 xfs        defaults              1 2
/dev/hda7            /var                 xfs        defaults              1 2
/dev/hda2            swap                 swap       pri=42                0 0
devpts               /dev/pts             devpts     mode=0620,gid=5       0 0
proc                 /proc                proc       defaults              0 0
usbdevfs             /proc/bus/usb        usbdevfs   noauto                0 0
/dev/cdrecorder      /media/cdrecorder    auto       ro,noauto,user,exec   0 0
/dev/cdrom           /media/cdrom         auto       ro,noauto,user,exec   0 0
/dev/sda             /media/floppy        auto       noauto,user,sync      0 0
/dev/sda /media/sda auto noauto,user,exec 0 0 #HOTPLUG B3Fu.oDWa+wJ1Pb2
    

尚、USBやIEEE1394に対応したStorage機器を接続した場合、fstabは以下の 様になっている。この例ではIEEE1394に対応したCR-RW/DVD-ROM機器である。

/dev/hda5       /       ext2    defaults 1 2
/dev/hda1       /boot   ext2    defaults 1 2
/dev/cdrom      /media/cdrom    auto    ro,noauto,user,exec 0 0
devpts  /dev/pts        devpts  defaults 0 0
/dev/dvd        /media/dvd      auto    ro,noauto,user,exec 0 0
/dev/hda10      /home   ext2    defaults 1 2
/dev/hda9       /opt    reiserfs        defaults 1 2
proc    /proc   proc    defaults 0 0
usbdevfs        /proc/bus/usb   usbdevfs        noauto 0 0
/dev/hda7       /usr    reiserfs        defaults 1 2
/dev/hda8       /var    reiserfs        defaults 1 2
/dev/hda11      /work   ext2    defaults 1 2
/dev/hda6       swap    swap    pri=42 0 0
/dev/sda /media/sda auto noauto,user,exec 0 0 #HOTPLUG B3Fu.oDWa+wJ1Pb2
    

パッケージの選択

パッケージの選択では、デフォルトのままでも構わないが、日本語環境や その他の毛並の変ったアプリケーションを色々と入れたい場合には、 詳細設定を行う必要がある。この詳細設定では細かくアプリケーションが 分類されている。これをもう少し大まかに分類した表示に切り替える事も 可能だが、テキスト端末の場合は、このままで作業した方が、 アプリケーション一覧のスクロールをせずに済むので、多少分類が繁雑だが、 デフォルトの表示のままで良いだろう。尚、私の購入したSuSE 8.0には 何故か日本語環境のj1ディレクトリの個所が無かった。ここにはfreewnn、 namazuとcjk-latex等と割とマニアック系のものが含まれているので、必要が あれば、SuSEのFTPサイトから入手する事になるだろう。又、SuSE 8.1では 日本語関連のパッケージが容量の問題で一部削除されている。例えば、 cjk-latexやfreewnnは含まれていない。而し、cjk-latexは無くても、 ptexがSuSE 8.0のDVDとCD-ROMの両方に含まれているので、7.1の環境で cjk-latexに馴染んでしまったのでなければ不要だろう。そんな訳で、ftpで 絶対入手しなければならないものは実際は、個人の嗜好を除けば実は無い と言っても良いだろう。

APM

これはSuSE 8.2で顕著だった事である。デフォルトのカーネルはACIPを用い る様になっている。ところが、この状態では非常にシステムが不安定で、 まともに使える環境にはならない。その為、カーネルのパラメータに、 "acpi=off apm=on"を入れている。apmをonにし、apmdを起動していれば、 システムのサスペンドが行える。apmの利用の有無は別としても、acpiは 必ずoffにしなければならない。

Xの設定

パッケージのインストールが一通り終了すると、Xの設定に入る。 Xの設定では、X24はVideoカードにATI Radeonを用いている為、それに適合 した設定を行う。尚、SuSE 8.0と8.1ではXFree86 4.2.0が附属している。 この4.2.0以降にはRadeonのドライバーも含まれている。その為、SuSEの 自動設定のままでXの最低限の設定が行える。尚、4.2.0にはRadeonの DRIドライバも含まれているので3Dのアクセラレーション機能が使える。 この場合、インストーラーの設定で"3Dのアクセラレーション機能を有効に する"をチェックする。こうすると関連のモジュールが組込まれる様になる が、実際はこれだけで不十分で、インストール後にrootの権限で switch2xf86_glxを実行する必要がある。これで3Dで遊ぶ事が可能になる。 このX24の3DはX20と比べても格段に良くなっており、例えば、openuniverse の様にX20では重過ぎたアプリケーションでも一応問題が無い。この辺の快適 さはX20と比べて格段に向上しており、X20で不満を感じていた処理能力の問題 が無くなっている点は評価出来るだろう。但し、Videoメモリ不足が気になり はじめる。単純にX端末として利用する場合、X20ではそこそこ動作している ものが、X24ではハードウエアの能力には余力が感じられる一方で、頻繁に HDDにアクセスしてVideoメモリが足りないと感じさせる為、実際に利用環境 としては貧弱に感じてしまう。

