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3Rから2Rへの政策転換のすすめ


2008,5,2



我が国では、3R(発生抑制、再使用、再資源化)イニシアティブといって、減量化を主体とした廃棄物政策を取っている。
この3Rの中で優先順位が一番高いのが発生抑制で、廃棄物問題に関して一番効果的なのは、今やリサイクル(再資源化)ではなく、減量化だということを強調したもので一定の評価はできると思うが、ここではさらに強力で効果的な政策(2R政策)の導入について私の考えを述べる。

3R政策は、国際的に公約したもので、政府も国民に向け啓発活動を行っているため、徐々に浸透していると思われる。

しかし、この政策はごみ処理政策といいつつも、国民の善意に頼っているところもかなりある。自発的な減量やリサイクルの行動を期待したり、啓発が必要だと説いたり。また、企業に対しては環境にやさしい製品を作ることを促したり、減量やリサイクルを自主的に行ってもらったりと。政策というよりは単なるスローガンである。

人の善意に頼った政策などは、本来ありえないことである。政策は目的があり確固とした手法があり、最終的は経済的効果で把握できるものである。

人の善意は予測できない。

また、この3R政策には他にも問題点はあると思う。
最初のRである発生抑制は、今のところ善意に頼るしかない。
次のRである再使用は、要するにお古を使うことであるため、抵抗のある人も多いと思う。積極的に再使用を勧めようとする人は限られるだろう。
最後の再資源化は、いわゆるリサイクルといわれるもので本当に環境にいいかどうかははなはだ疑問だし、ごみを減らすことに直接結びつくものでもない。

これらの3R政策は、国の基本方針である。3つの非常にシンプルな方針であるにもかかわらず、その解釈となると、地方自治体により若干異なるようである。3RにRを追加し4Rや5Rとしているところもある。その結果、分別方式は30以上になるところもあり、リサイクル方法も各地でまちまちである。また、Rの文字を増やすにつれ、最初のRつまり発生抑制の意味合いが薄らいでしまい、相変わらずリサイクルに走ることになる。

このように3Rは、専ら人の善意に頼っているし、自治体の解釈で肝心な排出抑制が進まなかったりと問題点が多い。

そこでもっとシンプルで強力な2R政策を提唱したい。

国の進めている3RよりRがひとつ少ないが、その分、理念は明確で効果的で強力であると思う。

一つ目のRはリデュース(排出抑制)でこれは国の政策と変わらない。

しかし、3R政策のリデュースよりも具体的なものであり確実に減量化ことを考えている。具体的にはごみ有料化を徹底的に研究し、全国どこでも適応できる方法を指針とする。私の経験則では、とにかくごみ袋を小型にし、ある枚数以上は有料化それもかなり高額にすることによりかなりごみは減るはずである。さらに定期的な金額の見直しも義務とする。それでもごみが増えるようならばそれはそれで国民の選択した道であるため致し方ない。

二つ目のRはリカバリーのRである。これは、熱回収を基本とした政策である。徹底的に減らしたら、できる限り熱で効率よく回収する。 熱回収効率を考えると、ごみ焼却施設は、現在よりもかなり大型とし、設置基数も減少させる。現在は全国で発電施設としては中途半端な規模の焼却炉が点在しているため、総発電量はかなり低くなっている。これを集約し、個々の発電効率を上げることにより総発電量は現在よりさらに増加するであろう。プラスチックも貴重な燃料となる。
金属、ガラスは現行の分別によるリサイクルとして回収しても良いし、熱回収による残渣から得ても良いだろう。ごみの中の含有率や分別の精度により最適な方法を決めることになる。

一つ目のRにより減ったごみからいかに効率よく熱エネルギーを回収するかが2つ目のRのポイントになる。

シンプルなごみ政策であるが、これを推進すれば、ごみの量が減るばかりではなく、無駄な分別品目も減らすことができ収集車両も減るだろう。焼却施設、最終処分場、リサイクルセンターの設置数も減ることになり、逆にエネルギーの回収量は増えることになろう。

試算はしていないが、ごみ有料化による収入、ごみ収集にかかる費用の減少、ごみ処理施設への出費の減少、エネルギー回収による一時エネルギーの消費量の減少等を総合的に考えると、大きな節約になるに違いない。また、同時に温室効果ガスの削減にも寄与する可能性は高い。


   
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