リサイクルプラザ・センターの今後の位置づけ
1999,8,23

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リサイクルセンターとは資源ごみを選別・破砕・圧縮・保管する機能を持つ施設を指す。
日本では特に日処理量が5t以上で展示室や研修室等、住民を啓発する機能を持ち合わせるものをリサイクルプラザと称している。
ここではリサイクルプラザ・センター(以下リサイクルセンターという)を機能面で分け、今後の方向性について述べる。

1.ハード面で
容器包装リサイクル法の完全施行により、資源ごみの品目が更に増える。
容器包装リサイクル法施行以前のリサイクルセンターは、最低限ビン・缶程度を資源化すれば十分であったが、特に来年度からはペットボトル、廃プラ全般、紙類と量的にも圧倒的に多く、質的にも多様なものを対象にせざるを得ない。特に廃プラ、紙類をどのようにリサイクルするかによりリサイクルセンターの形式は変わってくる。
これには大きく2つの考え方があり、資源物を焼却炉にて熱回収してしまう方法と、リサイクルセンターで圧縮梱包し「指定法人」にリサイクルを委託する方法である。今後は2分化する方向性がある。
ここで問題があるのは、本来最初に考えなければならないリサイクルセンターの機能が、焼却炉の形式、焼却するごみの種類により制約を受けてしまう点である。

2.ソフト面で
これには法的な制限は特にないが、今後のリサイクルセンターには、住民にいかにリサイクルが大事かを啓発する機能が必要となる。
本来この啓発機能は実際のリサイクルの作業より先に計画されていなければならない。しかし、現在は修理工房・展示室・研修室等とここ20年間内容が変わっていない。
この問題の一つの問題点はリサイクルセンターそのものが焼却施設のほんの付属品程度しか考えられていないからである。
このような余分な施設を作れば、余計に補助金を貰うことができ、同時にリサイクルという大義名分も立つからである。

3.ハード・ソフトの関係
リサイクルセンターに啓発施設をつけ、リサイクルプラザと称しているが、このハードの選別機能とソフトの啓発機能が有機的に機能していない。つまり全くの別物として機能している。選別している人と、啓発している人が物理的に分かれているため、相手が見えなくなっているのである。


以上の3つの問題点を考慮して将来のリサイクルセンターのあり方を述べる。

まず、ごみ処理施設の中での位置づけだが、現在とは逆にリサイクルセンターという大きな枠組みをとらえ、その中の個々の機能として焼却施設、破砕施設、選別施設、貯留施設(この中には処分場が含まれる)、啓発施設と考えれば、施設同士の有機的なつながりができる。
まず、リサイクルがあり、選別、破砕、貯留した後に残ったものを焼却する。焼却施設もリサイクルの一機能であり、処分場も貯留施設の一機能である。

もう一つはソフト面である。
啓発機能を余りにも限定的に考えているため、結果的は箱(ハード)を作っただけで終わってしまい、啓発施設が機能しない場合がある。
環境教育、ボランティア活動などのソフト面で連携を持った方が、啓発には有効である。

最後にソフト・ハード両面では、リサイクルセンターの位置づけは行政区域内全域にわたるべきである、というのが論旨である。
ハード面・ソフト面は互いに有機的につながる必要がある。選別作業をもっと重要な位置づけ(焼却よりも上位に)にする必要がある。