尚、私はWindowManagerにolvwmを用いているが、何故かウインドウの アイコン化等を行った時に、ウインドウの四隅がら出る直線が黒く残る バグに見舞われている。このバグはSuSE 7.3のLinuxPPC版でも生じている ので、案外、XFree86のradeon.oのバグかもしれない。現在、.Xdefaults ファイルに以下の設定を追加して、暫定的に解決している。

OpenWindows.IconFlashCount: 0
    

この問題も物好きにolvwmを用いているから生じているのかもしれない。 実際、他のWindowManagerで生じた事は無い。

カーネルについて

カーネルはデフォルトのカーネル(SuSE 8.0では2.4.18相当)で良い。 以前は何かとカーネルを再コンパイルしないと使えなかったのだが、 最近は無理にコンパイルしなくても良くなっていると感じる。 これはSuSE 7.1の環境のX20にSuSE 8.0のカーネルを入れた時に強く 感じた。実際、SuSEでは/etcファイルの構成がSuSE 8.0以前と以降で 大きく異なっている為、例えば、SuSE 8.1のpcmcia_csのsrpmを拾って コンパイルして、それが上手く動作する保証は無い。その上、YaST2で 何かと細かな設定を行う為、下手にカーネルの再コンパイルを行って しまうと、制御ツール等が上手く動作しなくなる可能性があるので、 熟知する迄は無理にしない方が良い。

尚、SuSEは以前は独自とは言っていても、他のパッケージの組み込み等で 不都合が生じるのは、パッケージ名称の違いに因るものが殆どであったが、 SuSE 8.0以降からディレクトリ構成の違いと云う根幹的な違いも出ている ので、以前よりも閉鎖的なLinuxのディストリビューションになったとも 感じる。

以下にSuSE 8.1のカーネル(2.4.18相当)のAPM設定の個所のみを示しておく。 実際はデフォルトのままであり、他のディストリビューションで参考になる のは結局APMの個所だけだと思う為である。

#
# PCI Hotplug Support
#
CONFIG_HOTPLUG_PCI=m
CONFIG_HOTPLUG_PCI_COMPAQ=m
CONFIG_HOTPLUG_PCI_COMPAQ_NVRAM=y
CONFIG_HOTPLUG_PCI_IBM=m
CONFIG_HOTPLUG_PCI_ACPI=m
CONFIG_HOTPLUG_PCI_AMD=m
CONFIG_SYSVIPC=y
CONFIG_BSD_PROCESS_ACCT=y
CONFIG_SYSCTL=y
CONFIG_MAX_USER_RT_PRIO=100
CONFIG_MAX_RT_PRIO=0
CONFIG_KCORE_ELF=y
# CONFIG_KCORE_AOUT is not set
CONFIG_BINFMT_AOUT=m
CONFIG_BINFMT_ELF=y
CONFIG_BINFMT_MISC=m
CONFIG_PM=y
CONFIG_APM=y
# CONFIG_APM_IGNORE_USER_SUSPEND is not set
CONFIG_APM_DO_ENABLE=y
# CONFIG_APM_CPU_IDLE is not set
CONFIG_APM_DISPLAY_BLANK=y
# CONFIG_APM_RTC_IS_GMT is not set
CONFIG_APM_ALLOW_INTS=y
CONFIG_SISBUG=m
CONFIG_VTUNE=m
    

ハードウエアの認識

X24のハードウエア関連のEtherやSoundに関してはYaST2の自動判別で容易に 設定が行える。但し、modemはYaST2では認識が出来ず、こちらに関しては 手動で設定する事になるだろう。但し、私は使う事が無い為、こちらは 放って置く。又、IEEE1394に関しても同様で、例えば、IEEE1394で接続した DVD drive等の自動認識はYaSTでは出来ない。但し、IEEE1394に関しては、 別途、カーネルモジュールの読込を行えば認識されて使える。USB FDDに 対しては、IEEE1394よりも容易で、こちらは差し込むだけで認識され、新規に モジュールの組込を行う必要はX24の場合は無い。ここで、IEEE1394とUSBの Storageは一旦認識されると/etc/fstabが書換えられており、SCSI機器の HotPlug対応のものとして認識されている。又、マウントを行う場合は、 SCSI機器に対して行うのと同様にmount -t iso9660 /dev/sda /mntの様に 行うだけで良い。尚、USB-FDDは/dev/sda1であったが、後述のDVD Driveに 関しては、通常のSCSIのCD-ROM Driveと同様に/dev/sr0である。 その他の機器では、若松で安く販売されていたUSBカメラを使って見たが、 偶々OmniVision OV511を用いたものであった為、接続してxawtvを立ち上げる だけで画像が表示されてしまった。USBに関しては使えるものは想像以上に 多い様だが、それが全て使える訳ではないらしく、使えても十分とは言えない レベルも多いらしいが、このカメラは非常に実用的な水準にある。

