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スペシャルレポート

MAC WORLD Expo/Tokyo'97特集


悪い話では、何かと話題が尽きないアップルコンピュータ・マッキントッシュの、年に1度の国内最大のお祭りであるMAC WORLD Expo/Tokyo'97が、1997年2月19〜22日まで幕張メッセで開催された。日本でのマックの人気は依然として高く、96年度における新規購入者の国内シェアは落ちているとはいえ、出荷台数は着実に増加している。
今回のExpoは出展数が315社で、予想来場者数は17万人とのことであるが、正直それを達成できるのか不安を胸に会場に向かったが、場内のにぎわいを体感してほっとした。 とはいえ、96年10-12月期決算で1億2000万ドルの赤字、大幅な組織改革の断行と、相次ぐ幹部の辞任、リストラの行方など、気になることも多いはずだ。特にディベロッパー・リレーション部門の担当副社長であるハイディ・ロイゼン氏が、辞任を表明したときにはショックを受けた。彼女は、アップルとディベロッパーとの関係改善で、最も期待されていた人物だからだ。 これらの状況を踏まえて、当ワークショップグループでは、近日中に「アップル・ウォッチ」のコーナーを新設する予定であるので、期待していただきたい。

筆者が会場に足を運んだのは、2月21日と22日であるが、22日は土曜日ということもあり大変な混雑で、特に午後になると、まともに身動きが取られない状況となってしまった。
エキスポの最終日は、ショップの安売りも見逃せない。ショップ側でも、売れ残りを減らして帰りの輸送を楽にしたい!?らしい。しかし、あまり待ちすぎて売り切れにならないよう注意が必要だ。今回格安購入に失敗した方は、来年は失敗しないよう憶えておいていただきたい。



  • その1・写真で見るエキスポ(2月26日更新)

  • その2・エキスポを振り返って[アップル・ウォッチ準備号](3月23日更新)



    その1・写真で見るエキスポ


    今回のエキスポに使われたホールは4〜8であり、規模としては比較的大きな展示会である。
    ホール4では、アドビシステムズやキャノン販売、ニフティ、マイクロソフト製品を展示している大塚商会、4Dで有名なSRAとACIジャパンなどのブースが並んでいる。



    ホール5では、本家アップルコンピュータとクラリスが会場の中心に構え、ニュートンのエヌフォーやマック・ユーザ・グループ、ソニー、オリンパス、ラディウス、パイオニアなどのブースが並んでいる。



    ホール6では、マクロメディアとアキアの共同ブース、モトローラ、ユーマックス、松下電器、富士ゼロックス、三菱商事、日本ポラロイドなどのブースが並んでいる。



    ホール7では、特設コーナーの「マック・スクエア」がホール8まで伸び、パワーコンピューティングやエクスポネンシャル・テクノロジのPowerPC互換チップX704搭載マックなどはこのエリアで見られる。その他、エプソン、バンダイ、富士写真フィルム、セイコー電子などのブースが並んでいる。



    ホール8では、エリアの半分を販売店が占め、終日混雑するエリアとなっている。その他、沖やミノルタ、フジテレビなどのブースが並んでいる。







    その2・エキスポを振り返って[アップル・ウォッチ準備号](3月23日更新)


    エキスポ開催前に、嫌なニュースが飛び交い、マスコミからも格好の攻撃の的となっているアップルコンピュータ社であるが、終わってみれば、昨年の来場者17万1749人を上回る18万3214人と、予想通り18万人を突破した。また、最終的な出展社数は322社となった。参考までにいうと、マイクロソフト、オラクル、ロータス、ジャストシステムといったウィンドウズではお馴染みの大手ソフトハウスは、今回ブースとしては姿を見せなかった。

