2001/Dec加筆改訂
*1このインナダイアフラムの素材は最近入手したものはニトリルゴム製と推測される、しかし分割出来ない現代のスフェアはポリウレタン製だと思われる。
*2DSの分割式スフェアは700ccの容量
この記事の発表後、DSのスフェアをリペアして再び使用したところ、やはり違うんです。ダンパ設定から以外や以外DSのオリジナルスフェアを使用するとロールがけっこう抑制されることがわかりました、しかしダンパディスクの枚数の関係でデジタルっぽい挙動を示すのがこれまた面白い、やはりお勧めはオリジナルスフェアかな
シトロエンの各スフェア(アキュームレータ)の取り付けネジ部は、ブレーキアキュームレータを除いては、殆ど同じです。
まずは純正品の特徴
オリジナルのDS用スフェアは、分解可能で、内部のプラダ(ダイアフラム)も交換可能で国内外のDS専門店で、購入、オーバーホールが可能です。
余談ですがこのプラダはオリジナルシトロエンDSの記述によれば、ウレパン、デスモパン(原料はバイエル製)などのポリウレタン樹脂を成形して、製作されています。*1
DSのサススフェアの圧力は、フロントは59bar、リアは26bar容量はそれぞれ約500ccです。*2
ダンパ部分の解説
DS用のスフェアはダンパ部分が分解可能な年代が手元あるので、ちょっと分解してみましょう。
写真上左;組み立て式ダンパ付のスフェア
写真上中央;取り外したダンパユニット
写真上右;ダンパユニットを外した、スフェア
写真左:ダンパユニット部品構成
写真右:バルブ、バルブ板の構成
このフロント玉のダンパ設定は下表のとうり
項目 | データ | |
オリフィス | φ2.1mm 長さ7.5mm |
|
圧縮側ダンパバルブディスク | 0.3mm−1枚/ 0.2mm−1枚 | |
伸び側ダンパバルブディスク | 0.4mm−1枚 | |
ダンパホール | φ3mmx7個 | 圧伸共 |
なんかここまで教科書どうりの構造を見せつけられると、潔いですね?
お手軽、スペアのスフェア
メインアキュムは、400ccの各メイン球
フロントはBXブレークのフロント用(500cc、55bar)のオリフィスをφ1.8のドリルで拡径したもの
リアはBXブレークのリア用(500cc、40bar)のオリフィスをφ1.6のドリルで拡径したものもしくは、500ccでオリフィス径が1.6ミリのものにリチャージバルブを装着し、ガス圧を調整するのもいいのではないでしょうか。
*注意、球交換時必ず角断面のゴムシールを使用してください。
サイズが合ってもOリングは圧力的に使用不可です。
左の写真は、BX500cc球と
DSの分割式球のツーショット
分割式の理由は当時の溶接では
時間が掛り過ぎてプラダの劣化が著しいからでしょうか?
プラダの耐久性も関与しているのでしょうね。
でも、省資源を考えるとコストは掛ってもオーバーホール可能な、玉のほうが微笑ましいのは、私だけではないでしょう。
ちなみに右の玉は、イギリスでリチャージされたもので、社外品の玉かもしれません。
<<更なる、スフェア自由自在への道>>
写真左;アヂャスタブルオリフィス玉
写真中央;通常のオリフィス(CX用?)
写真右;リチャージバルブ
アジャスタブル玉は、元のオリフィス穴を M5のネジに変更し、そこにメインジェットを装着してます。
さていったいどこまでいくのでしょう?
つづく・・・・・・