私とオーディオ機器

1999,12,19

The Waste and Garbage Club Home Page

学生時代はかなりのオーディオマニアで,友人といかによい音を出すか張り合っていました。

お金が全くなかったので,安いオーディオセットを買ったり,スピーカーユニットを買ったりで,改造に改造を重ねました。また,真空管アンプも持っていました。
一番印象的だったのはレコードのプレーヤーを造ったときのことです。

真鍮製のターンテーブルがついたプレーヤーは何百万もするので,店で見たり,雑誌で見たりするだけでした。
それでもダイレクトドライブ方式だけはだめだと,勝手に決めつけ,真鍮製に近いものを自作しました。
アーム部分も自作しました。

音質は感動的なもので,当時の数十万円のものと同等の音質でした。

しかし,それが突然終わってしまったのです。
レコードがなくなったとか,ステレオが壊れたというものではなく,私のプレーヤーを造るという興味がなくなってしまったのです。

初めてそれを気にしたのは,20年ほど前,彼のカラヤンが某オーディオ紙で12cmの光り輝く円盤を手にして,「オーケストラに十分な72分収まる」というようなことをいった記事を読んだことです。その時は何とも思いませんでした,まさかその12cmが世界の流れを変えるなど夢にも見なかったからです。

それから数年後,プレーヤーが20万円という価格で世に出ました。
早速興味本位からショールームで視聴しました。
多分音質は現在のウォークマン程度かもしれませんが,当時のレコードと全く異質の音がして,耳障りな音と感じられ,とても自作のプレーヤーに置き換わるものではないと感じました。
当時はレコードとそれと全く同じCDを聞かせるのがはやりでしたが,レコードの方が迫力がありました。実はCD用に録音されたものがなかったからです。

あれから10年以上たち,当時のオーディオセットはなくなり,いま我が家にあるのは,CDプレーヤーは当たり前になった(MDがついていない)セットです。

もっとよいセットがほしいと思っていますが,私の希望にかなったものがありません。

私がほしいものは,パソコン側でデジタル処理をし,信号だけを受け取り,それをアナログ信号に変換し,そのまま増幅する機械です。
アナログの増幅の部分には真空管が適しているし,それを空気の振動に返る部分は,単純なフルレンジのスピーカが適していると思っています。

将来はDVDが音楽の配信ソースになります。以下のホームページに詳しく書いてあります。

元麻布春男の 週刊PCホットライン【12/8】第71回 次世代の音楽1次配布媒体は? 〜インターネット配信&DVD-Audio/SACD〜
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/991208/hot71.htm

ここでは,DVDにCD数枚分も入ると,現在の数枚入りCDと同じ価値があるだろうと書いてありました。また,8cmDVDにしてCD一枚分のデータを入れたらどうかといっていますが,それは将来の方向性を表していません。

あくまでも音質を追求するのが本質でしょう。サンプリングのbit数が24以上に上がらなければ,画像を入れたり動画を入れたり隙間を埋めるでしょう。収録時間は72分を越えることはないでしょう。これ以上長くなると一回では視聴できなくなるし,作り手も散漫になります)

とにかく12cmの中にアーティストの作品以外の情報も含まれることになるでしょう。
世の中は12cmに再統一されると思います。

話はちょっとずれましたが,とにかく古き良き時代のレコードに戻る理由はなくなりました。
これからはDVDの登場で,10万円のシステムは100万円の音質が,100万円のシステムは1000万円の音が出るようになるでしょう。

一つ気になることがあるとすれば,私が考えているようなオーディオとパソコンが融合されないような気がします。
逆に差が開いて2分化されてしまいそうです。
音楽をよく聴く人はパソコンを使いませんし,パソコンをやる人は音楽をあまり聴きません。
つまり,音楽を聴く道具と,パソコンは別になる可能性が高いわけです。

需要がなければメーカーは製造してくれません。
最近は,64bitとかのサウンドボードも出て音質は格段に上がっていますが,やはり音楽専用機と比べるとかなり落ちます。