この様に、SuSE 8.0とSuSE 8.1では何も考えなくても基本的なインストール が行えてしまう。これには呆気に取られてしまった。一方で、YaSTでやりたい 放題だった所が、YaST2になると皆目見当がつかなくなっているのが難点 だろう。

USB機器

X24はUSB 1.1に対応しており、最近の主流となっているUSB2.0に対応して いない。このUSB機器に関しては、現在、FDDとWebCAMを実際に動作させた 程度で他の機器の動作は正直なところよく分らない。FDDはシリアル接続の ものと比べるとやや遅いと感じるが、動作はちゃんとしている。 floppy driveを接続した場合、mount /dev/sda等でマウントし、 そのマウントポイントは/media/sda1等となっている。この様に、USB-Floppy に関しては認識及び書き込み動作に問題は無いが、転送速度は従来の シリアル接続のものと比較して随分と遅い。例えば、FLOPPYからブートする 場合、システムが最終的に立ち上がるまでに非常に長い時間を必要とする。 但し、SuSE 7.1の頃は最初の1枚でブートするのに1時間近かったが、 SuSE 8.0より20分程度で立ち上がっており、7.1の頃と比べると二倍は速く なっていると感じる。ここで、ddでディスクイメージをFloppyに書き込む 命令を実行すると、即座に書き込んだ様に見えるが、syncを実行すると 1分程度時間を掛けて書き込みを行う。floppyに何かを書き込んだ後には、 umountで外す前にsyncを実行した方が安全と感じる。全体的にUSB機器に 関しては一応使える水準ではあるが、パフォーマンスは期待出来ない。

次に試したWebCAMではチップセットがOV511のものだった為か、安易に USBホートに接続すれば、xawtvやmotv等で簡単に表示が可能である。 この様にUSBポートに関しては使える物は速度は別として、呆気無く使える ものらしい。このWebCAMで撮った絵を以下に示しておく。

尚、現時点ではUSB2.0に対応した機器が多く出荷されている。 このUSB2.0も直ちに利用可能であれば良いのだが、Linuxでは対処し始めた 段階らしく、実際にどの程度使えるか分らない。FDDの動作を見ていると、 取り敢えず使える水準であって、それ以上のものでは無い様だ。特に、X2x ではUSB 1.1でUSB 2.0に対応している訳では無いので、仮にMS-Windowsで 使う場合でも、USB 2.0で遊びたければ、USB 2.0のPCカードが必要になる。 但し、X22以降からFireWire(IEEE1394)が標準で附属しており、こちらが使え れば、USB 2.0が使えなくても多少は我慢が出来るかもしれない。

IEEE1394

X24にはUSBの他にFireWire(IEEE1394)が標準で附属している。このポートも 使えると非常に助かる。特に、マルチメディア関連が色々と使えそうである。 ieee1394はUSBと似た扱いとなるらしく、Storage機器に場合はSCSI機器と 看倣すらしい。一旦、WebCAMで味を覚えると、是非、IEEE1394でも使いたい ところだが、先ず、Webで見てもUSBと比較して情報はあまり無い。更に、 製品を見ていても、IEEE1394に対応したものよりもUSB2.0に対応したものの 方が多く、しかも、安価である。この辺はIEEE1394のライセンス料金も関連 している様で、このまま日陰者として消えてしまうのではないかと思えてし まう。但し、例外がDigital video camで、i-linkと云う名称で標準的な ポートとして普及している。その意味で、DV Camが使えると更に楽しい 事となるだろう。

先ず、IEEE1394の扱いだが、SuSE 8.0以降のカーネルにIEEE1394は少なく とも標準で含まれている。而し、dmesgを見ても、このモジュールを組込ん だ様子が無いのが気になる。そこで、無謀にもMelcoのDVD-ROM/CD-RW (CRWD-31IU)を実験目的で購入して試してみた(人柱専用機)。先ず、 SuSE 8.0のインストーラでIEEE1394の組込はKernel modulesの項目から FireWireにあるohciを選択すれば良い。機器の認識には他の機器と比べて やや時間が掛る(30秒程度)。しかし、一旦、認識すれば通常のDVD-ROM として使えて、パッケージの選択が普通に出来る。次に、SuSE 8.0の インストール後にCRWD-31IUを用いたが、ここでX24はインストール時に IEEE1394を用いていなかった為、システムの設定がそのままで認識しないもの となっている。そこで、insmod等を使ってモジュールの組込を行う必要がある。 この場合、ieee1394.oを最初に組込み、それから、対応するドライバを組込む 必要がある。SuSE 8.0では少なくともohci1394.oをinsmodで組込めば DVD-ROM/CD-RWが使える様になる。もし、insmod *.oの様に一気に組込もうと すれば、組込に失敗するので注意する事。因に件のDVDは/dev/sr0として 認識しており、DVDの観賞もogleやXineで再生して十分な速度で動作する。 そこで、モジュールの読込を自動で行う様にmodules.conf等に修正を加えて からX24を立ち上げて直し、それからDVDの観賞を行なおうとする。しかし、 DVD自体は認識しているものの、上手く再生が出来ていない。又、 Resume/suspendを行った後にDVD-ROMを認識しなくなったりする。 この現象はSuSE 8.1では見られなくなっている。この原因は良く判らない。

