不忍池に蓮の花を見に行きました。
2003年7月13日
朝5時に起きて、リュックにデジカメ、折りたたみ傘を入れて出かけました。上野駅から歩いて5分、6時前には池のほとりに到着。
上野公園の端にあるのが不忍池(しのばずのいけ)です。

蓮の花を見るにはちょっと気が早かったかも。ようやくつぼみがふくらんできたというところでしたが、せっかく来たのだからと池のまわりをぐるりとまわってみたら開いている花もいくつかありました。
池いっぱいに蓮が広がっていて、こんなにいっぱいの蓮をどうするんだ、とも思うんですが、ここで蓮根を掘るわけでもありません。でもさすがにこれだけの蓮ですから、いっせいに開花したときは壮観だと思います。
とりあえず、今日のところはこんな感じ。



近寄ってみるとこんな具合に咲いております。





すでに咲き終わった花もありました。花びらが散ってしまうと蓮根のような実が登場。蓮の種はこの蓮根の穴のようなところに入っているのです。縄文時代の蓮の花が咲いたとか、古代蓮、二千年蓮といわれるものは、土のなかから出てきた種が発芽したものだそうですが、その生命力の強さというか身持ちの固さには驚くばかり。



当然、池の水面はこんなふうになっています。はらはらと散ってしまった蓮の花びらたち。一つ一つがおとぎ話の小舟のようです。



池の周囲を歩いていくとこんなものが。「ふぐ供養」の碑です。なぜここに? なにゆえふぐ? よくわかりませんけど、波頭の彫刻が本体のふぐ以上にリキ入っておりますね。面白いので一枚パチリ。



池の真ん中には弁天さまが祭られています。協賛企業の名前の入った提灯がたくさん並んでいますが、なかには「やめよう薬物!」なんてのもあって、味わい深いというか世相を反映しているというか、ちょっと面白い。



妙なものといえば、こんなのも。「めがね之碑」
下のほうにいろいろ書いてあるのを抜粋すると「めがねは420余年前に日本に渡来。文化・政治・経済に貢献した役割は誠に大きい。業界先覚者の研鑚努力により今日の発展をみるに至った。慈眼大師ゆかりの地、上野不忍池のほとりにこの碑を建立、感謝の念を新たにする。」てなことだそうです。



で、もひとつ妙なもの。「駅伝記念碑」です。最初の駅伝は、帝都50周年記念大博覧会「東海道駅伝徒歩競争」。大正6年(1917年)4月27、28、29日の3日間にわたり開催されたと書いてあります。出発は京都 三条大橋、ゴールは上野不忍池 博覧会正面玄関だったそうです。所要時間、優勝チームは不明です。



で、最後は西郷さん。(洒落じゃないんです。)
上野といえばこの人をはずすわけにはいかないでしょう。犬が意外と小さいことに驚く。そして西郷さんの顔が想像以上に大きいことにも驚く。若干デフォルメされているんでしょうか。



以上、小雨のぱらつく朝の一時間でありました。