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バイオマス資源の循環型社会ビジョン
2010,2,1
バイオマス資源の循環型社会ビジョンというシンポジウムに出席した。
いささか苦言を呈したいと思う。
最初は環境省の担当課長の特別講演ということで、バイオマスを取り巻く国の政策的なことを説明したのだが、何の説明もなく、
「25%という目標がありますから」
といっていた。
25%??
もしかしたら、1990年比温室効果ガス25%削減のことを言っているのではないか?
ついにその25%の意味は言っていなかったが、文脈からそうに違いない。
そもそも、このようにIPCCの言っていることを真に受けて、何の説明もなく当たり前のように使っている環境省の考えはよく分からない。
最近では、クライメート・ゲートとか、シベリアの氷河とかIPCCに懐疑的な事件が起こっているというのに。
今回はこの話ではないので省略する。
シンポジウムの内容は、国立環境研究所とか土木研究所とかの国の研究機関が、それぞれ木材、下水汚泥、畜産糞尿等のバイオマスの有効利用について研究したことを発表するものだった。
内容的にはほぼ予測の範囲内で、木材でいえばガス化発電、下水汚泥でいえばバイオガス化、畜産糞尿でいえば堆肥...というようなものである。
学園祭の発表みたいなものだが、プロの研究員らしく根拠は綿密である。
私は、最後の質疑応答で以下のような質問をした。
「個々の技術を個々の研究者がばらばらに研究しており、その関連性は分からない。
全体として、どのような利用方法が国の方向を決めるものなのか、研究しているのか。
極端な例でいえば、全てを燃料として使用した場合はどうなるのか?」
回答者の国立環境研究所の大迫氏はさすがに頭が切れる。
私の質問に的確に答えてくれた。
「研究者にとって、そのように総合的に考えることは一番不得意なこと。
こと、このシンポジウムは環境省主幹で行っており、リサイクルの方法をマテリアル利用優先、最後はサーマル利用という順番が頭にこびりついている。」
私は、それに対して、
「シミュレーションはお金がかからないので、極端な例のシミュレーションをしてみるべきだ」
と結んだ。
学園祭の発表会みたいだ、といったが、研究者にはそれぞれ優秀な人を使っている。
それなのにまとまりがないのは、多分、環境省のその考えの甘さにあるのではないか、と感ずる。
環境省の担当課長も優秀なのだが、その内容がおばかに聞こえるのは、そもそもその環境方策がまともではないからだろう。
温暖化防止問題、オゾン層破壊問題、容器包装問題と全て外圧に対応しているものである。
その上に民主党の理念がかぶさっているのでますます、おばかに見えてくる。
日本独自の環境対策が必要である。
以下は、私の「日本独自の環境対策」である。
簡単にいえば、
「全て燃やしてしまったらどうなのか」
ということである。
日本は、エネルギーのほとんどを輸入している。
かつてもそうであったが、有事のときはどうしていたかというと、片っ端から燃やせるものは燃やし、金属は取り払っていった。
このようにバイオマスを使うというのは、よっぽどのことである。
であるから、有事のことを想定して、有効なバイオマス利用を考えると、最高の効率でエネルギー変換することができるのではないだろうか。
有事のときにエタノール変換などやってられないだろう。(飲んで死ぬ人間がでるかもしれないが。)
そのときはできるだけ効率的にエネルギーに変えることが一番尊ばれるだろう。
今からその方法を見つけ、実行しておけば、いつか石油がなくても経済活動ができるかも知れない。