ここでLinuxで使えるieee1394のドライバはohci1394とpcilynxの二種類 らしい。X24でohci1394が使える事は、KDEのControlCenterでハードウエア の構成を眺めた際にohci1394の文字があった為、上記の手順で試してみて 判った事である。ここで、ohci1394が使える為、Digital Videoカメラの データを 取り込むdv1394が使える事を意味している。

尚、SuSE 8.0で実験的にIEEE1394を利用していた時は、一々、rootになって、 insmodやmodprobeで直接ieee1394.oとohci1394.oを組込んでいたが、何時も この様な処理を行うのは効率的とは言えない。この場合、/etc/modules.conf にモジュールの設定を行えば良い。因に、SuSEのSupport-DBにはPowerMacの 話になるが、/etc/modules.confに

pre-install ohci1394 modprobe ieee1394
pre-install sbp2 modprobe ohci1394
    

を追加し、それから、/etc/init.d/boot.localにmodprobe sbp2を置けば、 システムのブート時にモジュールが読込まれるとある。 ここでpre-install ohci1394 modprobe ieee1394の意味はohci1394を読込む 前に、modprobe ieee1394を実行する(ieee1394.oを組込む)事を意味し、 insmodを用いて手動で最初にieee1394.oを組込み、それからohci1394.oを 組込む事に対応するものである。従って、/etc/init.d/boot.localの 記述から立ち上げ時にsbp2を読込もうとするので、必要なモジュールが 全て組込まれる事になる。尚、不思議な事に、SuSE 8.0でsbp2を組込む設定 にしていると、何故かDVDの再生に失敗する。この現象はSuSE 8.1では生じ ておらず、非常に安定しているので、上記の設定のままで良いと考え られる。

尚、今回調べた範囲では、ieee1394の実装はまだ不完全な様で、重要な ものには使うなとあったりもする。而し、遅いものの動いていると云う USB比べ、ieee1394の方が転送速度も遥かに良い。因に、SuSE 8.1の カーネル(2.4.19に相当)にはieee1394関連のモジュールとして以下の ものがある。

amdtp.o  dv1394.o   ieee1394.o  pcilynx.o  sbp2.o
cmp.o    eth1394.o  ohci1394.o  raw1394.o  video1394.o
    

ieee1394とohci1394は既に出ているが、pcilynxはohci1394とは別の コントローラーである。dv1394はDigital Videoの取り込みが行える ドライバである。個人的に一番期待しているものの一つで、ohci1394 と組合せて使うものである。従って、DVを継いで遊びたければ、ohci 1394 を用いているものにしなければならない事になる。eth1394はIEEE1394向けの etherドライバである。この様にieee1394関連のドライバも色々あるが、 usbの方がドライバは(圧倒的に)揃っている。

尚、SuSE 8.1ではmodules.confに上記の設定をせずに、丹念に /etc/init.d/boot.localに必要なモジュールを並べている。

/etc/init.d/boot.local

#! /bin/sh
#
# Copyright (c) 2002 SuSE Linux AG Nuernberg, Germany.  All rights reserved.
#
# Author: Werner Fink , 1996
#         Burchard Steinbild , 1996
#
# /etc/init.d/boot.local
#
# script with local commands to be executed from init on system startup
#
. /etc/rc.config
#
# Here you should add things, that should happen directly after booting
# before we're going to the first run level.
#
# 以下が追加分
modprobe ohci1394
modprobe sbp2
modprobe raw1394
modprobe dv1394
modprobe video1394
    

次に、ieee1394を組み込んだ後に出現する/proc/bus/ieee1394/devices の内容を以下に示しておく。尚、この場合はieee1394には何も接続してい ない状態である。

Node[00:1023]  GUID[00061b002002770a]:
  Vendor ID: `Linux OHCI-1394' [0x000000]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(1) CMC(1) ISC(1) BMC(0) PMC(0) GEN(0)
    LSPD(2) MAX_REC(2048) CYC_CLK_ACC(0)
  Host Node Status:
    Host Driver     : ohci1394
    Nodes connected : 1
    Nodes active    : 1
    SelfIDs received: 1
    Irm ID          : [00:1023]
    BusMgr ID       : [00:1023]
    In Bus Reset    : no
    Root            : yes
    Cycle Master    : no
    IRM             : yes
    Bus Manager     : yes
    