    エキスポで何を見るか、何を聞くかは人によってさまざまだ。買い物が目的の人もいれば、ビジネスの人もいる。わたしの場合は、最新の技術や製品の情報収集と、MacOS市場の様子見であった。しかし、アップルの最新技術については、残念ながら得られるものがなかった。
    外資系の企業には共通していえることだが、どうしても米国などで既に発表された技術・製品のコピーになってしまうことが多い。ソフトウェアベンダー最大手のマイクロソフトを見ても、日本法人独自のものは、全体から見ればほんの一握りでしかない。アップルにも同じことがいえる。今回の展示会は、最新技術という点では、マックワールドエキスポ・サンフランシスコ1997で発表されたことと同じ内容だったし、日本独自の発表というものは、最新のノートPCであるPowerBook3400シリーズの発表が重なった程度であった。期待されたIBMと共同開発中とされるサブノートPCの詳細を聞くこともできなかった。
    しかしながら、日本のソフトウェアベンダーによる各種製品の発表は、OpenDocのLiveObjectsなど活気あふれる場面も見られ、ショー、即売会としては成功したといえるだろう。

    気になった製品

    ギルバート・アメリオの基調講演でも紹介された、GoLive Systems社のHTMLデザインツールであるGoLive CyberStudioのデモがなかなかよかった。AdobeのPageMillやクラリスのクラリスホームページなどは、HTMLを知らなくてもWebページを作成できるが、好きな位置にオブジェクトを配置するのは容易ではない。しかし、GoLive CyberStudioは、白紙のウィンドウ内にグリッド(格子)が用意され、文字、表、グラフィックなどあらゆるオブジェクトが、好きな位置に配置可能だ。説明員は、グリッドの制御は「表」の技術が利用されたものと説明してくれた。
    GoLive CyberStudioは英語版が近々発売されるとのことであるが、日本語版は未定である。ただし嬉しいことに、英語版でも日本語の処理は問題ないということなので、発売されれば多くのデザイナーが流れていくかもしれない。

    電子メールソフトウェアが機能アップを図っているが、注目されるのはCE SoftwareのCEQuickMail Pro日本語版、QualcommのEUDORA PRO for Macintosh Ver.3.0J、ヒューリンクスのドルフィンなどだ。ドラッグ&ドロップ対応の編集機能、複数アカウントの設定、フィルタ機能の強化、URLの埋め込み、テキストのスタイルなどを含むWYSIWYGの送受信などが、どのソフトでも可能になっている。今までマックの定番といえば、フリーウェアのEUDORA-Jだったが、機能面では不満が多かった。今回は、EUDORA自身も製品版で機能アップしており、ユーザには迷うところだろう。ただし、どうしてもお金をかけたくないというユーザにはCyberDocを薦めたい。 現在CFM-68K Runtime Enablerの不具合により、68KユーザはOpenDoc(つまりCyberDoc)が使えないが、MacOS7.6.1で正式にバグフィックスされるということだ。現在ベータ版が入手できるが、CyberDocは使えないらしい。

