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【ケーブルテレビ '99】
ケーブルモデムによるVoIPを各社が実演、D-STBは64QAM + アナログ・スルー(1999年6月10日)


ケーブルテレビ関連の総合展示会「ケーブルテレビ '99」が開幕した。主催は、(社)日本ケーブルテレビ連盟/(社)日本CATV技術協会/CATV番組供給者協議会で、「情報いっぱい、笑顔いっぱい、ケーブルテレビ」をテーマに、ハード・ソフトあわせて126社が出展している。同展示会では、一昨年頃から話題の中心が、インターネットなどの通信を可能とするケーブルモデム技術へと移行し、昨年はMCNS仕様準拠に注目が集まった。そして今年も、ケーブルモデムを中心に盛り上がりを見せており、各社がVoIPを実演するなど、よりソリューションに重点が置かれるようになってきている。また、DOCSIS1.0の認定が始まっていることもあり、各社から1.0対応品や1.1対応の参考出展が相次いだ。IPテレフォニー製品を展示していたのは、外付け型がモトローラ、富士通、内蔵型がGI、NEC、CISCO、またモジュール式を採用していたのはCOM21。一方DOCSIS対応品を展示していたのはPHILIPS、GI、Nortel、COM21、BN・MUX(Toshiba)、富士通など。また、ケーブルインターネット事業におけるコンテンツの充実を図るものとして、NECのBIGLOBEサービスを利用する「BIGCATS」などのソリューションなどにも注目が集まっていた。
デジタルセットトップボックス(D-STB)では、GI、パイオニア、SONY、日立、NECなどが、現行の放送システムを取り込む形でのシステムを展示していた。基本的には、CSなどのデジタル系は64QAMで、BS・地上波はアナログで送信し、D-STBで両方を視聴可能にしており、また地上波用のスルー端子を備えている。今後のBSデジタルや地上波デジタルについては、「まずはBSデジタル対応から」としているメーカが多く、OFDM(地上波デジタル方式)については、ケーブルテレビ上での扱いがはっきりしていないこともあり、先送りしているメーカがほとんどとなっている。


(この項おわり/なかみつ)


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