次に、DV camのIXY DVMを接続した場合の様子を示す。

Node[00:1023]  GUID[00061b002002770a]:
  Vendor ID: `Linux OHCI-1394' [0x000000]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(1) CMC(1) ISC(1) BMC(0) PMC(0) GEN(0)
    LSPD(2) MAX_REC(2048) CYC_CLK_ACC(0)
  Host Node Status:
    Host Driver     : ohci1394
    Nodes connected : 2
    Nodes active    : 2
    SelfIDs received: 2
    Irm ID          : [01:1023]
    BusMgr ID       : [63:1023]
    In Bus Reset    : no
    Root            : no
    Cycle Master    : no
    IRM             : yes
    Bus Manager     : yes
Node[01:1023]  GUID[0000850000686da4]:
  Vendor ID: `Canon' [0x000085]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(1) CMC(1) ISC(1) BMC(0) PMC(0) GEN(0)
    LSPD(0) MAX_REC(512) CYC_CLK_ACC(100)
  Unit Directory 0:
    Vendor/Model ID: Canon [000085] / IXY DV M [000003]
    Software Specifier ID: 00a02d
    Software Version: 010001
    Length (in quads): 0
    

最後に、DVD-ROM driveとDVMを接続した場合を示す。

Node[00:1023]  GUID[00061b002002770a]:
  Vendor ID: `Linux OHCI-1394' [0x000000]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(1) CMC(1) ISC(1) BMC(0) PMC(0) GEN(0)
    LSPD(2) MAX_REC(2048) CYC_CLK_ACC(0)
  Host Node Status:
    Host Driver     : ohci1394
    Nodes connected : 3
    Nodes active    : 3
    SelfIDs received: 3
    Irm ID          : [02:1023]
    BusMgr ID       : [63:1023]
    In Bus Reset    : no
    Root            : no
    Cycle Master    : no
    IRM             : yes
    Bus Manager     : yes
Node[01:1023]  GUID[004026031501212c]:
  Vendor ID: `MELCO INC.' [0x004026]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(0) CMC(0) ISC(0) BMC(0) PMC(0) GEN(1)
    LSPD(2) MAX_REC(2048) CYC_CLK_ACC(255)
  Unit Directory 0:
    Vendor/Model ID: MELCO INC. [004026] / 1394MEL-CDRW DRIVE [000000]
    Software Specifier ID: 00609e
    Software Version: 010483
    Driver: SBP2 Driver
    Length (in quads): 8
Node[02:1023]  GUID[0000850000686da4]:
  Vendor ID: `Canon' [0x000085]
  Capabilities: 0x0083c0
  Bus Options:
    IRMC(1) CMC(1) ISC(1) BMC(0) PMC(0) GEN(0)
    LSPD(0) MAX_REC(512) CYC_CLK_ACC(100)
  Unit Directory 0:
    Vendor/Model ID: Canon [000085] / IXY DV M [000003]
    Software Specifier ID: 00a02d
    Software Version: 010001
    Length (in quads): 0
    

尚、Digital Camで遊ぶ場合、映像をDVとやりとりする為にraw1394を 組込む必要がある。このraw1394は上述のDVD-ROM/CD-RW driveをCD-RW Driveとして利用する場合にも当然必要なものである。ここでは最初に、 CanonのIXY DVMで単純にIEEE1394で接続してみた。モジュールは ohci1394,sbp2に加えて、dv1394とraw1394を組込み、その状態で予め インストールしたdvgrabを用いて、映像の収録を行った。これは dvgrab --format dv2 nekoとすれば実行可能である。 尚、一般ユーザではchmod 666 /dev/raw1394としなければ、permission の問題で使えないので注意する。上記の/etc/init.d/boot.localの 様にmodprobeでモジュールを組込む方式にしていれば、大きな問題は 無いと思う。

一応、DVで遊ぶ事は可能であるが、この様にDVの画像を収録する為に 一々命令を打込むのも良い方法とは思えない。そこで、映像の収録に 編集等も行えるソフトが欲しくなるが、有名なものではKinoと Broadcast2000がある。見た目では、BroadCast2000の方が遥かに高機能に 見えるが、扱える書式が限定される事もあって、単純にDVからの映像を 収録し、映像を切ったり繋ぎ合せたりして編集する程度であれば、Kinoの 方が使い勝手が良いかもしれない。このKinoに関しては、 Kino入門にKino 0.5のマニュアルの 抄訳を載せているので、興味があれば参照されたい。

