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IPCCの杜撰な報告書


2008,6,11



 IPCCの報告書は、もし地球上にそれだけであれば、二酸化炭素の増加と地球温暖化の関係を見事に説明しているものだと思う。しかし、太陽活動という全く違った観点から見てみると、どうも信憑性にかけるような気がする。

 太陽活動と地球温暖化の関係が解明されたわけではないのだが、地球温暖化の影響は、二酸化炭素と太陽活動とどちらがより大きいのか、と聞かれたら、太陽活動の方が大きいと言わざるを得ない。

 前回のブログでは、IPCCの第4次報告書について全般的に意見を述べたところである。

 今回は特に二酸化炭素の増加が地球温暖化をもたらすというただ一点に絞って詳細に説明する。

 IPCCの第4次報告書の主題2 変化の原因において、
・人間活動により、現在の温室効果ガス濃度は産業革命以前の水準を大きく超えている。
・20世紀半ば以降に観測された全球平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い。

 と報告していることは、前回も述べた。

 そして、ここでいう温度上昇とはおおむね1970年以降のことであり、この温度上昇は二酸化炭素の増加と酷似している。しかし、たった40年足らずの傾向をもって、地球温暖の原因は二酸化炭素などの温室効果ガスだ、とほぼ断定してしまっているのである。これが、人口や景気変動ならばそれで良いかもしれないが、地球環境というのはもっと長い周期で変化しているものである。

 少なくとも1000年や2000年のスパンで二酸化炭素と地球温暖化の関係を見てみたいと思って報告書を探してみたのだが、見つからない。長いスパンで表しているのは、温室効果ガスの濃度だけである。確かに温室効果ガスだけを見るとここ数千年の間でも最大値になっているに違いない。

 しかし、気温との関係が分からない。

 幸いWikipediaに過去1000年間の二酸化炭素濃度と気温の重ね合わせたグラフがあるので掲載する。



 このグラフを見て、二酸化炭素濃度と気温の傾向が類似していると見るだろうか、またはちょっと違うのではと見るだろうか。厳しい目で見ると、傾向が類似しているのは最後の30年ぐらいのものである。それ以前の傾向は、合致しないと見たほうが良いだろう。そういえるのは、それ以外に気温の変化と妙に合致するものがあるためである。

 下の太陽の黒点の数(=太陽活動の活発さ)を表したグラフを掲載する。



 このグラフを見ると、1600年頃〜1700年頃までの太陽活動が収まっている期間は、上の気温のグラフでは、寒冷化している。また、1800年初頭と1900年初頭に太陽活動が低くなっているが、上の気温のグラフもその場所が寒冷化している。このグラフでは見づらいが、1970年ごろの太陽活動が低くなっており、それがやはり寒冷化を招いていて、その後は太陽活動も活発になっている。

 数百年の傾向が合致する太陽活動説と、わずか40年の傾向が合致する二酸化炭素増加説のどちらを支持すべきなのだろうか。

 IPCCでは、地球温暖化の原因を二酸化炭素などの「放射強制力」がプラス(熱を吸収する)になっているとしているのだが、太陽活動が活発化することにより雲の量が減り気温が高くなるということも考えられる。

 IPCC第4次報告書は杜撰だと思う。その理由は、たった40年のデータのみで地球温暖化の原因を特定していること、1000年に渡るような長期間で気温と二酸化炭素濃度の比較をしていないこと、二酸化炭素等の温室効果ガス以外の原因についてほとんど考えていないこと、である。

 IPCCの結論によると、この40年の気温の上昇傾向が、二酸化炭素を排出する限り永遠に続いてしまいそうなのだが、どうもそうは考えづらい。後10年も経てば、「きぼう」による太陽活動の調査も終わり、太陽活動と地球温暖化の関係も分かるかもしれない。全世界は、お祭り騒ぎのように二酸化炭素の削減にまい進しているが。

   
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