自家用車はいつ廃車したらよいのか?(見直し編)
2001,8,30
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前回、自家用車はいつ廃車したらよいのか?(1999,3,6)で述べた結論は、日本の優秀な車ならば、長く乗るほど経済的に負担が軽くなるというものであった。当時は数回のオーバーホールで40年も乗れるだろうと軽く考えていた。私の車も2年半前は、製造時からまだ(!?)でピンピンしていたが、それから2年ほどの間で至る所が故障してしまった。これは私の車だけに起こっている特別な現象ではないと勝手に考えているのだが、理由がある。
1.まず、エンジンを始め、ブレーキ、ステアリング等最低限の安全性に係る部分は一切故障していない。
2.故障部分はヒンジなど頻繁に使う部分、パッキン等ゴムでできた部分、内装のプラスチック部分、スイッチの接点...
3.塗装の破損
4.サスペンションのへたり
などである。考えてみれば、10年も雨ざらしにしておけば壊れて当然の部分ばかりである。また、社会情勢もそこそこ変わったので、前回の論文を見直すこととなった。
見直しの主なものは、
1.オーバーホールの間隔を20年から15年とした。また、費用も30万円から50万円とした。
2.燃費の上昇率を4%から5%とした。
3.燃料費を85円/Lから100円/Lとした。
4.15年間乗ったらの項目を追加した。
5.自動車ローンの年利率を5%から2%とした。
6.新車時の燃費を15km/Lから12 km/Lとし、5年毎に新車を購入した場合、7%の改善が見込めるものとした。
7.1年間の走行距離を8000kmから10000kmとした。
以上が主な項目である。諸費用も見直したが微々たる変化であった。
結論は(40年間の単純平均であるが)
5年ごとの乗換え----758,558円/年
10年ごとの乗換え---577,124円/年
15年ごとの乗換え---536,887円/年
20年ごとの乗換え---540,604円/年
40年ごとの乗換え---552,975円/年
である。
また、環境面を比較すると(年間どのくらいの石油を消費するか、つまり新車時及び廃棄時にそれぞれ1500Lの石油を消費し、車の使用時は燃料のみとした)
5年ごとの乗換え----1,493L/年
10年ごとの乗換え---1,308L/年
15年ごとの乗換え---1,277L/年
20年ごとの乗換え---1,375L/年
40年ごとの乗換え---1,721L/年
となり、15年間乗りつづけることが、環境面でも経済面でも有利であることが分かった。
5年ごとの乗換えは、環境面でも経済面でも不利になることは前回と同様である。
15年と20年で経済的に15年が有利なのはオーバーホールをするかどうかに係っている。15年ならばオーバーホールなしで乗れるが、20年では1回のオーバーホールが必要である。
ちなみに環境面、経済面でインセンティブを与えつつ5年ごとに乗換える方法を考えた。
1.車両価格を現在の10分の1にする。今の新車の価格を20万円程度にする。
2.燃料の単価を現在の10倍にする。ガソリン代を1000円/Lにする。
3.極めて効率の高い製造及び廃棄方法を使用する。一台当たりの製造、廃棄のエネルギーを現在の5分の1程度にする。(部品の使いまわしを極限まで行う)
4.燃費の改善率を5年間で20%とする。
これらの施策を施せば、かろうじて5年間での乗換えが有利となり、買い替えのインセンティブが働くようになる。
これだけやって、かろうじての結果しか出ないのである。