因にKinoを使えば、IXYからの画像の収録だけで無く、PCからIXYを操作し、 更に、編集した映像(movie)をIXYに記録させる事も可能である。 ここで映像の収録は、基本的にKinoの右端のCaptureを押して、Capture 画面を出し、映像画面直下の録画ボタン(赤い○のある個所)を押せば、 IXYの映像をHDDに収録する。この場合、IXYは録画中である必要は無く、 再生中の映像やファインダーに写っている映像の収録が行える。尚、kino は場面(scene)毎や上限サイズ毎に複数のファイルに映像を分割して出力 する。これをkinoのEDIT画面で、収録した映像をappendで既存の映像 ファイルの後に付けたり、importでその前に挿入したりする事が可能である。

kinoのEDIT画面

但し、ここでの編集は不要な場面を削除したり、繋ぎ合せたりする程度で そんなに複雑な処理は行えない。こうして生成したMovieをIXYの側に送る 事も可能である。この際、IXYの側は通常のVTRとの接続と同様に、録画 にして待機させておき、Kinoの録画ボタンを押す事で、IXYを操作して、 送り込んだ映像を記録させる。

kinoのEXPORT画面

尚、X24でもほぼ満足の行く処理速度を得ている。10分程度の画像の編集 であれば、十分実用的と思う。但し、場面の切り替え等で、効果を入れる 事は出来ないので、過大な期待はしない方が良いだろう。現時点では 基本的な編集だが、将来が楽みなソフトである。

次にCD-RW Driveの件だが、これはxcdroastを用いた。このxcdroastは メニューに沿ってボタンを押して行くだけで、CDが焼けてしまう優れもの である。今回、衝撃吸収用のウレタンが張り付いたCDのBackup作成で用い たが、非常に安易に行える。

xcdroastの立ち上げ画面

CDへの書込み画面から音楽CDのBackUpを生成する。基本的に左側のボタン を上から押して切り替わる左側で設定等を行えば、音楽CDのBackUpが簡単 に出来る。

CDへの書き込み画面

音楽CDのBackUpだけではなく、適当なディレクトリを指定して、CDに焼く 事も可能である。これも基本的に音楽CDのBackUpと同様の処理を行う。

CD作成画面

尚、他の機器に関しては怪しい小物にも レポートを載せている。多分、あまり参考にはならないと思うが。

組込Modemについて

X24に組込まれたモデムはLucentのWinmodemである。このモデムのドライバは 通常のカーネルに含まれていないが、ドライバのバイナリのみが配布されて いる。SuSE 8.1専用のパッケージltmodem-kv_2.4.19_4GB-8.26a9-1.i386.rpm もあり、今回はこのパッケージを用いている。尚、ソース版もあるが、肝心の 個所はバイナリのみである。

このパッケージには幾つかの実行スクリプトが含まれているが、 各スクリプトの検索経路は/usr/share/doc/ltmodem*となっている。これは SuSEでは望ましいものではなく、その様なファイルが無いと云うエラーの 原因となる。この一番簡単な解決方法はこの設定と矛盾しない様にリンクを 張る事だろう。

このドライバーのインストールが済むと、rootでutils/it_checokoutを最初 に実行する。このスクリプトを実行すれば、wvdial向けの設定ファイル wvdial.confが生成される。一般のツールでもinit2に記述されるモデムの 初期化命令が使える筈である。以下にこのスクリプトで生成された wvdial.confを示す:

[Dialer Defaults]
Modem = /dev/ttyS1_replace_with_ttyLTO
Baud = 115200
Init1 = ATZ
Init2 = ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2 +FCLASS=0
ISDN = 0
Modem Name =
Modem Type = Analog Modem
; Phone = 
; Username = 
; Password = 
    

前述の様に、最も有用なのはInit2の行に記述された命令である。 私はSuSEでwvdialを用いているので、このInit2の命令を使って以下の wvdialを用いている。尚、電話番号、利用者名と暗証番号はXXXXXXXXXで 記述しているので通常の利用では変更する必要が少なくともある。 又、パルス式であれば、その様な設定も必要になるのは云うまでも無い:

[Dialer Defaults]
Area Code =
YaST2 configured = 1
Password = XXXXXXXXX
Baud = 115200
Load Predefined Prefix = None
Init1 = ATZ
Init2 =
Init3 = ATQ0 V1 E1 S0=0 &C1 &D2 +FCLASS=0
Auto DNS = 1
Phone = XXXXXXXXXX
Tonline = 0
Modem = /dev/ttyLT0
Modem Name =
Dial Command = ATDT
Idle Seconds = 0
Compuserve = 0
Modem Type = Analog Modem
Ask Password = 0
Username = XXXXXXXXX
Stupid Mode = 1
Force Address =
Force Address =
DialMessage1 =
ISDN = 0
DialMessage2 =
    

尚、SuSEでは内蔵モデムは/dev/ttyLT0でなければならない。 Init2が何度も述べた様に最も重要である。この行を抜いてしまうと、 モデムが上手く動作しない事もあるので注意が必要である。 最後に、lt_autoloadを実行する。そうすれば、このモジュールは 立ち上げ時に自動的に組込まれる様になるだろう。後は、この内蔵モデム を使ってPPP接続が行える筈である。

