モーゼルミリタリーピストル(モーゼル社、ドイツ)

 世界初のオートピストル(反動もしくはガス圧等を利用し排きょう、次弾装填とハンマーコッキングを自動的に行う機構を持つ銃)と言うと、一般にはボーチャード(ボルクハルト)ピストルと言われるが、この銃はかなり大型な上バランスが悪くストックを付けなければとても扱えず実用と呼べる物では無かった。(独特のボルト動作は後年ルガーP−08に受け継がれたが。)世界初「実用」オートピストルとなるとやはりモーゼルミリタリーピストル(ミリタリーモーゼル)に相違無いであろう。

 使用する7.62ミリモーゼル弾は初速が極めて速くそれ故に「軍用拳銃の王」の異名を持つ。ホルスターにもなる木製ストックを付ければカービン(騎兵銃)としても使用でき、後期には連射機構を付けマシンピストル的な性格を持つものも現れた。また第二次大戦中の拳銃不足により9mmパラベラム弾仕様の物も生産されている。(区別の為グリップに大きく「9」の刻印がある。

 スペイン、中国等でもコピーが生産されている。(特に中国は何故かモーゼルがお気に入りらしく、7.62mm弾仕様の他に9mmパラベラム弾仕様や挙げ句の果てに.45ACP弾仕様の物まで製造している。)

 ルガーP−08同様にコレクターには人気があり、程度の良い物はもはや値が付けられない。(P−08と違って再生産もされていない。)

 余談だが、実は「ミリタリーピストル」の名に反してどこの国にも制式採用はされていない。


 個人的には一番好きなピストル、ミリタリーモーゼルです。が、なんか様々な年式が混じっちゃってますねぇ...個人的には1916年タイプあたりが好きなんだけどそうやって年式別に分けた資料って無いし...

 モデルガンもマルシン、マルイ、ハドソン、MGCから出てる(た)けど、マルシンとマルイはどっちもフルオート型のM712(シューネルホイヤー)しか出してないし、ハドソンのはどうも年式が判らない上に刻印が「MAUSER」じゃ無くって「HUDSON」になってる所が情けなくって...MGCはなぜか9パラモデルだったし(しかもMGCもう無いし)やっぱし行き付く先は無可動実銃か?


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