エンジントップハーフのオーバーホール


わがA7ニッピースポーツ、オイルスモークが酷くなったのでトップハーフのオーバーホールを行いました。

とてもシンプルなエンジンですが、それだけに一つ一つの部品の役割はとても重要


エンジンの概要

オースチンセブンのエンジンは基本的な外観は初期から最終期まであまり変わりません、アルミニウムのクランクケース、鋳鉄のヘッド着脱式シリンダバレル、ギアトレインSV、1920年代に設計されたエンジンの構成では不思議とアルミ製のクランクケースが良く採用されているようですが、これは航空機のエンジンから来ているのでしょうか?

ただし内部の細かい、部品については各年代ごとにかなり異なっています。

まずは分解作業・・・・

エンジンフード、ラジエタなどを取り外します。

後で判明したのですが、ヘッドが茶色なのは、無塗装のためにうっすら錆ていたからなんですが、なんとも良い佇まいでもありました。

次にヘッドを降ろしますが、今回は大きなCクランプでヘッドを摘んで、外しました。

ヘッドを降ろす途中で、ラジエタ等を外し、極めて作業性も向上しました、シンプルな構造ですがものすごく凝ったつくりですし各補機類も後付けというよりは、初期設計時に全て用意しておいて、一気の設計した手法もうなずけるレイアウトです。

燃焼室もサイドバルブなのでシンプルですが、プラグの位置が熟成の30年代以降のバルブ側に移っています、エンジンバルブは純正のバルブスプリングコンプレッサを使用して分解します、このとき組み込まれた状態のバルブ位置の整合性を保つようにします、やはりタペットにはバルブステムの圧痕がくっきり押されていますこれは研磨します。 インレットバルブにおいてはそれなりにカーボンが付着しています、セブンのバルブタイミングでは・・・・

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