    Live Objects

    OpenDoc Live Objectsの特設コーナーで見たいくつかのLive Objectsを紹介する。
    OpenDoc対応版のワープロソフトでは、既に発表・発売されているNisus Writer5.0JやEGWORD7.0は当然であるが、昨年末に発売されたディジタルハーバー社のウェイブ(WAV)の日本語版や、今夏に発売予定の加コーレルのWordPerfect4Jのデモが見られた(WordPerfect4Jの記事は写真で見るエキスポ・ホール7を参照)。WAVに関しては今さら紹介するまでもないが、日本語版についてはシステムソフトが販売代理店となっており、12,800円で発売される予定である。
    その他、ビジョンシステムはCompoWriterを出展していた。特別な機能があるわけではないが、各機能がLive Objectsでコンポーネント化されており、機能の入れ替えや追加が簡単に行なえるようになっている。CompoWriterは近日中に発売されるとのことだ。
    表計算ツールのLive Objectsで昨年から話題になっていたAdrenaline Software社のNumbers&Charts1.0もデモが見られた。表計算というとMicrosoft Excelの人気が非常に高いが、Numbers&Charts1.0はその点を考慮しており、特別な機能はないものの、Excel5.0と互換性を持たせている。しかし、Numbers&Charts1.0は他のLive Objectsと組み合わせてこそ威力を発揮するものであり、表計算やテキスト、グラフィックなどの各機能が助け合って、1つの文書が完成されるところにOpenDocの原点がある。ソフトありきではない!という発想だ。Microsoftは、WordとExcelなどの連携に、OLEと呼ぶOSのサービスで、OpenDocと同様の仕組みを実現しているが、巨大ソフト同士が一部の機能を共有しているに過ぎず、エレガントな作りにはなっていない。
    グラフィック関連では、QuickDrawGXに対応したドロー系コンテナパートの「GXDraw」と、GXフォントの機能が利用可能な「GXer」が出展されていた。両方ともQuickDrawGXの多彩な機能を、OpenDoc内で実現してくれるものである。
    その他では、電机本舗が出展したPMan the super containerと呼ばれる、HP200LX互換のスケジューラを実現するOpenDocコンテナが興味を引いた。これには、同社の「XIN/XOUT III+++」というファイル転送ソフトウェア(19,800円)が別途必要になるが、PManは無料で配布される。Mac上でHP200LXのスケジューラと同等のルック&フィール、機能が実現されており、MacとHP200LXを組み合わせて使っているユーザには便利なLive Objectsだ。

    ニュートンの今後

    2月21日のNewtonに関するワークショップ「Newtonの個人/企業における利用事例紹介」に参加した。

    Newtonに関して筆者は、いまのところ裏切られた経験しか持っていない。まずシステムの日本語化のデモを何度も見せられながら、未だアップルから正式な日本語版が出荷されておらず、日本語手書き認識に関するシャープとの技術提携も凍結状態だ。結局、Message Padの代替として、筆者はヒューレットパッカードのHP200LXを購入し、約2年半使い続けている。理由は簡単だ。バッテリーの持ちが、当時の携帯端末の中では突出していたことと、基本的にDOSパソコンであるため、取っつきやすかったのだ(1990年にMacユーザになるまではDOSユーザだった)。HP200LXは、性能こそ大したことはないが、当時すでにフリーの日本語化が実現されており、キーボード入力による日本語処理は、へたな手書き認識より快適だったのだ。DOSのソフトも、物によっては動くというのも魅力だった。

    そうこうしている内に、本家アップルからではなく、サードパーティの(株)エヌフォーから日本語化キット「UniFEP」が発売され、アップルも正式にサポートすることとなった。そして、昨年夏にはHWCRと呼ぶ手書き認識ソフトも登場し、日本語環境がやっと実用レベルに近づいてきたと感じられるようになった。そろそろHP200LXを引退させてもいいかな?と思い始めたのである。

    が、しかしだ。Newtonの通信環境が非常に貧弱なのである。筆者はHP200LXで、外出先でもインターネットへ接続し(ダイアルアップPPP)、メールの送受信ができる環境を構築しており、この環境に非常に満足している(ハードウェアに満足しているわけではないが・・・)。

    後述するが、Message Pad 130は、PCMPIA(PCカード)のモデム+フラッシュメモリのハイブリッドカードが使えない。つまり、通信をするためには常に外付けモデムを携帯する必要があるのである。PDAでかさばるというのは、どうしても納得できないのだ。さらに、日本語環境ではインターネットに接続できないというのもMessage Padへの乗り換えを躊躇させてしまう。Newtonによるインターネットへの接続は、Newton Internet Enabler(NIE)をインストールすることで解決できるが、現状では日本語には対応していない(と聞いている)。

    いつになれば、HP200LXからNewtonへ乗り換えられるのか、そんな思いを胸に抱きつつ、ワークショップに参加した。

    ワークショップは、前半がソリューションと事例紹介、後半がMessage Pad 2000の紹介であった。目的は当然Message Pad 2000と今後の動きである。

