THE 3rd RALLY RAID MONGOL 1997

TEAM OFFRIDE


’97 Rally Raid Mongol 参戦レポート


ETAP 9 : 30th JULY JINST>>ARVAYHEER

TOTAL 455.03km CP-1 13.00km
RCP 336.86km
SPECIAL 628.00km
LIASON 30.57km MAX TIME 17:00
もう先が見えてきたような気がしたがところがどっこい今日のステージが一番長い。とにか
く長い。乾燥した平原をただひたすら走る。これが実に疲れる。

今日はETAP9。あと2日生き残れば完走となる。あいかわらず計器周りはバラバラになる
寸前で頼みのタイラップもネタ切れになってしまった。まだ緊急用に用意してあったナイロン
ロープが残っているので何とかなるだろう。



朝スタートしてしばらくは荒れたピストもあったが120kmを超す頃からルートは大平原をひ
たすら走るようになってくる。長い。だんだん周りが乾燥してきて駱駝の姿なども見かけるよ
うになってきた。平原のはるか向こうに富士山のような格好の山が見える。進む目標ができ
るとほっとする面もある。20kmくらいずっとそれに向かって東を指して進み続けその麓を通
り越したがなおも道は続くのである。



疲れがたまってきたのかちょっとしたことで転倒する。スピードはそこそこ出ているので転倒
したまま体がざーっと滑っていくがプロテクターのおかげでウェアが破れる程度で済む。岩に
体を打ち付けるような転倒が無いおかげで毎回何とか怪我せずに済んでいる。ただ、痛めて
いる右脇腹を下にしての転倒で痛くてしばらく動けなくなることが多い。

今日のエタップそのものは砂と大きな石が交錯する広い枯れ川地帯を除いては非常に平坦
で快適に巡航していける。247km地点でコマ図に「地割れ」と書いてある。単に雨水が道を
流れて削れてできた地割れでしかない。ちょっと軽く考えていてあっさり通過しようとしたら本
当に地割れなくらい深くなっていてびっくりした大陸は何でもスケールがでかい。421kmに
もでっかい穴が開いていて平行して走っているピストがまるまる一本飲み込まれていた。

今日は福山の大橋君とずっとからんで走っている。441kmの村の中の小さな川を越すとき数
百m前を走っていた彼がいきなり溝にはまってこけていた。「跳び」と「はまり」はダメージが大き
い。ちょっと心配したがそばに停まって声を掛けるとにこにこして「いやぁー、ひっくり返りましたわ。」
と全然気にしていない様子。人車ともに大丈夫そうだ。

最後は電柱沿いのピストを延々とたどる。西川さんとなぜか合流してしまった。あともう少しでS
Sゴールのはずだがいっこうに見えない。どんどん10kmくらい行くとゴール後のリエゾンに現れ
るはずの記念碑(?)が左側1kmくらい離れた道の脇に立っている。ありゃ〜間違えた!オンコ
ースの脇の道を延々走っていたのだ。追いついてきた西川さんが「やっぱりねぇ。そうじゃないか
と思ったんだよ。でも渡辺さんがどんどん行くからついついくっついて来ちゃった。」と妙なところで
つき合いがいい。

あわてて引き返す。見通しがよいのでオフィシャルカーが駐車しているSSゴールはすぐ見つかっ
た。逆方向から進入するとペナルティを取られるので草原を横切って回り込みゴールした。

30kmほどのリエゾンを経てキャンプに到着すると今までと違い皆リラックスした雰囲気でくつろい
でいる。ここまで来れば明日のウランバートルへは間違いなくゴールできるだろうという安堵感が
漂っていた。

今日はケータリングのスタッフもサービスが(変に?)いい。「いくらでも食べてください!」とにこにこ
している。マシンも最後の点検をする。あちこち傷が付いてしまったが機能的にはどこも問題がない。
ただ今にもバラバラになりそうな計器周りを締め上げる材料がもうほとんど残っていない。頼みのナ
イロンロープもあと2mくらいしか無い。なんとかして最後まで保たせたい。排気には相変わらず白煙
が混じりオイルの消費量が多い。幸いエンジンからはまだ異音はし始めてはいない。祈るような気持
ちだ。