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100m先のコンビニに車で買い物に行かせない方法 前編


2006,10,23



人間とその他の動物の大きく異なる点は「欲望」があるかどうかだと思う。その他の動物にも「欲望」はあるが、それは満たされるとすぐに消えてしまうものである。しかし、人間の「欲望」は満たされると次の「欲望」が目を覚ます。例えば、食うに困っている人が食事にありつくと、次は服が必要になり、服が満たされると寝る場所。それが満たされるというように、次から次へと「欲望」が出てくる。

このように人間の「欲望」には際限がなく、かつ誰でも、どこでも存在する。これが人間の一番の特徴ともいえる。

ところで車は人間の「欲望」の高度に結晶化したもののひとつである。誰でも一度は車がほしいと思ったことに違いない。もし、車があれば遠出ができるため、旅行にでも行くかという気になるだろう。そして、その「欲望」は、次の瞬間もっと大きくなる。旅行の次は遊園地に家族でもつれて行こうか。「欲望」はさらに大きくなる。郊外のショッピングセンターに行こうか、くらいならまだかわいいほうであるが、「欲望」が最大限になると、「近くのコンビニに車で買い物でも行こうか」ということになる。

なぜ、旅行から遊園地、ショッピングセンター、コンビニとだんだん身近になるにつれ「欲望」が増大といえるのか。当初車を買う目的は、旅行に行くことであった。今まで電車で行っていたのを、家族で出るのなら車のほうが安上がりだろう。と考えていたに違いない。旅先で自由に行動ができると思ったのかもしれない。しかし、今となっては、歩いていけるところも車で行くようになってしまった。これはまさに贅沢の極みであり、「欲望」の到達点である。

ここで、「欲望」と環境問題について触れる。

一般的に、「欲望」の増大はエネルギーの使用量を増大させる。さらにエネルギー使用量の増大は、環境問題の悪化につながる。つまり「欲望」の増大は環境の悪化につながることになる。つまり、ごく普通の人が、暇をもて余し、「欲望」を満たすために何をするかというと、エネルギー多消費の無駄な時間を過ごすだけなのである。

無駄遣いの極みである「歩いていけるところにも車で行くこと」は、人間の「欲望」のうち最も環境に与える影響の大きなもののひとつといえる。歩けば済むところを車で行くとどうなるか。エネルギーを消費し、二酸化炭素を多量に発生させる。わずかながらでもふんじん、窒素酸化物や炭化水素を発生させ、渋滞を引き起こす。また騒音や振動も発生させるし、交通事故の可能性もある。車と徒歩の環境負荷の差などは計算する必要もないだろう。世界中の人が全ての行動を車に頼るとどういうことになるのか想像してほしい。

その昔車が高価であった時代は、車に乗るのにそれほど環境負荷を気にすることはなかったが、現在は誰でも買えるのである。一人ひとりがちょっとでも「欲望」をあらわにすると環境問題を引き起こしてしまう。

以上のように、人間の人間たるゆえんは「欲望」であり、その際たるもののひとつが「車を持つこと」である。しかし、私は車を持つことそのものが悪いとは思っていない。私も必要に応じて車を使っている。どうしても車でなければできぬことも往々にしてある。悪いのは「歩いていけるところにも車で行くこと」である。

これをやめさせ、歩いてコンビニまで行かせる方法は次の号で述べる。

   
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