    ニュートンを利用したソリューションとして、個人用としてはTeam Agenda、X-Port、Factory Mail for NIFTY-Serve等が紹介された。Team Agendaは個人・グループのスケジュール管理ソフトで、Mac版と同期を取りながらの連携利用が可能である。X-Portは、既に英語版で発売されていたパソコンとのデータ転送をするソフトの日本語版で、純正のNewton Connection Utilityよりも高機能なのが特徴だ。またFactory Mail for NIFTY-Serveは、NIFTY-Serveによる電子メールの送受信を、効率よく行なえるソフトである。

    日本の場合はビジネス事例がほとんどないが、海外では企業での事例がいくつか紹介された。アウトサイド・プラントの例として、ケーブル作業員がバーコードを利用して、Message Padからケーブルのデータを引き出すデモが実演された。その他としては、撮影現場で映像編集データの入力として、Message Padをタイムコーダとして使う例や、セールス・オートメーション、ヘルスケアなどが紹介された(ワークショップでは、米国で配布されているNewton Healthcare Solutions Guideという小冊子が配布された)。おもしろかったのは、米国防総省の軍事利用としての事例である。歩兵が自分の位置や敵の位置を正確に把握するために、Message PadをGPSと連動させ、リアルタイムのワイヤレスコミュニケーションを実現しようというものである。しかし、このセットの重量は12.3ポンド(約5.6キロ)にもなり、一般人には決して軽い物ではない。

    このあとで日本での事例として、某病院の院長が試験的に導入しているNewtonについて、その問題点を、とても急いで説明してくれた(その後に紹介されるMessage Pad 2000の時間があまり無かったからである)。彼は、不十分な日本語化の問題を筆頭に、本体の重さ(看護婦には重すぎるらしい)、手書き入力の遅さ、システムが未だ不安定な点(よく落ちる)をあげた。いずれにせよ、日本での普及には正規の日本語化、満足に使える日本語処理のインプリメントが不可欠なのである。

    いよいよMessage Pad 2000の紹介である。Message Pad 2000は130より若干大きく、そして重くなってる(640g)が、液晶はそれ以上に大きくなり、16階調グレースケール表示となった。と、このあたりはほとんど知られた情報ではあるが、以下に簡単にまとめると、

  • 搭載するCPUはStrongARM SA-110(クロック周波数161.9MHz)で、20MHz ARM610の5〜10倍の処理能力
  • RAMがMessage Pad130の2.5MBから5MBへと2倍に増強、ROMは従来通り8MB
  • PCMPIA TYPE IIのカードが2枚装着可能、ただしTYPE IIIは不可
  • 赤外線通信ポートがIrDAとシャープのASKに対応
  • NIMH単3充電池4本で28時間連続使用可能
  • 画面表示が90度毎に360度の回転が可能
  • ボイスメモ機能(録音と再生が可能)
  • テキスト読み上げ機能
  • ワープロ、表計算、電子メール、パソコン接続などのソフトを標準搭載
  • グラフィック表示に対応したWebブラウザ「NetHopper3.0」を標準搭載
    などである。
    会場ではNetHopper3.0のデモが見られる予定であったが、回線の混雑でPPP接続ができなかったため、残念ながら見ることができなかった。このMessage Pad 2000は97年3月末にも米国で出荷されるらしい。気になる価格は約1000ドルとのことだ。

    さて、Message Pad 2000の日本語版の話である。テキスト文書の文字検索による速度比較デモで、Message Pad 2000は130に圧倒的な差をつけた。これは使えるという感触だ。余談だが、Message Pad 2000の日本語化でもアップルとエヌフォーは協力しており、エキスポ会場内のエヌフォーブースで2000対応UniFEPのデモが見られた。
    問題は、日本語化ソフトがどのような形でMessage Pad 2000にインプリメントされるかだ。Message Pad 2000のRAM 5MBは、DRAM 1MB+フラッシュRAM 4MBの組み合わせであるが、米国版の場合、ワープロ、表計算(Excel互換)、電子メール、WebブラウザなどはフラッシュRAMにインストールされている。日本語版の場合、日本語システムとフォントの総てが、フラッシュRAM内に入るそうである。しかし、その他のアプリケーションについては厳しいとの説明だった。個人的には、電子メールの送受信ができるようになれば満足なのだが、一般の意見として言えば、追加のTYPE IIフラッシュカードにインストールする形でも構わないから、削るのだけは止めてほしい。最も望ましいのが、内蔵フラッシュRAMの増加とインストールであることは言うまでもないが・・。