今回、このモデムを日本国内とオーストリア及びフランスで用いた。 日本国内とオーストリアのホテルでは同じモジュラジャックを用いていた為、 X24に附属のケイブルがそのまま使えた。而し、フランスでは電話側の モジュラジャックの形状は同じでも、建物側が細長いものの為に何らかの アダプタが必要になる。この様子を以下の写真に示しておく。

電話接続口(細長い方)とコンセント

このアダプタを現地の電気屋で探したが見付けられなかった。因に、X24は ヨーロッパでも利用可能な電圧の為、コンセント変換機器を国内で予め買って おけば問題無い。この際に電話の方も予め準備しておくべきだろう。但し、 今回利用したホテルでは幸いにして電話機のケイブルが外せた御陰で、X24を 電話機の代わりに接続して使った。オーストリアとフランスのホテルでも共に 0発信だけでインターネットに接続が行えた。尚、インターネット接続の為には 海外ローミング契約が別途必要になる。後は、その業者が持っている行き 先の国での接続先の電話番号が必要になるので、予め確認しておくと良い。 尚、安易に繋ぐと電圧の関係でモデムを破壊する可能性があるので、 その点は注意すべきである。

問題点

現時点での不都合点は、サスペンドから復帰後に時々マウスポインタが 固まる事。但し、X20の様にシステムが完全に死ぬ事は無く、最悪でもXを Cntrl+Alt+BackSpaceで殺すだけで済むが、もう一度蓋を閉じて開くだけで 元に戻っているので大きな問題ではない。因にX20の突然死は復帰時に キーボードを触らなければ殆ど回避出来たが、X24の固まる事はその様な工夫 とは無関係の様である。現時点で、突然X24が固まった事は無く、そこそこ 安定している。他にRadeon固有の問題として考えられる事に、olvwmで ウインドウのアイコン化とアイコン化解除の際に、四隅から出る線が残る事。 これは他のWindowManagerでもOpenLook風を選択しているとアイコン化で線が 残っている。olvwmの場合は単純に.Xdefaultsの書換えで対処可能である。 どうも、この問題はRadeonのドライバが十分枯れていない事に起因する様に 思える。又、3Dアプリケーションを利用していて、頻繁にHDDにアクセスする 傾向が見られる。これはX20では重いと感じたアプリケーションで目立ってい たが、3DのCADをX端末として表示した場合にも見られる。XFree86 4.xの DRIはUtahのGLXと比べてメモリの大食いなのかもしれない。

HP PSC-2310

HPが出している複合機PSC-2310を購入した。HPの複合機にした理由は単純に 設置面積が小さい事と、自動両面印刷ユニットがオプションにある為である。 勿論、HPの方がLinuxで使い易いと思われた事も大きい。何れにしても、非常 に廉価で売られており、メモリカードを差し込んで写真印刷が可能で、 簡易コピー機としても単体で使えるので人柱になるとしても問題が無い。 尚、ここでは事象を十分に検証し切れていないので、単なる報告として見て 欲しい。

先ず、プリンタとして使う為に、YaST2で設定を行う。先ず、DVD-ROM Drive とPSC-2310をX24に接続し、それからYaST2のハードウエアからプリンターを 選ぶ。それからマニュアルでUSB接続のプリンタにチェックを入れる。 ここで、OSが2310が出荷される以前のSuSE 8.2の為、名称はunknowと 出てくるが、プリンタをちゃんと認識している。当然、デフォルトでは 2310専用のドライバは含まれていないので、ここでは取り敢えずPSC-2150 のものを使う事にする。ここでテスト印字を行うとちゃんとカメレオンが 印刷されている。尚、hpjis-1.6にはPSC2300が含まれているので、現在は それを用いている。

このプリンタの設定で、CUPSパッケージを新規に入れた為、CD-ROMが 必要となった。この様に、パッケージのインストールを行う可能性が あるので、最初にプリンタの設定を行う場合はCD-ROM/DVD-ROMが使える 環境で作業を行った方が良さそうだ。又、スキャナを使う為には hp-officejetパッケージが必要となる。

因に、PSC-2310のMS-Windows向けのドライバは1.5G程度のHDDの空き領域を 必要とする。正直な所、PSC-2310の基本的な機能が全て使えるならLinuxの 方がドライバの出来が良いと言えるだろう。

プリンタ設定手順は、先ず、YaSTから、CUPSでプリンタの設定を行い、 それから、hp-officejetパッケージに含まれるptal-initを用いて、 ptal-init setupを実行する。ptal-initを実行する際に、プリンタの電源を 入れてX24に接続しておく必要がある。このptal-init setupを実行すると、 最初にシリアル接続のプリンタ、それからUSB接続プリンタの検出を行なおう とする。その際に、検出を行うか聞いて来るので、必要に応じてy/nを入力 すれば良い。これでxsaneからスキャナとして利用出来る様になる。 一例として、Gimpからスキャナで取り込んだ画像を以下に示しておく。

