1月25日

「出発!」
定刻を10分ほど遅れて出発となりました。いよいよ今回の旅行のメインイベントの「雪の中を走る!!」です。
SLは黒い煙を吐きながら街をゆっくりと力強く進んでいきました。
しばらく釧路の市街地を走ります。
ふと・・・気がつくと天気はいいのにどの家のベランダにも「洗濯物」が干してない。なぜだろう?その答えは偶然同席になった「おじさん」が教えてくれました。
「凍っちゃうよ(笑)」そうなんです!!今日はいい天気でちょっと暖かいなぁと思っても、マイナスの気温なんです。だから、外に干したりしたらパリパリになってしまいます。
でも昔はもっともっと寒かったとのこと。ここ数年は暖かいし、女子高生なんて素足でルーズソックスのいでたちはびっくりとのことでした・・・「ええーーーそんなぁ凍えちゃいますよー」と半分冗談に聞いていましたが・・・その後、間近で目にすることになります。

どの家も冷たい空気が家の中に直接入らないように、玄関の外に
もうひとつちょっとした空間を設けています。

しばらくすると市街地を抜けいよいよ湿原の中に入っていきます。
このへんからカメラを手にした人たちが汽車を撮ろうと待ち構えている姿が多くなってきます。そういう人たちのために汽車は時々黒い煙を吐いて汽笛をならしています。
ただ・・・汽車は登り、下りとも1日2、3往復くらいしかないため、一瞬のベストショットを撮るために何時間も粘るそうです。

私たちの席は進行方向向かって右。あいにく湿原地帯は左側です。ただうれしいことにシーズン前なので席が空いていて、ビデオカメラを空席にセットして景色を写すことができました。

時々車掌さんが周りの景色や施設の案内のアナウンスをしてくれます。
湿原の中に「鹿」発見!!のアナウンス。とっても近くに来ている様子でした。でもドレドレ?と探している間に通過・・・ビデオに映っていることを祈ります。

途中いくつかの駅で乗客の乗り降りがありますが、その間のわずかな時間で駅舎をカメラに残そうとみんな必死に降りたり乗ったり大忙しでした。

汽車は「釧路湿原」-「塘路」-「萱沼」-「標茶」-「摩周」-「川湯温泉」の順に止まります。途中、石炭と水の補給で「摩周」で40分間停止するとのことでした。