    ただ、正規のローカライズについては当分期待しないほうが良さそうだ。かつて、ライセンスを強力に進める上で、メモ帳やスケジュール、住所録などの基本アプリを取り除いたモジュラーNewton OSの試作に取り組んだが、OSとアプリがあまりにも密接に関連していたために、ほとんど動かないものになってしまったという経緯がある(文字を書き込むメモ帳のどこまでがOSで、どこまでがアプリかを切り分けることが極めて難しいらしい)。つまり、NewtonのローカライズはOS部分のみで済むわけではないということだ。これはNewtonの先進性ゆえに仕方がないことでもある。Newtonにはファイルや保存という概念がなく、思いついたことを思いつくままに、紙のように書き込め、それがデータベースとして整理されるのである。このようなアップルの思想・理念を現在のコンピュータ・デバイスに押し込むことは難しいし、またそれを我々大衆に理解させることも容易ではない。
    筆者自身、理解に苦しむことがある。例えば、WindowsCE搭載機とMessage Pad 130を比較した場合がそうだ。WindowsCEは、はっきり言って魅力の全くないOSだが、理想と現実のうち、徹底的に現実を追求した製品である。つまり、既存のパソコンとの互換性を最重視し、先進的な部分は将来に棚上げしている。このおかげで、使えるビジネスアプリと通信機能が標準装備され、多くのパソコンユーザは迷うことなく導入ができる。既存の技術の延長であるために、価格も程ほどに抑えられ、また数社のハードウェアメーカから出荷されるため、ユーザは目的に合わせた選択が可能になる。そして正規の日本語化が行なわれれば、間違いなく普及するだろう。筆者とて、HP200LXからの移行はスムースにできるだろうと考えてしまう。
    このように追求していけば、アップルのNewtonに何が欠けているのかを洗い出すことは容易であり、それが普及を妨げていることに他ならない。話が前後して申し訳ないが、だからこそもっと現実を追求し、Message Pad 2000のビジネスアプリを、日本語化のために外してはならないのである。Message Pad 2000の米国版仕様については、ハード・ソフト共に細かな部分まで現実的なソリューションが多く盛り込まれているのだから・・・。
    話をもとに戻すが、正規のローカライズは期待できないが、エヌフォーには期待できる。現実策として、しばらくの間アップルはエヌフォーと協力し、市場に対するクイックアクションをしてもらいたい。アップルによると、Message Pad 2000は130と同等の日本語化で、できるだけ早く出荷するとのことだ。予想では、5月のビジネスショーあたりで発表し、6月から7月頃に出荷されるのではと思われる。

    その他のニュースとして、今年中にJavaがインプリメントされるようだ。つまりJDK1.1をNewtonに対応させるということである。また今春にも欧州のジーメンスが、Message Pad 2000を基にした医療版を欧州で発表するらしい。

    最後に、現在開発中の将来技術としてデモされた、入力支援システムを紹介する。これは、ソニー・ラボラトリの増井さんがUNIX上で開発した「自動構文解析」技術(UNIX上ではソースコードが公開されている)で、各ユーザの作文の癖と語群を学習し、わずかな文字の入力で立派な文章ができてしまうというものだ。現状の手書き入力デバイスの、入力しにくい、認識が遅いなどの欠点を十分に補える、良くできたソフトである。早くMessage Pad 2000と組み合わせて使ってみたいものである。

    なお次回からは、いよいよ「アップル・ウォッチ」がスタートします。

    (この項おわり/なかみつ)


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