この画像では特にxsaneの調整も何も行っていない。まぁまぁの画像と思う

但し、このptal-initを実行すると、今度はprinterが使えなくなる様である。 これはどうも、私が使っているOSがSuSE 8.2の為に、YaSTで十分に設定し 切れない個所がある為らしい。そこで、/etc/printcapにlp=設定する必要が あるらしい。又、Web Browserを用いてCUPSの設定を行う様でもある。 先ず、/etc/printcapにはlp=/var/run/ptal-printd/mlc_usb_psc_2300_series を追加した。この/var/run...は/var/run/ptal-printdの下に出来たファイル を単純に指定したものである。次のCUPSの設定ではmozillaを使い、 http://localhost:631に接続する。

上側のAdministrationをクリックする。

次に、PrintersのManage Printersをクリックする。

ここで、Printerの調整や管理が行える。今回、draftでModify printerで プリンタの設定(locationの文字化け文字列を削除し、Device URIに usb:/dev/usb/lp0を指定)し、印字と画像の印刷が正常に動作する事を 確認している。尚、xv等で印刷する場合、lpr -Pdraftで印刷している。

この様に、HP PSC-2310は安価であるものの単体としても個人複写機、 デジタルカメラ画像印刷機として実用的であり、Linuxでもそこそこ使える ので、非常に価値が高いものである。今後、high,photo等を確認して行く 予定。

使用感

X24はX2xシリーズの最後を飾るに相応しい計算機である。Linuxで遊ぶ事を 考えれば、最初のX20と比較して非常に信頼性が高く、以前のChandra2で 遊んでいた程度にかなり近い。但し、手放しで誉める事は出来ず、XFree86の Radeonドライバの出来が今一つである。これは主にWindowManagerをolvwmと している場合に顕著で、レジューム後にアイコン化したclockの右半分が ディザがかかった様になる点、(脱)アイコン化で四隅の直線が残る現象がある。 それ以外はX20と比べて悪い点は工作精度の問題を除いて無い。又、CPUが 1GHzの為、熱の発生が心配だったが、X20と比べても極端に熱い訳でも無く、 多少裏面が熱く、通気口から出る排気がより熱い程度で済んでいる。 勿論、膝の上に直に置くと低温火傷になる可能性が高いので、膝の上で 使いたければ、何らかの遮蔽物(本、鞄等)が必要になる。更に、X20よりも ファンの回転が頻繁に生じる様で、この点では多少損をしている。 尚、私の通常の利用では、バッテリの持ちは雰囲気的には3時間30分は最低 持ちそうである。使い方としては、xemacsで文章を打ったり、maxima等で 軽い計算をして遊ぶ程度でしかない。この場合は、排気口が熱くなる事は 滅多に無いので、ファンが回転する事も無い。更に、連続して3時間利用 する事は通常無く、使っても精々2時間30分程度であって、限界まで用いた事は 無い。この点を加味しても、X20よりも少なくとも1.5倍は長いので非常に 便利である。尚、バッテリを長く保たせる為に有効なのは、液晶のバックライト を抑えるのが非常に効果的である。

尚、KDEを使うとCPUの負荷が高くなる様で、その結果、1時間程度は電池 による駆動時間が短かくなる様である。通常はolvwmをウインドウ マネージャーとして利用しており、電車の中ではプログラムの虫取りや 文書作成が主な為に、この様な間の抜けた事には遭遇し難い。勿論、 この現象はウインドウマネージャーがolvwmであろうが、mwmと云った古風 なものであろうが何であろうが、CPUの負荷さえ高くすればその分駆動時間は 短かくなる。下らない例では、KDEのkpat(所謂ソリティア)で遊ぶだけで、 CPU loadを3.0に上げる事もある。因に、この状態になるとX24の内蔵 ファンは回りっぱなしになって電池の消耗も激しくなる。CPUの負荷では、 kpatだけで、DOOMやカーネルのコンパイル以上の負荷を掛ける事が可能と 云った何とも情けない事になっている。これで良いのかぁ?

全体的には、X24にDVを繋げても、AirH"のCFカードモデムを繋げても、 それなりに動作し、その点では非常に良く出来ていると感じる。 又、Radeonを搭載している御陰で、3Dプログラムでもそこそこ扱える 長所を持っている。それに加えて、下手なデスクトップと比べて機動性の 面でも圧倒的に優れている。X20の時には何かと悩む事があったが、X24は 総合的に非常に良く出来た計算機であると感じている。


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ponpoko
Last modified: Tue Mar 8 09:02:20 JST 2005