使用中の放射能測定器
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20121211_20130122

1.携帯型放射線探知機    ガイガーカウンター DX-2

                                          GEIGER DX-2 COUNTER

特徴

  • 安価で簡易型のアメリカで広く使われているロングセラー製品の為、実績がある。
    (今後新型に移行の可能性あり。)
  • アメリカ連邦政府の放射能コントロール規制に基づいた製品。
  • 使用方法は簡単で前面ボタンを押すとすぐに測定開始して、押している間は測定できる。
  • 放射能の危険度、強度を3色(青、黄、赤)で表示メーターの目盛板にゾーン別に色分指計
  • 同時にクリック音の発生頻度が高い程、危険性が大きいことを知らせてくれる。

    画像をクリックすると、お使いの動作環境によっては、作動状態が、わかります。
                                  




用途 (製品添付資料より)

  • 原子力発電所の保守・点検
  • ご家庭での食品の安全点検、確認
  • 科学の授業での教材
  • ラジオアイソトープ検査室の保安
  • 一般工場での安全確認

実際の使用例

  • 前面のボタンを押して、メータの指示値が国の基準の1μS/h以下  [ 1時間あたり1マイクロシーベルト以下] であることを確認する。この値を超える場合は、その値によっては速やかに、できるだけ低い値の場所に避難した方がよいと判断できる。。
  • 比較的放射能が低い場所(自宅等)の場合は2〜3分間動作させ、メーターの針の振れ方やスピーカーからの音をの頻度を覚えておく。[バックグラウンドレベル]
  • 本製品は、あくまでも放射線量のモニター的なものなので、基本的には水や野菜等に含まれる放射線は測定できませんが、下記の豆知識のように簡易的に測定可能のようです。通常の使用であれば、さらに簡易的に水や野菜の表面近くで、測定値が明らかにバックグラウンドレベル以上であれば放射能に汚染されていると判断する使い方が現実的でしょう。
  • 本製品は、あくまでも放射線量のモニター的なものであります。
  • 特にガンマー線 (X線を含む) のみを(ベータ‐線を除外して)測定したい時は、本体の裏側に被測定物を配置する。製品の構造上、裏面のケースがベーター線を遮断するからです。

豆知識 (製品取扱い説明書の付属資料より)

シーベルト(Sv) --> ベクレル(Bq) 簡易変換方法
1kg以上のほうれん草を刻んでビニール袋に入れて、その上から密着させて測定した時に
30μSv/hであった時、電卓で計算して--> 30÷2.2×100 = 1364Bq となります。
※この換算はあくまで目安にしてください。正確には専門機関へ相談をお勧めします。

2.家庭用放射線測定器 エアーカウンター

特徴

 大量生産の効果と最低限の機能で格安(約5千円)となっている

用途

  • 家庭において、身のまわりの空間の放射線量(ガンマー線のみ)を簡易的に把握できる。
  • 基本的に食物や水に含まれる放射性物質の測定はできない。

使用方法

空間線量を測定する場合

  1. 地表から1m離して地表に対して水平に構える。
  2. 測定ボタンを1回押す。
  3. "測定中"の文字が点滅し、10秒後から数値が表示
  4. 測定が完了すると、測定完了の表示とともに数値を確定します。(約3〜5分後)
被測定物(地面、食品等)を測定する場合
この測定器は、放射線を検知すると、携帯型放射線探知器 DM-2のスピーカからのクリック音の代わりに液晶画面の左上に小さな黒丸が点滅しますので、DX−2と同様な使い方もできると思います。

技術情報 (検出原理) 取説より

  1. フォトダイオード(シリコン半導体)に入射したガンマ線とシリコン原子の相互作用で電子正孔対が発生します。
  2. 電子正孔対は電圧を印加することでパルスとして検出することができます。
  3. パルスとしてガンマ線を検出し、単位時間あたりの個数を求めます。
  4. 単位時間あたりの検出個数にセシウム137を基準とした係数を乗じて、
    (μSv/h)で表示します。


3.機種比較

  ガイガーカウンター DX-2 エアーカウンター
種別 携帯型放射線探知機 家庭用放射線測定器
検出方式 GM管式 半導体式
測定範囲 1〜1000 [μSv/Hr] 0.05〜9.99 [μSv/Hr]
測定誤差 検知機の為、目安程度 ±20%
検出線類 γ(ガンマー)線、X線、β(ベータ)線 γ(ガンマー)線
測定概要 前面のスイッチを押している間すぐに検知 10秒後から表示開始で5分以内に測定完了
本体サイズ W83 X D36 XH172 [mm] W62 X D34 XH82 [mm]
本体重量 約240 [g] 約110 [g]
使用電池 006P型 9V乾電池 1個 単4乾電池 2本
表示等 アナログメーター、スピーカー デジタル表示
製造元 ITS社  アメリカ製 エステー(株) 日本製
購入場所 計測ランド(秋葉原) イオンショッピングモール内の薬局
購入時の価格 約5万円 (2011/7) 約5千円 (2012/5)

4.使用上のヒント (共通事項)

  • 通常測定器は、放射能の付着による故障や高い放射能の付着による測定精度の低下や修理不能を防ぐ為に、右写真のように通常ビニール袋に入れて 使用しています。(参考:アルファー線は遮断されてしまうが、これらの測定器では測定に支障が無い為)
  • できれば公共施設(道の駅等でもよい)で測定値を看板等に表示している場所があるので、近い値で測定されているか確認する。経験的には、放射能は時間の経過とともに減少する為、やや低めに測定されました。
    ※参考例 看板表示 0.50[μSv/Hr](2012/5/23) でしたが、実測値 0.23[μSv/Hr](2012/5/29)でした。 但し、地面は0.60[μSv/Hr](2012/5/29) と測定されました。
  • 放射能が比較的高い場所は、ホットスポットと呼ばれ、局部的に国の基準の1μS/h以下を上回る高い場所が存在するようです。 実際、車で道路を走行中に測定してみると、局部的に高い場所があり、試しにもう一度同じ場所を走行中に測定してみると、やはり高かった 場所が存在しました。
  • 放射能がやや高いと報道されている地域で休憩や滞在する時には、少なくともホットスポット(通常は狭い範囲)は避ける方がよいと思います。
  • 特に、測定範囲を超える高い放射線量の現場では、オーバー表示や壊れてゼロ表示になる場合があり、放射線量が低くなったと勘違いすることにも注意が必要です。






5.最近の家庭向け放射線測定器

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