イギリスのベロセット社は戦前のマン島TTレースで常勝メーカでした。
エンジンの形式は初期〜1820半ばまでは2ストローク主体で1925年あたりから先進的なOHC(オーバーヘッドカム)エンジンを搭載した、レーサーを登場させ、高い技術力を誇っていました。
OHCエンジンはレーサのみならず今で言うレーサレプリカのロードモデルにも採用され、マニア達を十分に満足させました。
MACというモデルは戦前戦後を通して、ベロセット社のもっともポピュラーなモデルでした。
実用性とスポーツ性を両立させベロセット社を支えた、傑作ともいわれています。
OHVながらカムシャフトが上部に位置するハイカムシャフトOHVのため、軽快に回るエンジンに仕上がっています。
多くの場合、エンジンの発展はまずサイドバルブが登場し、そのクランク周りを利用してOHVに進歩し、最後に
OHCエンジンが登場することが多いのですが、ベロセット社の場合すでに1920年代にはOHCエンジンが
あったのでサイドバルブの発展形とは異なる、独自設計のハイカムシャフトOHVエンジンを1930年代初頭に
登場させました。
このエンジンはその後様々な改良が加えられ、ベロセット社が閉鎖される1971年まで、第一線で活躍することになります。
目次
ベロセットの特徴
ベロセットに関する書籍
ベロセットに乗るには
ベロセットってどんな乗り味なの?
ベロセットに関するリンクって?