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スペシャルレポート

WINDOWS WORLD Expo/Tokyo'98特集(7月5日更新)


今年で7回目を迎えるWINDOWS WORLD Expo/Tokyo '98が、IDGワールドエキスポジャパン、IDGコミュニケーションズ、朝日新聞社、テレビ朝日の主催で、1998年7月1〜4日まで幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催されている。今回の目玉は、何といっても7月25日に発売が予定されている新OS「Windows98(以下Win98)」だろう。会場では、至るところでWin98の稼働するPCを見ることができた。が、新OSとはいってもWin95のマイナーアップデート版ともとれるWin98に新鮮味はなく、来客の注目は、むしろ新しいノート型PCなどのハードウェアに集まっていたようだ。
今回は、2日目に足を運んだが筆者であるが、会場は今までよりも狭くなり(ホール1〜6)、通路が広くなっていることからも、出展者数の減少がすぐに読みとれる。また、来場者が少ないことにも驚いた。これは不況の影響なのだろうか?

ホール5-6

ホール4-5

ホール2-3

ホール1

本レポートでは、この夏に発売、あるいは発表されたノート型PCに絞って、デジカメ画像を見ながら紹介する。トレンドは、ソニーのVAIOノートが火付け役となった、マグネシウム合金のきょう体だ。

7月25日に発売が予定されているバイオノート505シリーズの最新版で、i.LINK(IEEE1394)端子をこのクラスでは初搭載し、話題を呼んでいる。USB端子はサブノートクラスでも一般的となっているが、ディジタルビデオカメラなどでキャプチャしたいと考えるユーザには、大変興味のある装備だ。マグネシウム合金で包まれたボディはとても美しく、厚さ23.9ミリ、重さ1.35kgのB5ファイルサイズは、従来のまま。SVGA10.4インチのTFT液晶も今まで通りであるが、MPUはMMX Pentium200/266MHzに向上している。メモリ64MB、HDD2.1GBは増設の必要ないぎりぎりのレベルといったところ。

VAIOノート505[ソニー]

キーボードの作りはしっかりしており、ストロークは浅いものの、使用感はまあまあだ。ポインティングデバイスのタッチパッドも使い勝手はよく、IBMや東芝のトラックポイントよりは使いやすいと感じた。

VAIOノート505のi.LINK端子[ソニー]

注目は、参考出品されたこのミニVAIOノートである。東芝のリブレット程度のサイズで、重さ1.0kg弱。液晶は1024×480のTFT。USB、i.LINK、IrDAなどの端子を装備し、PCカードスロットはタイプ2が1基ポインティングデバイスはトラックポイントで、バッテリー持続時間は2-3時間、などなどのスペック。そして注目は液晶の上部にCCDカメラがあり、180度の首振りが可能で、デジカメとしても、テレビ会議のようにも使える。ただし、これだけの機能をこのサイズに詰め込んでいるため、VAIOノート505よりも厚さが増している。久しぶりに「ほしい」と感じてしまった。

新コンセプト・ミニVAIOノート[ソニー]

シャープのメビウスPJは、ソニーのVAIOを徹底的にマークしてできたサブノートパソコンといえるものだ。VAIO505よりも一回り大きく、そして若干厚く(28.3ミリ)なっているが、液晶は11.3型TFTとVAIOの10.4型より大きい。MMX Pentium233MHz、メモリ64MB、HDD3.2GBと十分なスペックを持ち、i.LINKを除けば装備されるインターフェースはVAIO505と同等である。だが、メビウスPJの面白いのは、付属のFDDユニットとポート・リプリケータ(標準のI/Oポート)が一体化されているところだ。通常、ポート・リプリケータは単独で存在し、移動時には意外とかさばるものなので、FDDを利用するユーザなら大きなメリットになるだろう。使用感について一言。キーボードのタッチは悪くないが、パッド型ポインティングは、はっきり言って良くない。筆者の触ったパソコンが、たまたま悪かったのかもしれないが・・・。

メビウスノートPJ[シャープ]

メビウスPJ展示コーナーのすぐ横で、11.3の反射型TFTカラー液晶「スーパーモバイル液晶」が、メビウスPJに搭載された状態で展示されていた。大変きれいであり、バッテリー駆動時間も、バックライトをオフにした状態で3割延びるという。年末には商品化されるとのことだ。

11.3型スーパーモバイル液晶[シャープ]

東芝のダイナブックシリーズもマグネシウム合金をまとっての登場だ。ダイナブックSS3000シリーズは、B5サイズで厚さ19.8ミリ、1.19キロとVAIO505よりもスリムで軽い。VAIO505やメビウスPJとの最大の違いは、PCカードスロットが2基装備されていることであり、拡張性に関しては、ダイナブックが明らかに優れている。液晶は10.4型TFTと標準的で、ポインティングデバイスは従来からのアキュポイントだ。パッド型のVAIOやメビウスと好みの分かれるところであるが、パッド型ポインティングデバイスが嫌いな方にはダイナブックSS3000を薦める。

ダイナブックSS3000[東芝]

リブレットも外装をマグネシウム合金に衣替えしての登場だ。リブレットSS1000は、重さ820グラムはそのまま、大きさは奥行き125ミリと若干長くなったようであるが、デザインはとても良くなった。このサイズでMMX Pentium166MHz、メモリ32MB、HDD2.1GBと、初代リブレット20から十分実用的なスペックになった。ただし、メインマシンとしてバリバリ使えるほどのキーボードサイズを確保しているわけではないので、どうしてもセカンドマシンのとしての性格が強くなる。それにしては高価すぎると思うのは筆者だけであろうか?

リブレットSS1000[東芝]

NECのB5版LaVie NXも、厚さ25ミリ、重さ1.25kgのマグネシウム合金きょう体を採用したサブノートパソコンだ。スペックはVAIO505とほぼ同等、使い勝手も似たようなものだが、持ち運び時に滑りにくいきょう体デザインや、パームレストのラバーコーティングなど、VAIOの後追いだけあって細かな部分により工夫がこらされている。

LaVie NX(B5)[NEC]

Let's note mini[パナソニック]

Voice ATOK[ジャストシステム]

マイクロソフトブース

 

(この項つづく/なかみつ)


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