Unicode org においてある UNIHAN.TXT (Unicode version 2.0; table version 1.1) をもとにして、JIS 漢字と Pinyin の対応表「JIS_Pinyin_2」を作りました(パッケージのダウンロード (62K to download))。たとえば
丁 1 DING1 2 ZHENG1 七 QI1 万 1 MO4 2 WAN4 丈 ZHANG4 三 1 SAN1 2 SAN4 上 1 SHANG4 2 SHANG4 3 SHAAANG3 下 1 XIA4 2 XIA4 不 1 BU4 2 FOU3 FOU1 与 YU3 YU4 YU2 丐 GAI4というようなものです。各読みのあとの数字は四声を表します。「1 DING1 2 ZHENG1」などとなっているのは、1つ以上の音があることを意味します。
UNIHAN.TXT に JIS と Pinyin の読みの両方が記されたものだけのリストなので、全部の JIS 漢字のリストにはなっていません(たとえば「一」は入っていません)。また、並び順は Unicode の順番です(おおむね部首順・画数順になっているはずです)。
また、おまけとして、JIS 漢字を渡すと Pinyin の読みを返す Perl (MacJPerl)のスクリプトを2種類同梱しました(「jis2pinyin_a」と「jis2pinyin_b」)。すごく単純なもので、漢字以外の文字を入れた場合の処理など何もしていません(単純に何も返さないだけです)。また、スクリプト内の
$pinyinFile = "Data:Code/Unicode:JIS_Pinyin_2";
の行の右辺は、対応表「JIS_Pinyin_2」のファイルのフル・パス名です。御自分の環境に合わせて書き直して下さい。
このスクリプトに、漢字の文字列、たとえば「弥永信美」を渡すと「MI2 + YONG3 + 1 XIN4 2 SHEN1 + MEI3」が返ります。
「jis2pinyin_a」はふつうの MacJPerl のドロップレットで、ダブルクリックすると漢字文字列を入力するダイアローグが出るので、それに答えて好きな漢字文字列を入れると、MacJPerl のウインドーに答えが返ります。
もう一つの「jis2pinyin_b」はたんなるスクリプトのテキストファイルで、AppleScript などと連動して動作します。その例として、Style というエディタの AppleScript メニューで動かす AppleScript のスクリプト「style_equivalent to pinyin」も同梱しました。これは Style の Scripts というフォルダーに入れて下さい。そこで、Style の文書の中で漢字の文字列を選び、AppleScript メニューから「style_equivalent to pinyin」を選ぶと、答えが選択された文字列のあとにインサートされます。たとえば
あいうえお弥永信美かきくのなかの「弥永信美」を選択してこのメニュー項目を選ぶと、あいうえお弥永信美 = MI2 + YONG3 + 1 XIN4 2 SHEN1 + MEI3かきくという形になります。なお、「style_equivalent to pinyin」のスクリプトの中の
のダブル・クォートの中は、MacJPerl のテキストファイル「jis2pinyin_b」のフル・パス名です。これも御自分の環境に合わせて書き換えて下さい。set
theScriptFile
to
"Data:Desktop Folder:jis_pinyin f:jis2pinyin_b"
このスクリプトも、エラー処理など何もしていませんので、注意して使って下さい。
以上、何かお役に立てれば幸いです。
これらのファイルの内容、あるいは動作には、保証はありませんが、御感想、改善案などありましたら、ぜひ御一報下さい。
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This page was last built with Frontier on a Macintosh on Tue, Jul 4, 2000 at 1:32:32. Thanks for checking it out! Nobumi Iyanaga