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機密情報媒体のリサイクル
2005,5,30
機密情報媒体の処理といっても、その昔は、機密情報自体を一部の情報管理部なる部署でしか扱わなかったため、その処理は極めて特殊な出来事だった。高価なシュレッダーにかけたり、信頼できる業者に委託したりと秘密裏に処理されているに過ぎなかった。しかし、昨今のように紙媒体の機密情報が多くなり、また電子データの利用が多くなるとその媒体の処理に企業は、さらに気を使うことになる。
その媒体の一つとしてパソコンのハードディスクに残った情報が考えられる。
ハードディスク上のデータとは、磁気的に記録された単なる信号であるのだが、これがなかなか消えてくれないそうだ。一般的には「フォーマット」という作業で簡単に消すことができるのだが、ある種のプロにかかると、これでも完全ではなく元の状態を再現できてしまうそうだ。
フォーマットには物理フォーマットと論理フォーマットがある。前者はディスクにどのようにデータを並べるかを決める作業である。後者は物理フォーマットが終わった後で、OSが使用する管理用データや実際に記録されるデータの論理的な位置を設定する作業である。
(IT用語辞典e-Wordより)
一般的に物理フォーマットを行うと完全にデータを消せると云われているが、それも非常に怪しい。
完全に消すためには、フォーマットをしてからそのハードディスクの容量と同量の無意味なファイルをコピーするしかない。ただし100GBもあるような巨大なハードディスクでは相当な時間がかかってしまう。
このように消去しづらいハードディスクのデータを、読み取れないようにして廃棄処分する技術がある。ハードディスク上にランダムに数字を書き込むことにより、ハードディスク上の情報を無意味なものにしてしまうものである。
ちょっとそれでは不安な向きの人には、さらに電磁波で使用不能にすることもできる。
さらにそれでも不安な場合は、ハードディスクそのものに穴を開けてしまうこともできる。これならば情報を絶対に読み取ることができないのだが、それでも(ハードディスク上の穴の開いていない部分のデータが読み取られるのではないかと)不安な人がいるらしい。
そうなると焼却して溶融するしかない。普通は最初のランダムに数値を書き込む方法で十分なのだが、コンピューターを知らない世代の人は完全に形がなくならなければ、情報が読み取られてしまうと思ってしまうらしい。
もう一つのリサイクルは紙媒体の情報である。シュレッダーにより、短冊状にしてしまうのが一般的であるが、情報が完全に消え去るわけではない。シュレッダーにかける手間もあるし、第一シュレッダーを所有している企業はそれほど多くないだろう。それにシュレッダーにかけた紙は、繊維が短くなってしまい、再生が難しいと聞く。そこで登場したのが、段ボールに書類を詰めてシールで封印して、そのままリサイクル業者に出す方法である。業者はそれを製紙工場にそのままパルパーという紙を溶かす機械に投入し、その後は通常の製紙工程に接続する。その間箱は一切開けない。よって情報は完全に封印されることになる。
また、媒体がフロッピーやCD-Rである場合も同様に段ボールに詰めて封印される。そしてセメントキルン投入され、高温で処理されセメントとして生まれ変わる。もちろん紙とそれ以外の媒体は段ボールへの投入時に厳密に分別されていなければならない。
普通のゴミと違って、「情報」という付着物の付いたものは扱いが難しい。
しかし、情報媒体のリサイクル徐々に進んでいる。